厚着になる季節の訪れによって、さぼりがちになってしまうダイエット。
この冬も脂肪をたっぷりと蓄えそうな不穏な予感が…。
そんな中、痩せたくて仕方のない30代のライターFは「新しいピラティスが体験できるらしい」との噂をキャッチ。
つらい運動が苦手なライターFは、「ピラティスってヨガみたいなもんでしょう? 余裕だな!」とにんまり。
いつもの体験レポ取材よりも軽い足取りで、銀座の『pilatesK(ピラティスケー)』へ向かったのであった。
* * *ピラティスってヨガと何が違う?いざ館内に入ると、シンプルでスタイリッシュな空間がお出迎え。
そして余裕しゃくしゃくなライターFは、案内されたスタジオへ。
そこに広がるのは、ヨガマット…ではなく、謎のマシンたち。
む、む、む…、これは一体、何?「ここ『pilatesK』では、ピラティス専用マシン“リフォーマー”を使ってレッスンを行っているんですよ」と、にっこりと声をかけてくれたのはトレーナーのJ(ジェイ)さん。
ヨガの延長線上で「ピラティス=のんびりゆっくり」をイメージしていたライターFは、冷や汗をかきながら「こ、これが一般的なピラティスですか?」と質問を投げかけてみる。
「特にアメリカなんかでは、ピラティス=マシンというくらい一般的なんですよ。
このマシンが体の動きをサポートしてくれるから、効果的にトレーニングできるんです。
マットで行うピラティスよりもボディラインの変化を早く実感できると思いますよ。
初心者のかたでも大丈夫です!」(Jさん・以下同)誰よりも早く美しいボディラインを手に入れたいライターFにとってこれは朗報でしかないけれど、「これ絶対キツイやつだ」という言葉がこだまする。
というか、そもそもピラティスってなんなんだ? ヨガとどう違うの?「ヨガは呼吸と動きを連動させることで心を穏やかにしていきますが、ピラティスの大きな目的は、インナーマッスルを働かせ骨格を本来の位置に整えていくこと。
その過程で、どこの筋肉を使っているか意識することで脳神経が活性化されアンチエイジングな体が作られたり、ピラティス呼吸で交感神経が活性化され集中力が増し心が前向きになったりとさまざまな効果が得られます」マシンピラティスで骨格を整えて美脚に長年のデスクワークによってひざや腰に爆弾を抱えるライターF。
そんな心配をよそに、レッスンが始まろうとしているではないか…。
不安な表情を察してくれたのか、J さんがこう声をかけてくれた。
「このリフォーマーというマシンは、元々リハビリ用に開発されたものなんです。
だから体に負担をかけずにピラティスを行うことができますよ! 構造もシンプルで、負荷を調整できるバネ、可動式のボディ部分、フットバー、ストラップのみ。
だけど立位でも座位でもトレーニングできるので、無理なく体のすべての部分を鍛えられるんです」なんということでしょう…。
これは安心二重丸! 俄然やる気になったライターFは、意気揚々とした表情に様変わり。
いよいよレッスンスタート!まずはマシンの上に座り、胸式呼吸のレクチャー。
深く呼吸をすることで肋骨を収縮させていく。
みぞおちや肋骨に手を当てながらこの呼吸をすることで、体の内部に効いているような気がしてくるではないか。
「もっと体を薄くするように!」とJさんが言うと、体の厚みが薄くなるような気さえしてくる。
ボールを使って足裏のチェック。
なんでも足裏が安定していれば骨格が整い、美脚につながるとのこと。
足の指でボールを持ち上げることができない人は、内転筋が弱いため、O脚になってしまうこともあるとか。
言われた通り、足の指でボールを持ち上げてみると、ライターFは軽々クリア。
しかも「上手です」とJさんのお墨付きをもらうほど。
はい、美脚決定!(ありがとうございます)そうはいってもスラリとした脚を確実に手に入れたい! マシンを使ったトレーニングは続き、フットバーに足を乗せ、体を上へ伸ばしていく。
さらに足の親指に力を入れてもっと上部へと体を引き上げてダウンさせる動きを10回ほど。
凝り固まった体がストレッチされて、これは気持ちいい!そう思ったのも束の間、交互に片膝を曲げて体を伸ばしていく動きに変わると、太ももに負荷が…!「まだやるの?」と早くも終わりに期待してしまいながら、Jさんが「お腹を薄くして」「膝の位置は常に正面で」とチェック。
