ダイエット適正診断

GLP-1ダイエットとは?痩せる仕組み、やり方、副作用などを医師が解説

ダイエット外来の医師として、数々のダイエット法を提唱してきた工藤孝文さん。

その工藤さんが治療で行うものに「GLP-1ダイエット」というものがある。

どのようなダイエット法なのか? GLP-1ダイエットを10万人以上にやってきた第一人者である工藤さんに詳しく聞いた。

“痩せホルモン”、GLP-1とは?写真/ゲッティイメージズ「GLP-1ダイエットとは、GLP-1受容体作動薬という注射製剤を使ったダイエット法。

“痩せホルモン”と呼ばれるGLP-1を毎日補うことで、自然と食欲が抑えられ、無理なく食事量が減っていくのが最大の特徴です。

”薬で痩せるの?””怪しい薬では?”と思われたかた、ご安心を。

GLP-1受容体作動薬は、糖尿病の治療薬として厚生労働省から承認されています。

糖尿病の最新治療薬だけでなく、ダイエット療法としても今医療機関で注目を集めている最新薬なのです」(工藤さん・以下同)GLP-1によって痩せられるのはなぜ?写真/ゲッティイメージズGLP-1は、なぜ“痩せホルモン”と言われるのか?「GLP-1は、脳の食欲中枢に働きかけ、食欲を抑えてくれます。

さらに、胃のぜん動運動もセーブするため、口に入れた食べ物がゆっくり消化され、少量でも満腹感を得られやすくなります。

ですから、早食い、ドカ食い癖がある人には特におすすめです」他にも、次のような働きがある。

「余分な脂肪を燃焼し、脂肪肝の減少を促進する働きもあります。

また、血糖値をコントロールする作用も。

血糖値を一定に保とうするインスリンというホルモンを分泌しながら、血糖値を上げるグルカゴンというホルモンの分泌をセーブしてくれるんです」食欲を抑えつつ、血糖値もコントロールしてくれる。

血糖値が上がりやすい高脂肪の肉類、ごはん、パンなどの炭水化物が大好物で、それゆえ体重も増えがちな人にとっては、救世主のような薬といえよう。

GLP-1ダイエットの方法・副作用は?写真/ゲッティイメージズ果たして、このダイエット法、どのようにして行うのだろうか。

「まず、GLP-1受容体作動薬を取り扱う医療機関を探します。

ダイエットのために使うなら、ダイエット外来などのクリニック・病院で診療を受け、処方してもらうとよいでしょう。

私が勤める工藤内科でも受けられます。

注射製剤ですので、自分で腹部などに注射を打ちます。

痛みはほとんどありません。

週に1回の注射と、1日1回の注射か2種類の注射があります。

現在のところ、効果と安全性の2点から、週1回の注射を選択する医師が約7割を占めています。

当てて押すだけなので使用は簡単で、週1回であれば患者の負担は少なくてすみます。

医師と相談しながら半年から1年ほど続けていくことが推奨されています」なお、妊娠中の人、1型糖尿病患者、70才以上の高齢者、未成年者には推奨されていない。

副作用としては、胃腸のぜん動運動を抑えることによって生じる吐き気やむかつき、下痢などが報告されている。

どんな方法でも「痩せない」人におすすめ!?工藤さんは、「GLP-1を続けることで、食生活が劇的に変わっていく」と話す。

「GLP-1ホルモンを補うと、少量でも満腹感を得やすくなるため、一度に多くの量を食べられなくなります。

ただ、食事量が減る分、質は厳選したいですね。

良質なたんぱく質や食物繊維、ビタミン類を積極的に摂り、高カロリーなものは控えるようにしましょう」無理なく、少量の食事で満足できる食習慣がつくGLP-1ダイエット。

続けることで体質改善されれば、ダイエットがより楽しくなるはずだ。

今まで、いろんな方法を試してもドカ食いや大食い癖を改善できなかった人におすすめだという。

この人に聞きました:医師・工藤孝文GLP-1ダイエット専門医。

福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。

帰国後、大学病院、地域の基幹病院を経て、現在は、福岡県みやま市の工藤内科で地域医療を行っている。

ダイエット外来・糖尿病内科・漢方治療を専門とし、『あさイチ』(NHK)『ガッテン!』(NHK)『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)減量外来ドクター、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)肥満治療評論家・漢方治療評論家など、メディア出演多数。

日本内科学会、日本糖尿病学会、日本肥満学会、日本東洋医学会、日本抗加齢医学会、日本女性医学学会、日本高血圧学会、日本甲状腺学会、小児慢性疾病指定医。

工藤先生の著書はコチラhttp://www.kudonaika.com/book/●お腹痩せや腰痛改善にも!【7秒かけて座るだけダイエット】の方法を医師・工藤孝文さんがイチから紹介●【おからコーヒーダイエット】おからパウダー使った作り方と痩せる仕組みをダイエット専門医・工藤孝文さんが解説●運動では痩せない?ダイエット外来医師がすすめる「NEAT」で痩せる方法●ダイエット中に唐揚げもOK!25kgの減量に成功した医師が教える糖質オフスープレシピ2選●-25kgのダイエット外来医師も活用するもち麦|調理法・保存法とレシピを紹介→カリスマ医師・工藤孝文さんおすすめ!その他のダイエット法はコチラ

続きを見る