乾燥した晴れの日が続く冬は、インフルエンザの大流行だけでなく、乾燥による肌トラブルも深刻化しがち。
外からのケアで思うように改善できないなら、内からのケアも取り入れたい!そこで「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナー市橋有里(いちはし・あり)さんに、おいしく食べてキレイになる、とっておきのレシピを教わってきました。
乾燥肌対策がうまくいかず、マスクに頼りがちなライターFが、徹底レポートします。
* * *サラダ感覚でさっぱり食べて潤い補給!――いわしって、体によさそうなイメージはありますけど、レシピが思い浮かばなくて、なかなか料理する機会がなくて…。
有里:そうですね。
特に若い女性にとっては、青魚というだけで、なんとなく扱いにくいイメージがあるかもしれません。
でも、実際はいろいろな食材や調味料と相性がよくて、アレンジもしやすい食材なんですよ。
――そうなんですね。
魚料理は焼くか煮るかの二択になってしまいがちなので、アレンジレシピはぜひ知っておきたいです。
有里:今回は、トマトやクレソンとあわせて、さっぱり食べられるソテーをご紹介します。
食欲が落ちているときにも食べやすくて栄養満点なので、私もハードなトレーニングのあとなどによく食べていました。
ヘルシーな上に簡単なので、ぜひ魚料理のレパートリーに加えてみてくださいね。
《材料》(4人分)いわし…2尾、トマト…中1個、クレソン…1束、大葉…3枚、ごま油…大さじ2、ポン酢…大さじ3、オリーブオイル…適量《作り方》【1】トマトは、さいの目に切ってボウルに入れ、ポン酢、ごま油を加え、トマトの水分が少し出るまで置いておく。
大葉は千切りにし、いわしに塩を少々(分量外)ふっておく。
【2】フライパンに油(分量外)を入れて熱し、キッチンぺーパーで水気を取ったいわしを皮目からカリッと焼く。
【3】器に【2】を入れてクレソンを添え、【1】のトマトソースをかけ、大葉の千切りを盛り付ける。
DHAとEPAはやっぱりすごい!血行促進効果で潤い美肌に――いわしが健康だけでなく、美肌にも効果的なのはどうしてですか?有里:いわしには、DHAとEPAが豊富に含まれています。
DHA、EPAは脳を活性化することで知られていますが、DHAには毛細血管を柔らかくして血流を促す効果、EPAには血液をサラサラにして、肌に栄養を運ぶ効果もあることを知っていますか?――知りませんでした! いわしは、血流をスムーズにしてくれるわけですね。
有里:その通り! 腸から吸収された栄養は血液にのって全身に運ばれますから、血行のよさは美肌に欠かせないポイントなのです。
どんなに外から美容成分を補っても、内側から栄養が届かない状態では、本当にキレイな肌は育たないですよね。
――血液をサラサラに…なんて中年男性だけが気を付けることだと思っていました(苦笑)。
反省です。
内臓脂肪や血管コレステロールを撃退!うれしい美ボディ効果も――血流がスムーズになると、美肌以外にもいいことがありそうですね?有里:そうなんです。
DHAとEPAには、脂肪燃焼効果やコレステロールを下げる効果、中性脂肪を低下させる効果もあって、内臓脂肪や血管のコレステロールをスッキリさせてくれるので、いわしはダイエット食にも最適です。
――やっぱり、青魚の美容・健康効果はすごいですね!有里:そうです。
それに、抗菌効果や血液酸化防止の効果があるクレソン、高い抗酸化作用をもつリコピンを豊富に含んだトマトも一緒においしく食べられるこのレシピは、まさに“食べるエステ”と言ってもいいくらい。
――すごい! 内側からしっかりキレイに導いてくれそうなのに、とてもお手軽なところも魅力的ですね。
有里:そうですよね。
スーパーなどで売っている開きを使えば、手軽にパパッと作れて、サラダ感覚で食べられるのに栄養価が高くて、もちろんおいしいです!――もう言うことありませんね!有里:外からのケアももちろん大切だけど、食べるもので栄養をしっかり摂って、その栄養をきちんと吸収できるように工夫をすれば、内側からキレイな肌が育ち、余分なものは消えていきますよ。
――きちんと栄養を吸収して、そしてキレイになる一皿。
まさに理想ですね! 有里さん、今回も素敵なレシピをありがとうございます。
有里:こちらこそ。
冬の乾燥対策、ダイエットにも“アリ”だと思います。
* * *スキンケアだけではなく、食べ物からのインナーアプローチも徹底して、乾燥に負けない潤い美人を目指しましょう!レシピ考案:市橋有里いちはし・あり。
1977年11月22日、徳島県生まれ。
アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。
1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。
2000年、シドニーオリンピック日本代表。
「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをしたり、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。
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