グループレッスンだからさぼってやろうと思っていたライターFを、しっかりと追いつめてくれる…。
憧れの腹筋たて線の出現も叶う続いては、ボックスをセットしてのレッスン。
膝が90度になるように座ったら、手を前ならえ。
さらにお腹をひっこめながら後ろに体を倒して起こすという動きを繰り返す。
最後は後ろに体を傾けながらキープ。
腹筋ゼロのライターFは大苦戦。
お腹をぷるぷる震わせながらも、なんとかやり遂げてひと安心。
しかし腹筋へのアプローチは止まらない。
腹筋をツイストさせる動きも追加され、起き上がるのもやっと。
あまりの腹筋のなさに、思わず自分でも笑ってしまうほど。
次はストラップを手に取り、膝を90度にセット。
そしてストラップを引き下げていくという動きにチャレンジ。
しかもこのとき、上体を持ち上げていくというのだ。
膝を直角に持ち上げるだけでも悲鳴もののライターF。
大丈夫なのだろうか…?息を吸ってダウン、吐いてアップしていく。
そして小刻みにこの動きを繰り返す。
なんだかペンギンになった気持ちになってしまうけれど、またしても腹筋がぷるぷる震える。
でも、まだまだ腹筋のトレーニングは終わらない! ボールをももに挟みお尻を引き上げて、足を上げ下げするという難しい動き。
一見アクロバティックな動きだが、やってみるとこれは意外と楽しい。
形は不格好だけれど、なんとかやり遂げることができた!体が大きく変わるマシンピラティスの実力年々たるんでいくヒップ。
そんなお尻に“喝”を入れるべく、ヒップを鍛える動きに突入。
よつんばいになって、ふくらはぎとももにボールを挟んでアップダウンしたり、お尻の筋肉を使ってリフォーマーを稼働させたり、その動きは多種多様。
普段使うことのないお尻の筋肉が、悲鳴を上げるものの、明らかに内部にアプローチをかけられていることを実感。
これを続けたら美尻になれるに違いない!最後に上半身から下半身まで入念にストレッチし、1時間のレッスンが無事に終了。
最初は余裕だと思っていたピラティスだが、体のあちこちにアプローチするからまさに全身運動であった。
体が大きく変わるマシンピラティスの実力汗をたっぷりかくわけではないけれど、じわじわと体に効いてきそうなマシンピラティス。
どのくらいのペースでやれば、しなやかな美ボディを手に入れることができるのだろうか?「もちろん、人それぞれですが、私自身もこのマシンピラティスを取り入れて数年ですけど、明らかに体のラインがだいぶ変わりましたね。
お客さまの中にも、3回やっただけでも体が変わったという声もあります。
ピラティスをマシンで行うと、体のゆがみや違和感に自分自身で気づけるし、それを整えることができます。
数回やっただけでも、体の感覚やバランスが変わっていくと思います」ヨガと一緒くたにされがちなピラティスだけれど、マシンを使うことで体のゆがみをより整えることができ、インナーマッスルへの効果も期待できる。
これを継続して正しい姿勢や感覚を身につけることができたら、冬の脂肪を撃退し、しなやかな美ボディに近づけるかも!?撮影/小山志麻 取材・文/船橋麻貴 【データ】 『pilatesK(ピラティスケー)』住所 :東京都中央区銀座1丁目6-10上一ビルディング7FTEL :0570-050-055営業時間:火~金10:00~22:00(最終レッスン21:00~) 土日祝10:00~18:00(最終レッスン17:00~) 月休料金 :[マンスリー4メンバー]1万2744円(税込)、[マンスリーフルメンバー]1万5444円(税込)、[マンスリーデイメンバー(平日15時のレッスンまで)]1万3824円(税込)ほか(別途、入会金、登録料各5400円税込、カード発行500円税込) https://pilates-k.jp/ ●2児のママ優木まおみさん、美しさの秘密はピラティスと栄養素を意識した食生活【美痩せインタビュー】●モデル・熊澤枝里子さんはピラティス&薬膳で心も体も整える【美痩せインタビュー】●クリス・ジェンナー美の秘訣「ピラティスが一番効果がある」●定額制で使うほどお得&1人でできる個室セルフエステがオープン!『BODYARCHI』の高級マシンを【体験レポ】●2WAYの『おしり体操ポール』で“デカ尻”から美尻を目指す!宅トレグッズを【お試しレポ】