ストレッチくらいの軽い運動では痩せないというイメージもあるけれど、効かせる筋肉によって、痩せ効果が期待できることも。
写真/GettyImages体幹ストレッチインストラクターの吉田佳代さんの著書『その不調、背中ストレッチが解決します。
』(アスコム)によると、背中の筋肉が柔らかくなると、体の不調が改善されたり、ダイエット効果があったりと、いいことずくめなのだとか。
簡単にチェックする方法は、背中で握手ができるかどうか。
握手ができない人や、片手だけという人は、背中が硬くなっていたり、体の左右のバランスが崩れている可能性があるそう。
背中が硬いのはなぜNG?筋肉は、体を動かすだけでなく、血液の循環をサポートする役割があるという。
筋肉を動かし、血液が体を巡ることで、すみずみまで酸素や栄養が行き渡り、さらに不要な老廃物を流してくれるそう。
そして、血流が低下することによって、体の不調にもつながっていく。
背中が硬くなると、心臓から送られてきた新鮮な血液がそこで停滞し、老廃物が溜まってしまう。
さらに、筋肉の緊張状態が続いて、痛みやコリをともなうようになると、自律神経の交感神経が刺激されるそう。
交感神経が刺激されて血管が収縮するとさらに血流が悪くなり、体の機能低下や不調の原因になるという。
背中にある大きな骨「肩甲骨」に注目自由度が大きい「肩甲骨」は、細かい動きを支えるためにそれだけたくさんの筋肉に支えられている。
大小合わせて18種類もある「肩甲骨」を支える筋肉の中で、代表的な筋肉が「僧帽筋(そうぼうきん)」「肩甲挙筋(けんこうきょきん)」「菱形筋(りょうけいきん)」「前鋸筋(ぜんきょきん)」「小胸筋(しょうきょうきん)」の5つ。
「肩甲骨」が硬くなるというのは、こうした筋肉がガチガチに固まって動きが悪くなるということ。
背中で握手ができない人は、このように「肩甲骨」周りの筋肉が固まっていると言える。
ちなみに、下記の動作をするとき、5つの筋肉の組み合わせで動いているので、肩甲骨を動かす動きがいろんな筋肉を刺激することがわかる。
■肩を上げる …「僧帽筋」「肩甲挙筋」「菱形筋」■肩を下げる …「僧帽筋」「小胸筋」■胸を張る …「僧帽筋」「菱形筋」■肩をすぼめる…「前鋸筋」「小胸筋」■腕を上げる …「僧帽筋」「前鋸筋」■腕を下げる …「菱形筋」「小胸筋」『その不調、背中ストレッチが解決します。
』では、3週間続けることで肩甲骨周りの筋肉がほぐれ、背中で握手できるようになる1日3分の背中ストレッチを紹介している。
本格的な運動をせずに痩せたいという人は、背中の筋肉をほぐすことから始めてみては?【データ】アスコム『その不調、背中ストレッチが解決します。
』著者:吉田佳代監修:川本徹その不調、背中ストレッチが解決します。
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