口臭や体臭は食べ物が原因となることが多い。
しかし、食べ物によって予防したり抑えたりすることも可能だという。
そこで、医師らへの取材をもとに、「口臭」をキツくする食品と抑える食品、「体臭」をキツくする食品と抑える食品のそれぞれをまとめた。
危険度と防止効果度も併せてチェックを!【目次】口臭をキツくする食品口臭を抑える食品体臭をキツくする食品体臭を抑える食品口臭をキツくする食品●キャベツ写真/PIXTA危険度 ★★★★★★【特徴】野菜は含硫アミノ酸が少ないが、キャベツには比較的多く含まれている。
消化すると、体内でジメチルサルファイドが発生し「生ゴミのようなニオイ」の原因に。
食べる時はあまりニオイを感じないところがやっかい。
●かつお、いか、たこ写真/PIXTA危険度 ★★★★☆☆【特徴】ニオイのもとになるたんぱく質が多く、含硫アミノ酸に似たタウリンも豊富。
さらに血液を酸性に傾けるため口臭につながりやすい。
ただし、タウリンは体温や血圧を一定に保つ必須栄養素のため、摂らないわけにはいかないのが難しい。
●スイーツ写真/PIXTA危険度 ★★★★☆☆【特徴】特にチョコレートや生クリームといった脂肪分が多いものは要注意。
東洋医学でいう「痰湿(たんしつ。
体内の水分代謝が悪く、熱がこもって血液がドロドロになる体質)」の原因になり、硫黄のようなニオイが発生する。
●ナッツ危険度 ★★★☆☆☆【特徴】含硫アミノ酸のほか、「生臭いニオイ」の原因になるトリメチルアミンの前駆物質コリンを多く含んでいる。
体によいという印象があるが、口臭予防の観点からはあまりおすすめできない。
お酒との相性がよいので、食べすぎには要注意。
口臭を抑える食品●ヨーグルト効果度 ★★★★★★【特徴】乳脂肪は、数少ない「ニオわない動物性脂肪」とされ、口や腸の中でニオイをキャッチして血中での再吸収を防いでくれる。
特に「ロイテリ菌」「カゼイ菌」入りのものは効果が高い。
飲み会前にのむヨーグルトでうがいをしておくと口臭予防になる。
●りんご写真/PIXTA効果度 ★★★★★☆【特徴】水溶性食物繊維のペクチンが腸内で発生したニオイ物質の排出を助けてくれるほか、ポリフェノールが口の中を殺菌。
ニオイのもととなる活性酸素を除去する抗酸化作用も強い。
ジュースでも効果があるので、いつでもどこでも手軽に摂取できて◎。
●緑茶効果度 ★★★★☆☆【特徴】抗酸化作用、殺菌作用に優れたポリフェノール、カテキン、ビタミンCが豊富に含まれている。
唾液の分泌を活性化させてくれるため、ドライマウスによる細菌の繁殖も防ぐ。
●白菜写真/PIXTA効果度 ★★☆☆☆☆【特徴】体内の酵素の働きを強化して酸化を防ぐ成分イソチオシアネートが含まれる。
わさびや大根にも含まれる成分だが、白菜はそれに加えて食物繊維やビタミンも豊富。
加熱してかさを減らせばたくさん食べられるのも魅力。
体臭をキツくする食品●酒写真/PIXTA危険度 ★★★★★★【特徴】アルコールが肝臓で分解されると、猛毒のアセトアルデヒドが発生。
非常に強い刺激臭があり、24時間以上にわたって汗や皮膚からガスとして排出される。
体臭の原因としては最悪の部類といわれる。
●ラーメン写真/PIXTA危険度 ★★★★★☆【特徴】たんぱく質、動物性脂肪のほか、にんにくやねぎもたっぷり。
特に油マシマシのとんこつラーメンは危険。
体内で硫化水素、インドール、スカトール、トリメチルアリン、アンモニアが発生し、皮脂も汗も臭くなるので、「お酒のシメにラーメン」は避けるのが吉。
●ポテトチップス写真/PIXTA危険度 ★★★★☆☆【特徴】「長期保存がきく」「安価」などの理由でラードを使って揚げられていることが多いが、ラードは体内で酸化して飽和脂肪酸となり、体臭の原因に。
同じ理由でトランス脂肪酸を含むマーガリンや市販のドーナツなどにも注意したい。
●牛肉写真/PIXTA危険度 ★★☆☆☆☆【特徴】体臭の原因となるたんぱく質と動物性脂肪が豊富。
消化の際に発生する悪玉コレステロールが皮脂や汗のニオイを強くする。
豚肉、羊肉にも同様の傾向がある。
体臭を抑える食品●梅干し写真/PIXTA効果度 ★★★★★★【特徴】体内環境をアルカリ性に整え、体臭の原因となる乳酸の発生を抑えてくれる。
消化を促進することで、腸内で食べたものが腐敗するのを防ぐ効果も。
豊富なクエン酸は汗のニオイの抑制に役立つ。
緑茶と一緒に摂れば口臭・体臭ともに予防効果アップ。
●みそ汁写真/PIXTA効果度 ★★★★★☆【特徴】みそが腸内環境を整えてくれるほか、イソフラボンの抗酸化作用が加齢臭などを効果的に抑制。
しじみを入れればアセトアルデヒドの発生を予防できるので、「お酒を飲んだ後のしじみ汁」は二日酔いだけでなく体臭予防にも有効。
●わかめ、めかぶ、もずく写真/PIXTA効果度 ★★★★☆☆【特徴】海藻類にはニオイ物質の排出を助ける水溶性植物繊維が豊富。
代謝を上げてさらに効率よく輩出できるようになるので、クエン酸を豊富に含む黒酢などをかけて食べるのがおすすめ。
●ほうれんそう写真/PIXTA効果度 ★★★☆☆☆【特徴】豊富に含まれるビタミンC、Eの抗酸化作用により、「ミドル脂臭」や加齢臭、ストレス臭を防ぐ効果が期待できる。
梅干しと同じアルカリ性の食品なので、乳酸の発生を抑える作用も。
※女性セブン2019年8月15日号●セルフニオイ測定から最新マシンまで!汗とニオイを止める4つの方法●糖質制限は×、菜食より肉食が○など「ヤセる食べグセ」とは?●世界最古のデオドラント剤ミョウバン、殺菌作用やニオイ軽減も!●糖質制限しないダイエット|太りにくい食事のとり方、食べる順番で痩せられる!?●ジュリア・ロバーツ 美の条件は「いいにおいと笑顔だけ」