一時期爆発的な人気が出た「バナナダイエット」!名前は聞いたことがあるけれど詳細が分からない、という方も多いのではないでしょうか?バナナはどこでも手軽に購入することができますよね。
誰もが理解しやすく簡単に実践できるダイエット法ですが、ポイントを押さえないと逆に太ってしまうこともあるので、注意しなければなりません。
この記事では、バナナダイエットを成功に導くためのポイントや注意点をご紹介します。
バナナがダイエットに効く理由?バナナダイエットとは、1日1食もしくは2食をバナナに取り入れるだけというダイエット方法です。
バナナ1本当たりのカロリーが80kcal前後なので、2本食べたとしても160kcalと、1食分を低カロリーに抑えることでダイエットに繋がるというわけです。
そしてカロリー面以外にも、バナナにはダイエット向きな理由がいくつか挙げられます。
ビタミンB群が代謝を活発にするためバナナには、ビタミンB1・ビタミンB2のようなビタミンB群が豊富に含まれ、代謝を促進する働きがあります。
それぞれ以下の物質の代謝に役立っています。
ビタミンB1→炭水化物(糖質)の代謝促進ビタミンB2→脂肪燃焼・エネルギー代謝の促進人が生きていくために必要な栄養素として炭水化物が挙げられますが、更に炭水化物は糖質と食物繊維に分けられます。
糖質は一般的に甘いスイーツに含まれるほか、主食であるご飯・パン・麺類といった炭水化物からも摂取していることになります。
そのため、消費カロリー以上に摂取してしまい脂肪として蓄積されてしまうことが多いのです。
ビタミンB1はこうした摂り過ぎた糖質の代謝に役立ちますので、糖質が脂肪として蓄積されるのを緩和してくれます。
また、続いてダイエットの天敵となるのは脂質!脂質は満腹感が得られるというメリットもありますが、基本的にカロリーが高いために摂取量に気を付けたい栄養素です。
脂質はビタミンB2と合わせて摂ることで人が活動するためのエネルギーに変えられるほか、既に蓄積している脂肪を燃焼する働きもあります。
バナナにはビタミンB2が豊富に含まれるため、脂肪燃焼に繋がるというわけです。
食物繊維を豊富に含み胃腸の調子を整えるためダイエットで食事制限をすることで、便秘気味になってしまう方も多いのではないでしょうか?しかしバナナには、水溶性食物繊維→便を柔らかく出しやすい状態にする。
コレステロールの吸収を抑制する。
不溶性食物繊維→腸に適度な刺激を与えて排泄を促す。
これら2種類の食物繊維をバランス良く含んでいるために、便秘の予防ばかりか、残便感をなくしたり柔らかく排泄しやすい便にしてくれたりします。
また、バナナに含まれる糖質の1つである「フラクトオリゴ糖」は、腸まで分解されないで届くことで善玉菌の餌になります。
餌を食べた善玉菌は活発に活動するようになるため、腸内環境を整える整腸作用にも繋がるのです。
炭水化物を含み即エネルギーに変換されるためよく、スポーツ選手がバナナを食べている様子を見掛けますが、あの理由はバナナに含まれる炭水化物にあります。
炭水化物といえば、ご飯・パン・麺類などが頭に浮かびますが、すぐに食べられるかというと少々無理があります。
しかしバナナの場合は、手軽に炭水化物を補給できる上に、ビタミンB群の働きで代謝が促進されて即エネルギーに変換されます。
すなわち、スポーツの前後の栄養補給に最適なのです。
食事制限や置き換えを行なうことで、いつもより活力が減ってしまう方も多いでしょう。
しかし、バナナは生活するためのエネルギーへの変換が素早いために、日常生活にほぼ支障なく取り入れられるというメリットがあるわけです。
ダイエットだけじゃない!バナナダイエットの効果は?バナナがダイエット向きである理由が理解できたかと思いますが、実はダイエット以外にも、バナナはさまざまな方面で体の健康に役立つことが分かってきています。
次に、ダイエット以外のバナナの驚くべき効果について説明します。
ミネラルバランスを調整してむくみを防止するカリウムとナトリウムはバランスをとって細胞内外に存在しています。
塩分(塩化ナトリウム)の摂り過ぎで血中のナトリウム濃度が上がると、体はその濃度を薄めようと細胞内を水分で浸します。
