ついつい食べすぎが続いてしまう年末年始。
忘年会や会食続きで、体に蓄積されたカロリーや毒素は放っておくと大変ことに…。
そこで、アスリートフードマイスターで料理研究家であり、「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナーの市橋有里(いちはし・あり)さんが、おいしく食べられる“デトックス美レシピ”を伝授! 毎年この時期、体重管理に悩むライターFがレポートします。
カルアポークの意外なデトックス効果とは?――カルアポーク、初めて聞く名前の料理です。
有里:カルアポークはハワイの伝統料理で、カルアはハワイ語で“焼く”という意味。
お祝いごとの場などでもよくふるまわれる豚肉をたっぷり使った料理です。
――なるほど。
お肉をたっぷり使ったということで一見デトックスメニューには見えないのですが…(ドキドキ)。
有里:実はこれが、デトックスもダイエット効果も期待できるメニューなんです!――お肉がいっぱい食べられつつ、デトックス&ダイエット効果が期待できるとは最高です!《材料》(2人分)豚肩ロース塊肉…500g キャベツ…1/4個 塩…大さじ3~5(たっぷりと) ※塩はなるべくミネラル分の多い自然塩を《作り方》【1】豚肩ロース塊肉に塩をふり、1時間以上置く。
【2】オーブンを180度に熱し、耐熱容器に【1】を入れてアルミでふたをし、1時間30分焼く。
焼き終わったらしばらくおいて余熱で火を通し、さらに1時間蒸し焼きにする。
【3】焼き上がったときの肉汁はとっておく。
ざく切りしたキャベツをレンジで2分加熱し、フライパンに入れてほぐした【2】と肉汁を入れてサッと炒める。
豚肉で代謝を整え、キャベツで流す――なんだか白いご飯にのせて食べたくなります(笑い)。
このメニューのデトックス要素を教えてください。
有里:いい着目点です! 豚肉は、ダイエットの強い味方となる食材。
その理由が豚肉に含まれるビタミンB1なのですが、この栄養素は糖質をブドウ糖に変え、エネルギー源にしてくれるのです。
逆に、この栄養素が不足すると糖質は脂肪になってしまうので、お米を食べるときに欠かせない栄養素と言えるわけです。
――ビタミンB1を摂っていれば、糖質も脂肪になりづらいのですね! いいことを聞きました。
これなら白米も怖くない(笑い)。
有里:食べすぎはダメですよ(笑い)。
それだけでなくビタミンB群は、血糖値の上昇も緩やかにすることができるし、ダイエットには最強の栄養素なのです。
そして合わせるキャベツは、最強のデトックス野菜です。
――キャベツはダイエット時の強い味方という認識をしていますが、改めてどういったデトックス効果があるのですか?有里:そもそも体内に老廃物を蓄積したままにしておくと、疲労やむくみ、肥満やセルライトを引き起こしやすくなるのですが、そんな老廃物を体外に排出してくれるのが水分。
キャベツは約92%が水分のため、デトックスには欠かせない必須アイテムなのです。
――肥満にセルライトまで…恐ろしき老廃物! その老廃物をキャベツが流してくれるというわけですね。
有里:そうなんです。
さらにキャベツにはミネラル、ビタミン、食物繊維、葉酸が含まれており栄養価も満点。
キャベツのデットクス効果は調理することで5倍にもアップするので、キャベツたっぷりのカルアポークはこの時期ぜひチャレンジしてほしいメニューです。
――なるほど。
お肉を食べつつデトックスができるのは嬉しいです!疲れた胃腸にも優しい逸品――このメニューは、現役中もよく食べていたのですか?有里:はい。
ビタミンB群はランナーに必要な栄養素なので、とにかくよく食べていました。
トレーニング後は体だけではなく内臓も疲れているので、胃腸に優しいメニューをチョイスすることも大切なポイント。
豚肉はしっかり煮込んでおけば、柔らかくなり、疲れていても食べやすく消化もしやすくなります。
そこに言わずと知れた胃腸に優しいキャベツを合わせることで最強のランナーズフードになるので、現役中からこのメニューは重宝していましたね。
――確かに、胃腸薬にもキャベジンというキャベツ由来の成分が使われていますよね。
食べすぎが続くこの時期に、胃腸の疲れまでをも考えたメニューとはさすがです!有里:せっかく食べるなら、1つのメニューで一石二鳥の効果が得られるとうれしいですよね。
またレタスなどでロール巻きにすれば、パーティーメニューにも早変わり。
人が集まる機会が増えるこの時期だからこそ、賢く、おいしくデトックスしてくださいね。
――疲れた胃腸をいたわりつつ、おいしく、しっかりデトックス!加えておもてなしメニューにも活用できるのがうれしいです。
有里さん、今日も素敵なレシピをありがとうございます。
有里:こちらこそ。
これからの季節の“デトックス対策”に“アリ”だと思います。
* * *食べる機会が続くこの時期は、普段の食事にデトックスメニューを取り入れて、こまめな“毒出し”をしていきましょう!レシピ考案:市橋有里いちはし・あり。
1977年11月22日、徳島県生まれ。
アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。
1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。
2000年、シドニーオリンピック日本代表。
「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをしたり、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。
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