ようやく季節も秋めいてきて、青空と吹き抜ける風に秋らしい爽やかさを感じながら、夏のじめじめした暑さから解放された喜びを感じている人も多いはず。
ですが、急激に空気が乾燥する時期は、何かと不調をきたしやすく、注意が必要…。
実際に肌のカサつきや、のどに違和感などがある人もいるのでは?そこで、「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナー市橋有里(いちはし・あり)さんが、風邪予防と美肌効果が期待できる、秋の味覚を使ったヘルシースイーツの作り方を伝授! 年齢を重ねるにつれ、空気の乾燥に敏感になりつつあるライターFが徹底レポートします。
免疫力を高めて風邪をひきにくい体に!ビタミンCたっぷりの栗スイーツ――栗は大好き! おいしい栗を食べることは、秋の楽しみの1つです。
有里:秋の味覚を代表するものですし、特に女性は好きなかたが多いですよね。
ナッツの一種である栗は、栄養価がとても高いことも魅力の1つなんですよ。
――おいしいだけじゃないんですね?有里:そう。
栗の果実には、ビタミンCや食物繊維、カリウムなどがたくさん含まれていて、特にビタミンCがとても豊富。
栗がおいしい季節は、空気の乾燥や急な気温の低下などから風邪をひきやすい時期なので、風邪の予防対策としてもおすすめです。
写真/アフロ――栗を食べることが風邪予防対策になるなんて、栗好きとしてはなんだかうれしいですね。
有里:そうですね。
ビタミンCには美肌効果もありますし、女性にとってうれしいことずくめですよね。
――本当。
生の栗は皮をむくところですでに心が折れそうになってしまうんですけど、おいしいだけじゃなく、美容と健康にも効果的なら、頑張ってみようかな(笑い)。
有里:たまには、丁寧に栗をむきながら季節を感じるのもステキなことだと思いますが、今回は栗きんとんからブランマンジェを作る、簡単・時短レシピをご紹介します!――それはうれしい! 楽しみです!《材料》(2人分)栗きんとん…100g 豆乳…200cc 砂糖…大さじ3 ゼラチン…5g 水…50cc 生クリーム…50cc【生栗を使用する場合】生栗のむき身…100g 豆乳…200cc 砂糖…大さじ3~4 ゼラチン…5g 水…50cc 生クリーム…50cc《作り方》【1】冷凍の栗きんとんを使う場合は解凍しておく(生栗を使う場合は殻ごと水から茹でる。
沸騰してから10分弱茹でたら、すり鉢やフードプロセッサーを使ってペースト状にしておく)。
ゼラチンは水でふやかしておく。
【2】ボウルに【1】の栗もしくは栗きんとんと、すべての材料を入れ、よく混ぜる。
【3】容器に流し入れ、冷蔵庫で30分以上冷やし固める。
熱に強いから体に届きやすい!栗のビタミンCがすごい理由――ビタミンCは酸味のある食べものに多く含まれているイメージがあったので、栗がビタミンC豊富というのは意外でした。
有里:うれしい意外性ですよね。
それに、栗のビタミンCはでんぷん質にコーティングされているため、熱に強いという特徴があるんです。
――それはすごいですね!有里:はい。
だから、茹でてペーストやきんとんにするのはもちろん、焼き栗や栗ごはんにしても、ビタミンCが体に届きやすく、風邪予防や美肌の効果が期待できますよ。
――それを聞いたら、ますます栗が好きになってしまいますね。
有里:栗は、お料理にも和菓子にも洋菓子にもアレンジできますし、ビタミンCの他に整腸作用のある食物繊維や、疲労回復に効果的なビタミンB1なども含まれているので、旬の時期にたくさん味わいたいですね。
――たくさん食べたいのは山々なんですけど、日持ちしないのが悩ましくて。
有里:確かに栗は、鮮度が落ちやすいという特徴もありますが、生栗は茹でてペーストにすれば冷凍保存ができます。
私は栗きんとんを食べきれないときなどにも冷凍していますよ。
そして、その冷凍した栗きんとんのアレンジとして思いついたのが、栗のブランマンジェです。
――なるほど!豆乳やゼラチンでカロリーダウン&美肌効果アップ!有里:栗スイーツは大好きなのですが、お砂糖がたっぷりはいっていたり、かなりハイカロリーだったり、食べるのを躊躇してしまうときもあるんですよね。
――わかります! モンブランも栗ようかんも大好きですけど、糖分やカロリーのことがあるので、食べすぎないように気をつけないと、という気持ちが常にあります。
有里:そうですよね。
私も丁寧に作られた栗きんとんをいただいたときなど、できたてのうちに全部食べてしまいたいのは山々なのですが、一度に全部食べるわけにはいかない…というときには、残りを冷凍しておいて、ヘルシーなブランマンジェにしてしまいます。
――確かに、ブランマンジェなら、モンブランのようなスイーツに比べてヘルシーそうですね。
有里:はい。
豆乳やゼラチンで作るブランマンジェは、栗のおいしさも、甘いものを食べた満足感もしっかり味わえるのに、カロリーは控えめ。
しかも、イソフラボンやコラーゲンなど、肌にいいものもプラスできます。
――まさにヘルシースイーツですね。
私もさっそく作ってみます!有里:ぜひ。
カルシウムを摂りたいときには豆乳を牛乳に変えてもいいですし、生クリームの量などもお好みで調節できます。
失敗しないためのポイントは、生クリームを増やすときは豆乳や牛乳と合わせて250ccになるように調整することと、ゼラチンと水の分量は、箱の説明書きなどを読んで、各メーカーの指示通りにすることくらいです。
――それなら失敗しないで作れそう。
手軽に作れるのもうれしいですね。
有里:生栗から作るときは、下処理や甘さの加減などが少し難しいかもしれませんが、甘露煮やきんとんから作る場合は本当に手間いらず。
甘露煮から作るときは、砂糖は大さじ1程度加えるか、甘さ控えめならナシでもOK。
少し塩分を足すと、甘さが引き立ちますよ。
――参考になります! そのときに手にはいるものを使って、ささっとヘルシースイーツにアレンジできるレシピはとても魅力的ですね。
有里さん、今回もステキなレシピをありがとうございました。
有里:こちらこそ。
加熱しても壊れにくいビタミンCを豊富に含む栗は、これからの季節の強い味方。
栗のブランマンジェは、おいしくヘルシーに食べる風邪予防、そして美肌対策として“アリ”だと思います!* * *秋は意外と空気が乾燥しているもの。
特に季節の変わり目は、肌の乾燥や風邪などのトラブルを引き起こしやすくなります。
熱に弱いとされるビタミンCを加熱しても効率よく摂取できる栗は、おいしいだけでなく、美容と健康にも効果的なうれしい食材。
ヘルシースイーツにアレンジして、秋の味覚を味わいたいですね。
レシピ考案:市橋有里いちはし・あり。
1977年11月22日、徳島県生まれ。
アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。
1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。
2000年、シドニーオリンピック日本代表。
「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをするほか、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。
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