そこでバナナに含まれるカリウムが細胞内に侵入し、余分なナトリウムを体外に排出するように促すことでミネラルバランスを保っているというわけです。
水分の摂り過ぎにおいては、細胞内の水分量が増加して血液の流れが滞ることで、むくみを発症する場合が多いです。
しかしカリウムには、余分なナトリウムと共に尿として水分を排出する利尿作用があるため、こういったむくみを比較的引き起こしにくくなるのです。
抗酸化作用が強いためアンチエイジングに繋がるバナナには、以下のような抗酸化作用が強い栄養素を含んでいます。
ビタミンAビタミンCビタミンEβ-カロテンポリフェノール類抗酸化作用とは、過剰な活性酸素によって正常な細胞が攻撃されるのを防ぎ、体の錆びを防ぐ働きを言います。
体内に酸素を取り入れた際に一部変換される活性酸素は、ウイルスや細胞などの異物を攻撃するというメリットもありますが、過剰に発生してしまうと体に悪影響をおよぼす結果となります。
体内に活性酸素が増えると錆びが進行し、シワ・たるみ・くすみなどの原因を作りだしてしまうのです。
それだけでなく、高血圧・糖尿病・動脈硬化といった生活習慣病の原因となることも指摘されており、それを予防するために抗酸化作用のある栄養素を摂ることが効果的になります。
バナナを継続的に食べることは、少しでも老いを遅らせる、アンチエイジングにも繋がるというわけです。
精神を安定させて集中力を高めるバナナにはトリプトファンが豊富に含まれ、脳に運ばれた後に神経伝達物質の「セロトニン」に変換される性質があります。
セロトニンは幸せホルモンと呼ばれ、心のバランスを整えることで、ネガティブ思考・睡眠障害・ストレスの蓄積などを防ぐことに繋がります。
トリプトファンをセロトニンに変換する栄養素としては、マグネシウムナイアシンビタミンB6これらが挙げられ、トリプトファンと共に働きを高めているというわけです。
バナナはセロトニンを分泌させる元となる栄養素を複数含んでいるために、うつ病などの治療薬としても注目されているほどなのです。
バナナダイエットを成功させるには朝と夜どちらが効果的なの?実際にダイエットに取り組むならば、なるべく効果が出やすい方法で取り組みたいものです。
朝食と夜食で考えれば、どちらの食事にバナナを取り入れる方が、ダイエット効果を高めるのでしょうか?実はそれぞれメリット・デメリットがあるため、ご自身の生活スタイルに合わせるというのが正解です。
朝食をバナナに置き換える場合朝食バナナダイエットとは、朝食をバナナに置き換えて常温の水と共に摂取するという方法です。
他にも以下のようなルールを守った方が良いといわれています。
お腹がすいたら100kcal以下のおやつを食べても良い。
昼食と夕食は何を食べても良い。
栄養バランスには気を付ける。
夕食は20時より前に食べ、0時前には就寝する。
1日2ℓの水分を摂るように心がける。
バナナを食べることで、寝ている間に失った栄養素を補給し、炭水化物を即エネルギーに変換することで日中行なう活動に備えることができます。
更に、胃腸を休ませて便通を整える効果も期待できるのです。
しかし、日中激しく動き回る活動がある方の場合には、バナナだけだとエネルギー不足に陥る可能性があるため、朝食の置き換えは避けた方が良いでしょう。
また、日中活動することを考えるとバナナ1~2本では空腹に耐えられず、間食をしてしまったという失敗談もあります。
バナナは果物の中では比較的満腹感を保てるとは言え、1種類の果物のみを決められた量だけ食べるというのは少々物足りなく感じるのでしょう。
決まりごとを忠実にこなすタイプの方には向いているダイエット法ともいえます。
夕食をバナナに置き換える場合夜バナナダイエットとは、朝食とは異なり通常の夕食にバナナをプラスするという方法です。
そのため、夕食をつい食べ過ぎてしまう方が、無理なく摂取カロリーを減らすことに向いていると言えます。
夕食の30分前に、バナナ2本と200mlの水分を摂取し、後は満腹感を感じるまで夕食を食べるという方法です。
バナナは満腹感を与えるために、夕食の食べ過ぎを防ぐことに繋がるわけです。
