今回はスリムなお財布のお話。
62歳オバ記者が1泊1万円の旅に出発!ダイエットのことはすっかり忘れて(!?)、おいしいものを食べて温泉を楽しむ激安旅についてお届けします。
* * *「やせ細っている部分がある」JALカードで貯めたマイルが期限切れになりそうなので、四国は愛媛の松山へひとっ飛びしてきました。
あらためて言うほどのことでもないけれど、私には痩せているというより、やせ細っている部分がある。
てか、生まれてこのかた、太ったことがない、かな。
それは腕でも足でも、ウエスト、ヒップでもなく、ふところ。
だから、今回の旅も1万円以内で収めようと思っているの。
まあ、そこそこ稼いだこともあったけれど、入ったお金を守ろうという気持ちがない。
あったらあっただけ使っちゃう。
何に? 人に言ったら「いい年して」と笑われることばっかよ。
そのひとつが乗り鉄活動とか…。
ええい、思い切って恥をさらしちゃお。
たとえばJR東日本の『大人の休日倶楽部』の4日間乗り放題の切符を手に入れると、朝、越後湯沢まで新幹線でひとっ走りして駅構内の温泉に入る。
速攻で出て、いったん東京に帰ってきてちょっと仕事をしてから仙台へ向かい、仙台駅の牛たん通りでビール。
もちろん“乗り”が目的だから、家に帰って寝る。
こんな“デタラメ“を4日間続ける。
60過ぎた女がしていい遊びじゃないし、最近は年のせいか日帰り1本するとくたくたになる。
手元不如意でもあるし、鉄遊びはお休みしていたんだけどね。
いつだって遠くへ行きたい心に変わりはない。
だから足代タダとなったら一も二もない。
いざ、道後温泉へ!そんなわけで松山空港から、1泊4278円で予約したネストホテル松山まで410円の路線バスに乗って、荷物を預けたら有名な道後温泉へ。
その前に松山駅に立ち寄って、鉄分補給。
松山名物の路面鉄道は1日フリーで700円。
朝7時半発の飛行機に乗る前に、家から持ってきたパンをほおばっただけだからお腹ペコペコ。
ホテルで聞いたら、「道後温泉に行くなら鯛めしがおすすめですよ」と言うので、ひと風呂浴びる前に『丸水(がんすい)』というお店に入ったの。
天然の鯛は2100円で、養殖なら1600円。
もちろん天然よ。
鯛のぷりぷりに生卵と甘辛のたれを合わせたのを混ぜて、白いご飯に乗せて食べる。
ご飯はおひつに入ってきて、「お替わりをどうぞ」。
ひゃははは。
うまいのなんの。
箸をタテにかまえてかっ込みそうになるところをグッとこらえたわよ。
腹ごしらえが出来たところで、いよいよ道後温泉へ。
ありがたいことに銭湯値段の420円だ。
無色透明な温泉は、嘘か誠か、聖徳太子も入ったと聞くと、なんだかとってもありがたいような気がして、ああ、気持ちいい。
美術館にも行って1万円旅はどうなった?と、ここまでは予定通りだったけど、さて、これからどうしよう。
あてがないまま、ガイドブックを開いて目が止まったのが、『セキ美術館』だ。
黒田清輝、小磯良平、横山大観、藤田嗣治、加山又造。
うわお! 綺羅星のような画家の名前に、思わずベンチから立ち上がったわよ。
が、どっちに行ったらいいのかわからない。
自転車を押した大学生らしき男の子に道を聞いたら、彼も知らなかったのね。
「あ、ちょっと待ってください」と言ってスマホを取り出し、「え~と、あ、ここか。
う~ん、行きやすいのは…」。
なかなか「あっち」とは言ってくれない。
こっちもじれてきて、「すみません。
いいです」といつ切り出すか…。
と、その時、「ああ、わかった!」と言った彼に顔のさわやかさ! なんていい子なの。
美術館は入館料700円。
コレクションを考えたら破格。
特に私の体を金縛りにしたのが、小磯良平のバイオリンと西洋人形の絵と、藤田嗣治の婦人像。
誰もいない部屋で、ながめつすがめつ。
ああ、なんて幸せなんだろう。
それだけじゃない。
松山の印象を決定的にした出来事が、美術館を後にした数分後に起きたんだわ。
ホテルに戻る路面電車に乗ったら、私のとなりの空席に小学5~6年生の少年が座る直前、なんと私に黙礼をしたの! そしてリュックから単行本を取り出して、足を組んで読みだしたんだけど、まあ、そのたたずまいの美しいこと!そんなこんなで、大満足でホテルに戻った私は、近くのコンビニで480円の助六寿司と、明日の朝食にする230円の調理パンを買い、1日に使ったお金は9728円! 何とか1万円内におさめることができた。
翌日、160円のコンビニコーヒーまで買えちゃった。
オバ記者(野原広子)1957年生まれ、茨城県出身。
『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。
同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。
バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。
一昨年、”月曜断食”で7か月で11kgの減量を達成。
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