なかなか収束の気配を見せない新型コロナウイルスと、全国的にピークを迎えた花粉。
この非常事態を受けて、巷では「免疫力」に注目が集まっている。
実は免疫力は普段の暮らしと密接な関係があり、食生活や生活リズムなどを意識することで、高めていくことができるそう。
そこで、「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナー市橋有里(いちはし・あり)さんが、免疫力アップに効果的で、ダイエットメニューにも最適なレシピを伝授! しっかり食べて免疫力を高めたいけれど、やっぱりカロリーも気になるライターFが徹底レポートします。
旬のおいしさをヘルシーに楽しむ、春のサラダ――スーパーで新じゃがを見かけると、春だなって感じます。
有里:春の訪れを知らせてくれる野菜の1つですよね。
じゃがいもは免疫機能を高めるビタミンCを豊富に含んでいるのですが、特に新じゃがいもには、通常のじゃがいもの約4倍ものビタミンCが含まれていると言われているんですよ! ――約4倍も!? それはすごいですね。
有里:そう。
新型コロナウイルスや花粉症に悩まされるこの時期、免疫機能を高めるはたらきのある食材をとることは身近な対策の一つと言えます。
新じゃがいもは皮の近くに特に栄養が豊富なので、皮ごと味わって効率的に栄養を摂取するのがポイントです。
写真/アフロ――皮を剥く手間と時間も省けるし、一石二鳥ですね! 有里:そうですね。
栄養価が高く、皮が薄くて柔らかいので皮剥き不要、煮崩れしにくいなど、新じゃがにはさまざまなメリットがあります。
もちろん、今だけの旬の味わいを楽しめるというメリットも! ――旬を味わえて、免疫力アップにも効果的なメニュー! 楽しみです! 《材料》(2人分)新じゃがいも…3個 新たまねぎ…1/2個 ブロッコリー…1/2(スナップえんどう6個でもOK) ゆで卵…2個 クミンorパプリカパウダー…適量 塩、こしょう…適量 【A】マヨネーズ…大さじ3 【A】ケチャップ…大さじ1 【A】ヨーグルト…大さじ1《作り方》【1】新じゃがいもは皮をきれいに洗って、食べやすい大きさに切り、かために茹でる。
鍋にお湯を沸かし、沸騰したら塩(分量外)を入れ、小房に分けたブロッコリー(またはスナップえんどう)をサッと茹で、氷水を張ったボウルに入れて冷ます。
新たまねぎはスライスしてレンジ(600~500w)で1分30秒ほど加熱する。
【2】ゆで卵を好みのかたさに茹でておく。
【3】【1】と【2】を器に入れ、【A】をよく混ぜ合わせたドレッシングをまわしかける。
ヨーグルトが決め手!野菜がすすむヘルシードレッシング――ポテトサラダというとマヨネーズで和えるのが一般的ですけど、このサラダはとてもさっぱりしていて、ヘルシーな感じですね。
有里:そうでしょう? 実は私は現役の頃、マヨネーズが苦手で、あまりとらないようにしていました。
でも、ヨーグルトと合わせて作るこのドレッシングなら、さっぱりとした味わいでヘルシーだし、マヨネーズを大量に摂る罪悪感もなくポテトサラダを楽しめるので、重宝しています。
――確かに、ポテトサラダっておいしいけどカロリーや脂質が気になるメニューなので、ヘルシーに味わえるのはとてもうれしいです! 有里:そうですよね。
それに、ヨーグルトを加えることで、免疫細胞が集まる腸の環境を整えてくれる乳酸菌を摂取することができるので、免疫力アップにも一役かってくれます。
――カロリーダウンと免疫力アップの両方を叶えてくれるわけですね! 有里:はい。
腸内環境を整えることは、花粉症などのアレルギー症状の緩和にもつながりますし、このドレッシングは覚えておいて損はないと思います! ――じゃがいもだけじゃなく、かぼちゃやさつまいもにも合いそうですね。
私もさっそく作ってみます! 凝った料理じゃなくてOK!栄養豊富な春野菜で免疫力アップ有里:今の時期、家の中で食事を摂る機会や自炊の回数、頻度が増えて、献立を決めたり料理を作ったりすることに疲れやストレスを感じている人も多いかもしれませんね。
――はい。
私もこんなときだからこそ体にいいものを食べたいとは思うものの、毎日ヘルシーな料理を作ろうと思うと息切れしてしまって…。
有里:免疫機能にとってストレスは大敵なので、あまりきちんと栄養を摂ろう、凝った料理を作ろうと気負わないことも大切です。
旬の食材には栄養がたくさん含まれているので、旬のものをシンプルに食べるだけでも十分。
今回のサラダもとても簡単ですよね? ――確かに、面倒な手間も複雑な味付けもいらないですね。
有里:そう。
簡単だけど、新じゃがやブロッコリーには白血球のはたらきを活発にして免疫力アップに効果的なビタミンCがたっぷり含まれているし、たまねぎに含まれる硫化アリルも免疫力を高める効果があるとされています。
旬のものを前向きな気持ちで食べることが免疫力アップにつながると思って、難しく考えずに自炊を楽しんでほしいと思います。
――まだ終わりが見えないからこそ、そういう心持ちは大切かもしれないですね。
有里:はい。
意識してほしいポイントとしては、ビタミンCや乳酸菌は一度に大量に摂るのではなく、継続して摂ることで免疫力アップに効果が期待できるものなので、野菜やフルーツ、発酵食品などをできるだけ毎日バランスよく食べることです。
――美も健康も1日にして成らず、ですね。
有里:そういうことですね。
ビタミンCを摂ることも腸内環境を整えることも、免疫力アップだけでなく美肌にも効果的。
スナップえんどうを茹でたものにヨーグルトドレッシングを合わせたり、新じゃがいもと新たまねぎのお味噌汁にしたりするのもいいですし、普段よりお家で食事をする機会が増えるこの時期に美容・健康を底上げできたらいいですよね。
――ポジティブでステキな考え方ですね。
私も前向きに食生活を見直すきっかけにしたいと思います。
有里さん、今回もステキなレシピをありがとうございました! 有里:こちらこそ! 新型コロナウイルスや花粉症の対策に限らず、日頃から免疫力アップを心がけ、健やかに過ごしていきたいですよね。
ちょっとした工夫でカロリーダウンや健康効果アップにつながるレシピを知っておくことは、体調や体重、体型のコントロールにも“アリ”だと思います! * * *さまざまなウイルスや病原菌から体を守ってくれる免疫力は、バランスのとれた食事や適度な運動、十分な睡眠などによって高めることができます。
健康を意識しすぎるあまりストレスを感じてしまっては元も子もないので、旬のものを食べる、発酵食品を取り入れるなど、毎日の食事の中で少しずつヘルシーな選択をしていけたらいいですね。
レシピ考案:市橋有里いちはし・あり。
1977年11月22日、徳島県生まれ。
アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。
1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。
2000年、シドニーオリンピック日本代表。
「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをするほか、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。
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