この1か月というもの、食事の準備に追われ、気がつけばずっとキッチンにいるような気がする…という人も多いのでは? 家族がいればなおさら、何を食べようか、何を食べさせようかと悩み、実は大きな負担になっていくもの。
そこで、「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナー市橋有里(いちはし・あり)さんが、栄養満点で免疫力アップも期待できる、お助けレシピを伝授! このところ自炊疲れ気味のライターFが徹底レポートします!子供とのクッキングやオンライン飲みのおつまみにも!お手軽ヘルシーメニュー――自炊生活が続いて、疲れとマンネリから、最近、料理のモチベーションが下がり気味で困っています。
有里:毎日食事を作り続けるのは、当たり前のことのようで、実は簡単ではないですよね。
ご自身やおうちのかたが在宅勤務をされていたり、学校がお休みでお子さんが常に家にいたりすると、なおのこと大変だと思います。
――そうですよね。
外出自粛生活の中で食べることは貴重な楽しみだし、栄養バランスも気になるけど、最近はもう何を作ったらいいか思い浮かばなくて…。
有里:そこで、今日は栄養がたっぷりつまった、旬の春キャベツのヘルシーアレンジレシピをご紹介します。
お子さんと一緒にワイワイ作るのもいいですし、最近流行りのオンライン飲みのおつまみにもぴったりの一品ですよ!――ステキ! 楽しみです!《材料》(2人分)豚肉…50g 春キャベツ…200g(1/4玉) 卵…2個 れんこん…20g 小ねぎ…たっぷり 塩こしょう…少々 お好み焼きソース…適量《作り方》【1】豚肉は一口大に切り、軽く塩こしょうをしておく。
春キャベツは千切りにする。
れんこんは皮のまますりおろしておく。
小ねぎは小口切りにしておく。
【2】フライパンに油(分量外)をしいて熱し、豚肉をさっと炒め、春キャベツも加えて炒める。
キャベツが少ししんなりしたら、ボウルに取り出しておく。
【3】ボウルに卵とすりおろしたれんこんを入れてよく混ぜたものを、油(分量外)をしいて熱したフライパンにクレープのように流し入れ、すぐに中央に【2】をのせる。
両端からオムライスのように【2】を包み込み、皿に盛り付ける。
【4】お好み焼きソースと小ねぎをかけたらでき上がり。
デトックスと免疫力アップに期待!旬の春キャベツは栄養たっぷり――春キャベツって、柔らかくて甘みがあっておいしいですよね!有里:はい。
それに、栄養もたっぷり! キャベツはもともとビタミンCの含有量が多い野菜なのですが、春キャベツはその1.3倍のビタミンCが含まれていると言われています。
――ビタミンCが豊富ということは、お肌にもいい野菜なのですね!有里:そう。
美肌効果や免疫力を高める効果が期待できます。
それに、美肌という点でいうと、春キャベツには一般的なキャベツの3倍ものカロテンが含まれているので、アンチエイジング効果も期待できるんです。
――カロテンが3倍も! 旬のうちにたくさん食べておきたいですね。
有里:そうですね。
他にも、むくみ防止に効果的なカリウムや老廃物の排出を助けてくれるクエン酸、リンゴ酸、コハク酸、食物繊維なども含まれているので、デトックスに最適な野菜でもあります。
――おいしいだけでなく、美容や健康へのメリットもたくさんあるのですね。
有里:はい。
シンプルにサラダやポトフにしてもおいしいですが、今回は長引く自炊生活の中の変化球になればと思って、とん平焼きにしてみました。
お子さんがいるご家庭などでは、ホットプレートでワイワイしながら焼いて食べるのも楽しくておすすめです。
その場合は、オムライスのように包まなくてもOK。
――いいですね! 春キャベツたっぷりでヘルシーだから、ちょっとウェイトが気になるときにもよさそう。
まさに、そんなときにもおすすめです。
キャベツには胃の調子を整えるはたらきもあるので、胃もたれとも無縁ですし、私も現役時代に遠征先でとん平焼きを食べてからというもの、おいしさと軽さにハマって、週に何度も作っていた時期がありました。
――私も春キャベツがおいしいうちに何度もリピートしたいと思います!れんこんとねぎが免疫力アップを後押し!――とん平焼きってお好み焼きと同じようなものかなと思っていたのですが、材料に粉を使わないのですね。
有里:片栗粉などを使うレシピも多いですが、今回はよりヘルシーに仕上げるため、卵とれんこんで生地を作りました。
れんこんには粘膜を強化するビタミンCなどが豊富に含まれていて、免疫力を高める効果が期待できるんです。
――れんこんをすりおろす一手間で、体にとってうれしい効果をプラスできるのですね。
有里:その通り。
れんこんは皮に特に栄養がつまっているので、皮ごとすりおろすのがポイント。
れんこんのザラザラ感が気になるかたは、すりおろし汁大さじ2を加えるといいですよ。
――なるほど! 他にも調理のポイントはありますか?有里:ねぎの葉の青い部分に含まれるβ-カロテンやヌルヌルした粘液には免疫力を高める成分が含まれているので、小ねぎはたっぷり刻んでかけるといいですね。
――ねぎにも免疫力を高めるはたらきがあるのですね!有里:はい。
それから、ソースをかける際には、ビニール袋にソースを入れて、袋の端を少し切り、素早く左右に振りながらかけると、おいしそうに仕上がります。
――やってみます! 見た目にもおいしそうに仕上がると、テンションが上がりますよね。
有里:そうですよね。
長引く自粛生活の中で、楽しみにしていた予定がキャンセルになってしまったからも多いと思いますが、今はおうちの中でできることにささやかな楽しみや喜びを1つでも多く感じていけたらいいですね。
――はい。
今は食べる楽しみのウェイトが普段より重くなっている反面、マンネリで献立を考えるのも億劫になっていたので、新しいレシピはモチベーションを上げてくれそうです。
手軽に旬の野菜をたっぷり食べられるのもうれしい! 有里さん、今回もステキなレシピをありがとうございました!有里:こちらこそ! みずみずしく、甘みのある春キャベツは、それだけでもごちそう。
マヨネーズをかけなくても、十分においしく味わえます。
旬のものには栄養もたっぷり含まれているので、楽しく作って、楽しく食べて、心と体にエネルギーをチャージしてくださいね。
チーズやキムチなど、好きな具材をプラスするのも“アリ”だと思います!* * *自炊続きでネタ切れ、マンネリというかたも多いのでは。
一品で満足できて栄養バランスも抜群のヘルシーとん平焼きは、マンネリを打破したいときや、ちょっと手を抜きたいときにもおすすめの一品。
家族と一緒にホットプレートを囲めば、楽しいおうち時間になるはず。
みずみずしい旬の春キャベツのおいしさを存分に味わってみてはいかがでしょうか。
レシピ考案:市橋有里いちはし・あり。
1977年11月22日、徳島県生まれ。
アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。
1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。
2000年、シドニーオリンピック日本代表。
「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをするほか、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。
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