ライター兼、国会議員秘書、そしてもう1つの肩書きは肉体労働アルバイター? 62歳オバ記者が、激務と言われる某ネット通販大手の倉庫に潜入!「富士総合火力演習」でヒゲの隊長こと佐藤正久参院議員とツーショット3日間、肉体を酷使し続けた先にオバ記者が見たものとは――。
連載158回目となる今回は、過酷な倉庫バイト潜入記をお届けします。
* * *1日の歩数は3万歩を超えた?ぶっ続けて3日間、62歳の肉体の限界に挑戦する仕事をしてきましたぁ~! 初日はあまりの労働量にビックリして、スマホで歩数を測ろうなんて気も起こらず。
だからこれは2日目、3日目の記録だけど、両方ともいちばん激しく動いた始業の1時間は計測せずじまいだったの。
プラス1時間の歩数はアバウト6000歩。
ってことは、2日目、2万3000歩、3日目、3万3000歩だよ。
えへん。
われながらやるもんだねぇ。
ほれぼれしちゃう。
で、何をしたかというと、某ネット通販大手の物流センターの倉庫作業のアルバイト。
「ブラック現場」の実態とは?地域は違うけど某週刊誌で、ブラック職場として取り上げているまさにその現場よ。
吹きっさらしの、空調機が数台回っているだけの倉庫は、熱いのなんの。
体育館がふたつみっつ入るくらいの倉庫の中を大きなキャリーを押してあっちに行き、こっちに運び。
ま、私の場合、3日間だけの派遣だからか、体はつらかったけど、それ以外でイヤなことは何ひとつなかったんだわ。
フィリピン人から仕事を教わったり、チベットから来ている若い男の子に助けてもらったりして、まさに人類みな平等よ。
それと「イヤなことがなかった」い言い切れるのは、派遣を束ねる40才くらいの日本人男性、KさんがTシャツの背中からズボンの中まで汗をかいて、人間の体ってこんなに動くの?ってくらい動き回っていたからだと思う。
「就業時間まで動かされるのがいい」在りし日のオバ記者の愛猫、三四郎「…ってことは、潜入記事を書くためじゃないね。
なら、何で?」って、仲のいい編集者は、そりゃ聞くさ。
「ダイエット?」「いやいやいや」とは言うものの、次の言葉が出ない。
カッコよく言えば生きるため、だもの。
19年、同居していた飼い猫、三四郎が死んで1か月。
これをペットロスというのかどうか、初めてだからわからないけど、悲しすぎて(?)、自分がこの世にいる感じがしないっていうか、自分の体が地べたから浮いているみたいなのよ。
これってマジ、ヤバいって。
で、こういうときはどうするか。
今までの経験から、私の劇薬はひとつ。
体を思いっきり酷使することなのよ。
といっても、フルマラソンとかのスポーツ系はダメ。
ああいうことは前向きな気持ちの人がすることでね。
生きている実感がない今は、いったんそこに行ったら、終業時間まで強制的に動かされるのがいいの。
もちろん、すぐに結果が出るものでもないけど、少なくとも家に帰るとお風呂に入って、冷ややっこと野菜サラダ、焼き鳥と酎ハイでバタンキュー。
ボーイフレンドと陸上自衛隊の訓練を見学にそんな3日間が終わった翌々日のこと。
鉄オタでミリオタの年下BF(ボーイフレンド)、Uちゃんと「富士総合火力演習」へ。
要は陸上自衛隊が年に一度、日頃の訓練の成果をわれわれ国民にお披露目するイベント。
チケットは抽選で25倍というけっこうな狭き門なのよ。
国際情勢がきな臭くなっているせいか、ミリオタUちゃんが、「これ、ガチだよ」と言ったきり、言葉を失ったほどの緊迫感。
戦車、ヘリ、偵察隊、射撃隊から標的めがけて実弾を打つ音の迫力といったらないの。
縁があって私は2010年にも行っているんだけど、9年間といちばんの違いは女性隊員の多さだね。
Uちゃんによると女性上官もけっこういたみたい。
そして当たり前といえぱ当たり前だけど、私が目を凝らして見たところ、大デブ隊員は皆無で、せいぜいお腹あたりがぽっこりの中年隊員がちらほら。
でも、それでいいんだよね。
陸上自衛隊の隊員が全員、パリパリにシェイプしていたら、それこそヤバいもの。
どんなにハイテクが幅を効かせる世の中になっても、肝心かなめのところは人も国も、体を動かさないとどうにもならないんだよね。
オバ記者(野原広子)1957年生まれ、茨城県出身。
『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。
同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。
バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。
昨年、”月曜断食”で7か月で11kgの減量を達成。
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