本格的な夏の到来を前にしたいま、もっとも恐れているのはムダ肉。
薄着になって直面するのは、たくましい脚に、ぶるんと揺れる二の腕、肉感あふれるお腹に、ブラジャーからのハミ肉。
なんて余分なお肉が多いんだろう…。
そんな思いと脂肪を少しでも減らすために向かったのは、“野球の聖地”東京ドーム。
5月21日、広大な芝生の上で行われたのは『JEXERTOKYODOMENIGHTYOGA2019』だ。
毎年1000人を超えるフィットネス愛好者が集まることで知られるこのビッグイベントに、今年はアメリカ・ロサンゼルス発の「POPPilates(R)」(ポップピラティス)が初お目見えした。
ポップピラティスってどんなエクササイズ?日本ではまだ聞き慣れないポップピラティス。
だが、世界ではすでに700万人以上の愛好者がいるという。
特に、フィットネス先進国では、アスリートが実践したことで広まったクロスフィットトレーニング、ラテン系音楽に乗って踊るズンバと肩を並べるほど、メジャーな有酸素系エクササイズだ。
“POP”の名のとおり、ポップスの音楽に合わせて、トレーニング要素が多いピラティスを、ヨガマットの上で行う。
担当インストラクターの選曲によって異なるが、1トラックは5分から10分ほど。
ウォーミングアップからストレッチ、有酸素運動、コアトレーニングなどが、バランスよく取り入れられている。
お腹痩せ、二の腕痩せ、背中のシェイプ、ヒップアップ、脚痩せに効果的というので、女性人気が高いのもうなずける。
一般的なグループエクササイズと異なるのは、日本初のインターナショナルPOPPILATESインストラクターのRisaさんが、日本語と英語でインストラクションしてくれるところだ。
ロサンゼルスで生まれ、18歳まで海外で過ごしたRisaさんの語学は本場仕込み。
マシンピラティストレーナー、グループフィットネストレーナー、フィットネスモデルほか、多くの肩書きを持つ美の求道者。
そんなRisaさんのレッスンは、いかほど? ライターIが身を持って体験してみた。
* * *ポップピラティスを体験!45分で疲労感と達成感はマックス!?「広大な東京ドームのグラウンドで、思いっきりヨガができるなんて!」。
普段からヨガやジムに通うライターIは、特別な空間で体を動かせることに気分上々だ。
そんなことを考えていると、1000人の参加者と共に、ポップピラティスが始まった。
みんなが一斉に同じ動きをしている景色は圧巻だ。
序盤のスタンディングポジションでは、体の重心を左右交互に移動させながら、片手ずつ上に上げていく。
体側を伸ばすことによって、二の腕シェイプの効果が得られるという。
何度か続けていると、二の腕がぷるぷるしてきて、その効果を実感!この左右運動によってできる脚の曲げ・伸ばしでは、太ももの内側の筋肉=内転筋を意識。
上半身にひねりを加えることで、ウエストシェイプの効果も期待大なんだとか。
これらの有酸素運動で、加齢とともに肥大した太ももをしっかり伸ばせば、あっという間に汗がジンワリ…。
ウエスト、二の腕、お腹のシェイプはもちろんだが、“プリンッとしたヒップ”に理想を抱く女性も多いはず。
昨今はちょっとした美尻ブームだし、Iもしかり。
Risaさんの口から「ヒップに効果的」という言葉が飛ぶと、すでに背中や首元から汗が噴き出している参加女性たちの目の色が変わる。
しかし、それが苦悶に満ちた表情に変わったのは、お尻のサイドに効くというエクササイズのときだ。
正面を向いて横になり、上半身を浮かせて、肩の真下に位置した左ひじで上半身を、左脚で下半身を支えて、スタートポジションをセット。
体が上下に揺れないように、腹筋に力を入れながら、上の足(右足)のつま先で小さな円を描いたり、上下に動かしたり。
股関節から脚をしっかり回すと、お尻全体に痛みが走る…。
最初は「これでヒップに効くなら!」と続けていたけれど、10回にも満たない段階で、お尻の痛みが限界に…。
ヒップに効くとわかっていても、もうムリ! あえなくギブアップした。
同じくここでペースダウンする参加者は少なくなかった。
45分の間で、水分補給のインターバルが5分ほどもうけられたため、実質のレッスン時間は40分弱。
しかし、体のあらゆる部分を刺激したため、疲労感と達成感はマックス。
これだけのことをやるなら、1週間に1回からでも始めてみると、しなやかボディが手にはいるかもと実感。
しかも、ポップな音楽やRisaさんの英語と日本語が混じったインストラクションが非日常感を演出し、高揚感を高めてくれるので、毎回楽しみながら取り組めそう!東京ドームが暗転!日本を代表するアシュタンガヨガの第一人者のレッスンもこの日の第2部は、60分のヨガコース。
日本を代表するアシュタンガヨガの第一人者であるケン・ハラクマさんによるプログラムだ。
今回行われたのは、ヨガ初心者から経験者までが満足できる内容。
簡単な動きばかりで、一緒に受けたヨガ歴の浅い編集者Tも、ヨガ歴10年以上のIも、共に大満足。
しかも、ポップピラティスをやってダウンしていたので、ゆったりした動きはちょっとしたリラックスタイムになった。
まずは、鼻から吸って鼻から吐くという基本の呼吸法を叩き込まれ、そのあとに太陽礼拝のポーズを何度も行った。
両手を胸の前で合わせて合掌のポーズを行い、上向きの礼拝を。
そこから深い前屈、腕立て伏せのスタートポジションのような板のポーズから、うつぶせになり、上半身だけを天に向かって反らせる犬のポーズ。
続けて、両手のひらと両足の裏をマットにつけて、お尻を突きあげて三角形を表現するダウンドッグ。
この流れを、ケンさんが持参したメトロノームにあわせて行うことで、リズム感も養われた。
後半のおよそ10分間は、東京ドームが暗転。
参加者に事前に配られていたLEDキャンドルライトだけが点灯するというロマンティックな演出も、おしゃれ気分を味わうことができた。
ポップピラティスとヨガ。
ダブルで受けた翌日は、お尻や太もも裏がピリリと筋肉痛。
ここでめげずに続けると、“Risaボディ”に近づけるっ!と確信したドームナイトだった。
【データ】『JEXERTOKYODOMENIGHTYOGA2019』開催日:5月21日撮影/黒石あみ 取材・文/伊藤雅奈子●ピラティスの効果は?ヒップ、お腹、脚などを刺激するマシンピラティスに挑戦!【体験レポ】●お腹周りのダイエット|ピラティスを応用した簡単腹筋2つ紹介●2児のママ優木まおみさん、美しさの秘密はピラティスと栄養素を意識した食生活【美痩せインタビュー】●ヨガで睡眠改善!?「10分で2時間分の睡眠に匹敵する」ポーズも含む『ホッと一息ヨガ』を【体験レポ】●姿勢改善!初心者でも簡単ヨガポーズ3選|効果UPの方法をインストラクター伝授【美姿勢1分ヨガ】