添加物は心配しすぎる必要はないとはいえ、過剰摂取すると健康を脅かすリスクが指摘されているものもある。
加工食品の添加物の有無は必ず「原材料表示」に明記されている。
2015年に施行された食品表示法で、食品添加物の表示方法は以下の3パターンとなっている。
【1】「原材料名」欄の「/」の後に羅列【2】「原材料名」欄の原材料の後に改行されて記載されている【3】「原材料名」欄に、「添加物」の項目が設けられている 多くのメーカーでは、【1】の「/」の後に記載する方法を採っているので、「/」以降をチェックしてほしい。
そこで、できるだけ避けたい添加物の代表格10種をお伝えする。
どの食品にも含まれている添加物だが過剰摂取に注意を(写真/アフロ)タール系着色料「赤色2号」「緑色3号」などと色と数字で表示される着色料で、かき氷のシロップや駄菓子、ゼリー、福神漬け、かまぼこなどによく使われている。
種類によっては発がん性が指摘されているものや、過剰摂取で腎臓や肝臓の障害を引き起こすアルミニウムが入っているものもある。
膨張剤パンやクッキーなどに使う膨らまし粉「ベーキングパウダー」のこと。
腎臓や肝臓に障害を起こすアルミニウムを含むミョウバンが配合されている。
6才以下の幼児がアルミニウムを摂りすぎるのは危険なため、基準値が設定される予定。
アルミニウムフリーのベーキングパウダーを選んで。
カラメル色素プリンに使われている「カラメル」は、砂糖を焦がした食品で問題ないが、「カラメル色素」は化学的に作られた着色料。
発がん性物質の疑いがある「4-メチルイミダゾール」が含まれている。
コーラをはじめ、着色された食品のほとんどに使われている。
コチニール色素赤いウインナーやかにかまぼこ、カンパリオレンジなどに使用されることが多い、赤色の着色料。
サボテンに寄生する「エンジムシ」という虫を潰して乾燥させて作られている天然の着色料だが、アレルギーを発症する可能性がある。
「カルミン酸色素」という別名で表示されることが多い。
増粘多糖類2種類以上の増粘剤が含まれているという意味だが、各増粘剤を明確にしなくていいため、何が使われているのかわからないのが問題。
ゼリーやジャム、ドレッシングなどによく使われ、なかでも、「カラギーナン」は、過剰摂取すると、がんや大腸障害の危険性が。
人工甘味料「アスパルテーム」や「スクラロース」などと表示されているのが人工甘味料。
砂糖よりカロリーが少ないと、スポーツドリンクや缶コーヒー、ダイエットコーラ、菓子類などによく含まれている。
しかし、過剰摂取すると空腹感が増し、食べすぎて逆に太ってしまうリスクがある。
加工でん粉「○○でん粉」など11種類あり、「加工でん粉」はその一括名。
うどんのコシを強くしたり、とろっとさせるタレやソースに使われやすい。
EUでは、乳幼児向け食品に使用制限を設けているものも。
また、遺伝毒性発がん性物質の疑いがある「プロピレンオキシド」が残存する可能性があるものも。
リン酸ハムやソーセージなどの結着剤をはじめ、かんすい、膨張剤、乳化剤、イーストフード、調味料、酸味料にも含まれている。
あらゆる加工食品に使われている添加物の“王様”。
摂りすぎるとカルシウムの吸収を阻害して骨粗しょう症を招いたり、腎機能を低下させるリスクがある。
かんすいリン酸塩を多く含む。
主にカップ麺や袋ラーメンに入っているため、食べる時はせめてスープは残そう。
pH調整剤日持ちさせたり、味を落とさないようにする効果があり、コンビニおにぎりの保存料などに使われる。
添加物は別名表示が多い。
どうやって見抜けばいい?添加物は国で安全基準が設けられており、過剰摂取しなければ心配ない。
となれば、気になる人は避ければいい。
しかし、上記のような添加物の正式名通りに表示されていないケースが多く、知らずに摂ってしまうことがあるのが問題だという。
「添加物の表示は、別名で表示していい決まりになっています。
例えばコチニール色素は、虫を潰して採った色素だといわれて印象が悪くなり、多くのメーカーで『カルミン酸色素』と表示するようになりました」(食品問題研究家・垣田達哉さん)別名までは把握できない。
どう避けたらいいのか。
「同じ商品ばかり食べず、メーカーを変える。
そうすれば、リスクを分散できます」(垣田さん)イラスト/うえだのぶ※女性セブン2018年8月23・30日号【関連する記事をチェック!】●医師が教える「老けない食事術」!抗酸化力の高い食材を使ったレシピ5品●MCTオイルやギーなど【痩せる食べ方Q&A】ダイエットに役立つオイルはどれ?●【ライザップ式オススメ調味料】ダイエット中ケチャップはNG、マヨネーズは…?ダイエットに◎の中鎖●脂肪酸も!ほんのり甘くて濃厚な「ココナッツグルト」を【実食レポ】●NHKで紹介の【おやつダイエット】食べて痩せる方法と4つのルールを医師が解説