糖尿病治療のひとつ、食事療法ではカロリー制限がこれまで主流でした。
しかし近年カロリーではなく、糖質制限する手法の方が効果も期待できるといいます。
またダイエットでも無理なく継続できるとして、「ロカボ」が注目されています。
今回は「ロカボ」について、詳しく見ていきたいと思います。
ロカボとは?目次1ロカボとは?1.1適正糖質とは?2ロカボの提唱者は?2.0.1高齢者との患者との出会いがきっかけ3ロカボはテレビや雑誌でどのように取り上げられている?4ロカボは医学的にどのような扱いか?5ロカボって何?【現代の糖質制限ダイエット】のまとめ5.0.1ダイエットブック5.0.2最新記事byダイエットブック(全て見る)低炭水化物ダイエットをご存知ですか?炭水化物の摂取を控えることで、血糖値の急激な上昇を抑えるダイエットです。
参考⇒血糖値ダイエットは野菜から食べるのがポイント!【間食の見直しも効果的!】メタボや糖尿病の治療を目的として導入され、ダイエット方法としてメディアで取り上げられるようになり、注目を集めました。
しかし極端な糖質制限を行うと、健康を損なう恐れがあります。
そこで新しい考え方として提唱されたのが、「ロカボ」です。
適正な糖質摂取を心がけながら、血糖値の上昇を抑制するアプローチです。
ロカボを商標登録している一般社団法人の食・楽・健康協会によると、「おいしく楽しく適正糖質」ダイエット法となっています。
適正糖質とは?ロカボは適正糖質を提唱していますが、具体的にどの程度摂取すればいいのでしょうか?食・楽・健康協会では、1食あたりの摂取量を20~40gとしています。
1日あたり糖質の摂取量を70~130g程度に抑制します。
厚生労働省では食事摂取基準として、エネルギーベースで糖質の摂取量を全体の50~65%にするように推奨しています。
しかしロカボでは、糖質の摂取量は30%程度に抑制します。
この摂取比率でダイエット効果や血糖値の改善効果が期待できるのです。
ロカボの提唱者は?ロカボの提唱者は山田悟先生です。
たくさんの著書があります。
北里研究所病院で糖尿病センター長を務め、一般社団法人の食・楽・健康協会の代表理事でもあります。
山田先生はこれまで1,300人の糖尿病患者と向き合ってきました。
糖尿病治療では食事療法が代表的です。
しかし極度に糖質制限すると、食べる喜びが失われてしまいます。
QOLを上げながら糖尿病治療も行うアプローチとして、2013年にロカボの考え方を提唱しました。
高齢者との患者との出会いがきっかけ山田先生はロカボについてのインタビューにも答えており、その中でロカボ研究を始めたきっかけについて話しています。
70代の男性の患者さんで、血糖値が安定していたのですが浮かない顔をしているとのことでした。
その理由を聞くと、77歳の喜寿の誕生日を家族で祝ってくれたけれども家族はフレンチのフルコースで自分はワンプレートだけだった、自分の祝いの席で好きなものが食べられないことが悲しかったからだといいます。
この時山田先生はインタビューをそのまま引用すると「糖尿病の患者さんに勧めているカロリー制限食は、その人の幸せな人生を奪ってしまっているのではないか? 医学的には正しいことであったとしても、人生を豊かに幸せにできない治療とは、医療として正しいことなのか?」(ロカボ提唱者の山田悟先生のインタビュー。
ロカボを学び、正しい糖質制限を https://www.pasconet.co.jp/teitoushitsu/interview/index.html)と思ったそうです。
そしてもっと楽しくできる食事療法はないかと研究した結果、ロカボにたどり着いたのです。
ロカボはテレビや雑誌でどのように取り上げられている?ロカボはメディアでも広く取り上げられていて、注目の存在になっています。
例えば2016年には「dancyuダイエット実践ロカボライフ!スイーツもお酒も楽しむ糖質制限」が、山田先生監修のもと発売されました。
https://www.amazon.co.jp/dancyu%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%83%E3%83%88-%E5%AE%9F%E8%B7%B5-%E3%83%AD%E3%82%AB%E3%83%9C%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%95-%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%A0%E3%83%83%E3%82%AF-%E5%B1%B1%E7%94%B0/dp/4833475170「お酒も、スイーツも、脂身だって満福まで楽しめます!」というコピーの下、ロカボの方法や効果について解説しています。
BS朝日で2019年1月20日に放映された「命を救う!スゴ腕ドクター14」では「糖尿病のスゴ腕ドクター」を密着し、その中の一人として山田先生が紹介されました。
楽しく食べながら血糖値をコントロールする食事療法に取り組む山田先生の姿が放映されました。
このほかにもいろいろなメディアでロカボは紹介されています。
ロカボは医学的にどのような扱いか?ロカボは世界的にはすでに認められつつあるアプローチです。
2012年に国際肥満学会の発行する機関誌の「ObesityReviews」で研究結果が掲載されました。
その中で糖質制限食はダイエット以外にも脂質や血統、血圧の改善に有効であることがわかりました。
(参照ObesRev2012,13,1048-1066、https://diamond.jp/articles/-/114199)また少し前の常識が非常識にもなっています。
世間一般では脂質やコレステロールは肥満や心疾患などの元凶と考えられているかもしれません。
しかし近年の研究では、脂質やコレステロールの摂取量を減らしても肥満や心臓疾患の予防効果のないことがわかりつつあります。
(文献The2015USDietaryGuidelines:LiftingtheBanonTotalDietaryFat.JAMA2015,313,2421-2422、https://dm-net.co.jp/kanshoku-file/locabo/001.php)ただ提唱者の山田先生いわく、日本の糖尿病治療ではカロリー制限食をいまだ推奨しているとのことです。
(引用 1.糖尿病食事療法について|糖尿病臨床現場で行う“ロカボ”のすすめ|糖尿病患者さんの間食(おやつ)指導の情報ファイル|糖尿病ネットワーク https://dm-net.co.jp/kanshoku-file/locabo/001.php)日本の糖尿病治療は立ち遅れていて、エビデンスがないにもかかわらず50年前に決めたことをただ単になぞっているだけだといいます。
ロカボって何?【現代の糖質制限ダイエット】のまとめロカボは世界の医学研究の中で立証されつつある糖質制限食です。
日本ではいまだにカロリー制限が主流のようですが、医療機関でも取り入れるところが出てきています。
緩やかに糖質制限することで、ダイエットや生活習慣病対策を進めませんか?Thefollowingtwotabschangecontentbelow.この記事を書いた人最新の記事ダイエットブック最近のダイエットの方法や正しいダイエット方法をリサーチし発信しております。
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最新記事byダイエットブック(全て見る)ロカボって何?楽しく食べながらコントロール【現代の糖質制限ダイエット】-2020年1月23日