日ごとに春の気配を感じるこの時期は、花粉による諸症状や季節の変わり目特有の肌荒れなどに悩まされやすい季節。
ライフスタイルの変化や新しい出会いが多い春を、ベストコンディションで迎えるためには、体の内側からのケアも大切!そこで、「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナー市橋有里(いちはし・あり)さんに、デトックスと美肌に効果的なレシピを直撃!常備菜やお弁当にもぴったりな一品を教えていただきました。
美と健康を脅かすものが飛び交うこの時期、デトックス強化に励むライターFが徹底レポートします!スッキリ快調でいたいなら、腸内環境を整えるべし!――最近、なんだか体がスッキリしなくて…。
有里:風邪やウイルス感染に気を抜けないさなかに花粉が飛び始め、寒暖差も激しいこの時期は、さまざまな要因で不調を感じたり、症状が出やすかったりする時期ですよね。
そんなときには、腸内環境を整えてあげるのがおすすめです。
――腸内環境?有里:はい。
腸は免疫の要であるだけでなく、腸内環境を整えることによって、アレルギーの症状を緩和できることもわかっています。
それに、腸内環境のバランスは肌にも深く影響しているので、美しく健康でいたいなら、腸内環境を整えることが重要なのです。
――なるほど! どうしたら腸内環境を整えられますか?有里:そのポイントの1つがデトックス。
今回は、根菜とナッツをたっぷり使って、デトックス効果が高く美肌にも効果的な一品をご紹介します。
――ステキ! 楽しみです。
《材料》(2人分)ごぼう…1本 にんじん…1/2本 くるみ(またはマカダミアナッツ)…小さじ1 オリーブオイル…大さじ1 砂糖…大さじ1.5 みりん…大さじ1.5 しょうゆ…大さじ1《作り方》【1】ごぼうは斜め薄切りにしたものを重ねてから千切りにして、水を張ったボウルに入れてアクを抜く。
にんじんは皮をむき、ごぼうと同じように千切りにする。
ナッツはトースターでこんがり焼いておく。
【2】フライパンにオリーブオイルを入れ、ごぼう、にんじんをさっと炒める。
砂糖、みりんを加え、しんなりしたらしょうゆ、くるみを加えて炒める。
【3】汁気がなくなったら、でき上がり。
根菜をしっかりとって“出しやすい”体に――ごぼうは好きなのですが、自宅ではあまり食べる機会がないんですよね。
有里:アク抜きなどに少し手間がかかるので敬遠されがちですが、ごぼうはデトックス効果がとても高くて優秀な食材。
実は現役を引退した頃、急に運動をしなくなったせいか便秘しやすくなってしまったのですが、そんなときはごぼうを食べて改善していましたよ。
――そうなんですね! ごぼうにデトックス効果があるのは、食物繊維が豊富だからですか?有里:その通りです。
野菜の食物繊維は、「不溶性」といって水に溶けないタイプが多いのですが、ごぼうには水に溶ける「水溶性」と「不溶性」両方の食物繊維が含まれているので、腸の中でゲル状になって不要なものや毒素を吸着したり、腸のぜん動運動を活発にしたり、ダブルの働きでデトックスしてくれるんです。
――すごい! それは効果が期待できそうですね。
有里:はい。
その他、ごぼうには利尿作用のある物質も含まれているので、むくみの解消にも効果的です。
――そんなにデトックス効果に優れた食材なのですね?有里:そうですね。
栄養をしっかり摂ることと同じくらい、不要なものや毒素をしっかり出すことも大切です。
日常的にごぼうを食べることによって、腸内環境を良好に保ちやすくなり、結果的に便秘予防やアレルギー症状の緩和、美肌、ダイエットなど、いろいろなうれしい効果が期待できると思います。
――なるほど! “出しやすい体”に保つことが大切ですね。
有里:はい。
少し手間はかかりますけど、きんぴらはたくさん作って常備菜にするのもおすすめなので、体のメンテナンスの一環と思って作ってみてくださいね。
――はい!ひとつかみのナッツで、美容効果を底上げ!――このきんぴら、ナッツがいいアクセントになっていますよね。
有里:そう。
私のきんぴらには、くるみやマカダミアなどのナッツを加えるのが定番。
食感と風味が増すだけでなく、美容効果を底上げしてくれますからね。
――詳しく教えてください!有里:オメガ3脂肪酸やポリフェノールを豊富に含むくるみは、ダイエットや美肌、アンチエイジングに効果的なスーパーフード。
手軽でおいしいこともあって、ついついいろいろな料理やスイーツに加えてしまいます。
――きんぴらとも相性がよくて驚きました!有里:おいしくなって、さらに美容効果がアップするから一石二鳥ですよね。
最近では、くるみを食べると腸内の悪玉菌が減り、善玉菌が増えるということもわかってきているようなので、腸内環境を整えるという意味でも、ごぼうとくるみは好相性ですね。
――本当ですね! 私もこれからきんぴらを作るときは必ずナッツを入れよう。
有里:ぜひ! くるみがなかったり、飽きたりしたときにはマカダミアナッツを加えてみるのもおすすめです。
――マカダミアナッツバージョンもおいしそうですね。
有里さん、今回もステキなレシピをありがとうございました!有里:こちらこそ! 砂糖などの糖分を先に入れることで根菜がしっとり柔らかく、味が染み込みやすくなるので、調味料を加えるタイミングを間違えないように気をつけてくださいね。
デトックス、美容効果が抜群な一品なので、サプリ代わりにも“アリ”だと思います。
* * *免疫やダイエット、美肌などに深く影響し、美しさと健やかさを保つ上で避けて通れない腸内環境。
食物繊維が豊富な根菜をしっかり摂って、“出しやすい”体を作ることは、美容と健康の近道ともいえます。
栄養バランスに優れ、美容効果をグッと底上げしてくれるナッツを加えた「きんぴらナッツ」、サプリメント代わりに常備しておきたいですね。
レシピ考案:市橋有里いちはし・あり。
1977年11月22日、徳島県生まれ。
アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。
1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。
2000年、シドニーオリンピック日本代表。
「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをするほか、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。
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