9月に第1子を出産した女優の佐々木希(30才)が、その翌月に自身がプロデュースするブランドの服をまとった姿をSNSに投稿。
その姿が「産後とは思えないスタイルの良さ」と、ネットで騒然となった。
ViewthispostonInstagram 佐々木希さん(@nozomisasaki_official)がシェアした投稿–2018年10月月18日午前3時30分PDT産後のダイエットは危険なのか「産後太りとかないんですか!? さすがです!」「細い!!! すごい!!」「ほんとに産後ですか!? 美しすぎる」など、佐々木のSNSには称賛のコメントで埋まった。
少し前は、榮倉奈々も産後間もないのに見事なスリムボディを公開し、話題になっている。
こうした「産後痩せ」への称賛の嵐を、産婦人科医はどう見ているのか。
成城松村クリニックの院長・松村圭子さんはこう語る。
「産後太りをしたり、産後に体重が落ちにくかったり、ということで悩む女性は多いので、佐々木さんのような芸能人に“すごい”という声が出るのでしょう。
だからと言って、”佐々木希みたいになりたい”と極端なダイエットに走るのは危険です」産後はエネルギーを消費しやすい大事なのは、まず妊娠中に体重を増やしすぎないことだと、松村さんは指摘する。
「中には妊娠中に10kg、20kg程度体重が増える人もいますが、理想の増え方は、赤ちゃん自身の体重や大きくなった子宮、羊水以外で、母体につく脂肪が3~4kg程度。
そのはんちゅうであれば、産後にストイックな運動や食事制限をしなくても、授乳や家事育児などの日常の動きで自然に痩せることが十分に可能です。
授乳中は1日につき、必要なカロリーに加えてプラス350kcalを取るように言われています。
それだけエネルギーを消費しやすい状態なんです」(松村さん・以下同) ViewthispostonInstagram 榮倉奈々さん(@nana_eikura)がシェアした投稿–2017年11月月25日午後11時24分PSTつまり、佐々木希や榮倉奈々など、産後もスリムボディを保てているタレントは、妊娠中、自身の脂肪が3~4kg程度にとどまるように自己管理していた可能性が高いといえる。
であれば、産後、かのスリムボディを公開できるのは、ごく自然なことなのだ。
むしろ問題なのは、太ることを気にするあまり産前に「あえて体重を増やさないこと」だと、松村さんは警鐘を鳴らす。
「妊娠中、太りたくないからと体重を増やさないことで、赤ちゃんへのリスクも指摘されています。
十分な栄養を取らないと、お腹の中の赤ちゃんにも栄養がいきません。
そのため、赤ちゃんの臓器が未熟になってしまい、赤ちゃん自身が将来、糖尿病などの生活習慣病になるリスクが出てきたり、低体重で生まれてきたりするリスクがあるんです。
一方で、妊娠中に体重が増えすぎるのも、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの合併症、難産のリスクがあります。
そして、先にも述べましたが、産後、増えすぎた体重を無理に戻そうと極端なダイエットをするのはさらに危険。
ストイックな食事制限や運動をすることで、ただでさえ育児で不規則な生活をしているのに、さらにホルモンや自律神経のバランスが崩れてしまいかねません」 ViewthispostonInstagram 佐々木希さん(@nozomisasaki_official)がシェアした投稿–2018年8月月6日午後11時28分PDT妊娠中に体重を増やしすぎず、セーブもしすぎず、自然な形で体重を増やしていくこと。
そして産後も休みすぎることなく、授乳や育児で体を動かし、徐々に階段の上り下りを始めるなどして、ゆっくりと体重を戻すことが重要なのだという。
教えてくれたのは:松村圭子さんまつむら・けいこ。
成城松村クリニック院長。
1995年、広島大学医学部卒業後、同産婦人科学教室入局。
日本産科婦人科学会専門医。
2010年、成城松村クリニックを開院。
若い世代の不調から更年期障害まで、女性が抱えるあらゆる不調をサポートしている。
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