空腹感を感じることでストレスを抱えてしまう方、もしくは元々朝食をあまり食べない方でも取り組みやすいダイエット方法です。
きまりごとが細かくなくてシンプルなので、誰でも気軽に取り組みやすく実際に成功したという口コミも多いです。
バナナダイエットの注意点とポイント朝バナナ、夜バナナとダイエット方法が異なることが分かりました。
次はさらに、バナナダイエットを成功に導くためのポイントや注意点をお伝えします。
バナナは炭水化物が含まれるため食べ過ぎないバナナはゆっくり噛んで食べることで、他の果物に比べて満腹感を得られます。
その一方で早食いのように次々に口にしてしまうと、あっという間に本数を食べてしまったということもあるかもしれません。
バナナはあくまで炭水化物を含む果物です。
1本80kcalとは言え、3本で240kcal、4本も食べれば320kcalと通常の朝食に並ぶカロリーを摂取してしまいます。
一番望ましい量としては1~2本ですが、たくさん食べ過ぎないように注意しましょう!飲む水分は常温の水が望ましいバナナに合わせるドリンクとして、糖質・脂質・カロリーが少ないものを選択するのがおすすめです。
なかでも水はカロリーゼロで、常温のものを選択することで体を冷やすのも防止するので、整腸作用・新陳代謝の向上もプラスされたダイエットを行なえることになります。
バナナを食べる以外のルールを忠実に守って実践するバナナを食べるだけで痩せると思っているならば大間違いで、他のルールも忠実に守ってこそ成功するダイエットです。
バナナダイエットをして逆に太った、体重が減らなかったという方の多くは、バナナを食べる以外のルールを守らなかった場合が多いのです。
その人の性格・生活習慣などで、ダイエットには向き・不向きがあります。
自分にバナナダイエットが合っていると感じた場合には、ルールを守って積極的に実践することをおすすめします。
長期的なスパンで取り組む必要があるバナナダイエットには稀にすぐに効果が出たという方もいますが、一般的には即効性が少なく、2週間以上様子を見て少しずつ効果が見られるものです。
そのため、数日で結果が出なくても諦めないで続けてください。
体に無理なく生活習慣が整えられるというメリットもあるので、数ヶ月・半年と長いスパンで、少しずつじっくりと取り組んでいきましょう!バナナダイエットを楽しむための工夫レシピ!最後に「バナナだけでは飽きてしまう!」という方のために、ダイエット向きなアレンジレシピを3つほどご紹介します。
通常はバナナそのままを食べるのが最適ですが、どうしても飽きてしまった場合は試してみましょう!ヨーグルトにバナナを入れるヨーグルトにカットしたバナナを加えて、はちみつ・黒蜜・ジャムなどをかけて食べるというものです。
追加で加えるシロップ類には当然糖質が含まれているため、逆にカロリーを摂り過ぎとならないように量を設定することが大切です。
ヨーグルトにも乳酸菌が豊富に含まれており、種類によっては免疫力向上効果が強いものもあります。
腸内環境向上に始まり、健康的にダイエットを続けたい方にはピッタリのレシピです。
バナナをカットして冷凍しておくバナナを食べやすい大きさに切って小分けにラップし、冷凍しておくというものです。
冬場は体・胃腸が冷えてしまって逆効果にもなりかねませんが、スポーツの後・夏場の栄養補給を考えると効果的な食べ方です。
一口サイズのアイスを食べるような感覚ですね。
他の食材と共にスムージーにして飲むよく噛んで食べることが大切な朝バナナダイエットには向きませんが、夜バナナダイエットには大いに活躍するでしょう。
豆乳や他の野菜と一緒にミキサーに入れて、スムージーにして飲むという食べ方です。
豆乳や小松菜と合わせるレシピの人気が高いです。
まとめバナナダイエットの正しいやり方について理解できたでしょうか?バナナはダイエットに限らず、日々の健康や美容・精神の安定にも大いに効果を発揮することが分かりました。
注意点やポイントには気を付けなければなりませんが、それを守れば、私たちの生活にたくさんの良い影響を与えるといえるでしょう。
この記事を読むことで、バナナで健康的にダイエットを成功させるための力添えができれば幸いです。