自炊に疲れたらテイクアウトやデリバリーを楽しむのもいいけれど、それもなかなか毎日は続けられないもの。
自粛生活では活動量も少なくなりがちだから、できるだけヘルシーな食生活を心がけたいと思っている人も多いのでは？そこで、「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナー市橋有里（いちはし・あり）さんに、栄養価の高い食材をうまく活用することで、手間ひまかけずに作れるヘルシー時短レシピを直撃！レシピ検索をする際には「簡単」「時短」のキーワードが外せないライターFが徹底レポートします！コロナ疲れも吹き飛ばす!?疲労回復とデトックスにうれしいサラダ――自粛生活では普段より活動量が減っているはずなのに、なんだか最近疲れを感じやすいというか、スッキリしなくて…。
有里：さまざまな制限や不安がある中で生活をしていると、少なからずストレスを感じたり、普段の生活リズムが乱れたりしやすいので、精神的な疲れが体にも影響を与えているかもしれませんね。
――そうかもしれません。
今は食べることが貴重な楽しみだけど、ずっと家にいると食べすぎてしまうのも気になっています。
有里：そうですね。
リフレッシュしようにもできることが限られてしまう現状ですが、少しでも疲れを吹き飛ばしてスッキリできるよう、今回は疲労回復とデトックスに効果的なお手軽レシピをご紹介したいと思います。
――お手軽、疲労回復、デトックス！ どれも魅力的ですね。
有里：そうでしょう？ それに、とてもヘルシーなので罪悪感なく、安心して食べられますよ。
――それはうれしい！ 楽しみです！《材料》(2人分)ゆでだこ…100g セリ…1/2束 木綿豆腐…1/2丁 ごま油…大さじ2 白だし…大さじ1《作り方》【1】豆腐はキッチンペーパーなどに包んで水切りしておく。
たこはぶつ切り、セリはサッと茹でて食べやすい大きさに切っておく。
【2】ボウルに水切りした豆腐をちぎりながら入れ、たこ、セリも加えてごま油、白だしを入れて絡める。
【3】皿に盛り付けてできあがり。
タウリンたっぷり！たこは疲労回復の救世主――たこが疲労回復に効果的とは知りませんでした！有里：あまり知られていないかもしれませんが、たこにはタウリンという成分が豊富に含まれているんです。
――タウリンというと、栄養ドリンクなどにはいっている成分ですよね？有里：そう。
タウリンには筋肉運動をつかさどる神経の情報伝達を高めるはたらきがあり、疲労回復に効果的。
疲れ目や視力の低下にも効果があると言われています。
――疲れたときの救世主ですね。
有里：そうですね。
たこは高たんぱく低カロリーですし、アンチエイジング効果のあるビタミンEや、脂質やたんぱく質を効率よくエネルギーに変えるはたらきのあるビタミンB2なども含まれている、とても優秀な食材です。
――ダイエットにもよさそうですね。
有里：もちろん。
お刺身やサラダにすれば、カロリーや脂質を気にすることなく食べられます。
――茹でてあるたこを使えば、手間いらずであっという間に作れるのも魅力ですね。
はい。
疲れているときには特に、時短であることはポイントが高いですよね！――はい。
時短レシピは本当にありがたいです！春の七草で知られるセリはデトックス＆免疫力アップにも！――セリって普段なかなか食べる機会がないのですが、どんな特徴があるのでしょうか？有里：春の七草の1つとして知られるセリですが、それこそ七草がゆでしか食べないというかたもいるかもしれませんね。
でも実は、セリには免疫力を高めて感染症を予防したり、肝臓のはたらきを助けて解毒作用を活発にしたりする効果が期待でき、デトックスにも最適なんですよ。
――1年に1度しか食べないのはもったいないですね。
有里：はい。
春は冬の間に溜め込んだものを排出する時期ですし、免疫力アップにも役立つので、今の時期にぜひ食べてほしい食材です。
――サラダの他にはどんな食べ方がありますか？有里：今回は、手間ひまかけずにパッと作れて疲労回復やデトックス効果もあるメニューということでサラダをご紹介しましたが、セリは卵と相性がいいので卵とじにしたり、おひたしやパスタにしたりしてもおいしいです。
仙台では「セリ鍋」が名物として親しまれているように、鍋ものにも相性抜群ですよ。
――いろいろな食べ方があるのですね。
有里：はい。
天然のセリにはアクがあるので、下茹でしたほうがおいしく食べられますが、独特のさわやかな香りと食感がなくならないよう、火を通し過ぎないのがポイントです。
――なるほど！有里：豆腐はあらかじめレンジで3分ほど加熱して、冷ましてから水切りするか、沖縄豆腐を使うのもおすすめ。
あっという間に作れるのに低カロリー高たんぱくで、デトックスや疲労回復効果もある最強サラダなので、ぜひ作ってみてくださいね。
――はい！ 自炊することが多くなってからというもの、いかに簡単で、おいしくて、体によいメニューを作れるかが課題なので、また1つ新しいレシピを知ることができてうれしいです。
有里さん、今回もステキなレシピをありがとうございました！有里：こちらこそ！ 疲れを感じたときには、とことん「楽さ」や「時短」を追求していいと思います。
栄養価が高い食材を組み合わせたシンプルなサラダやスープは、その基本。
「コロナ疲れ」、「コロナ鬱」なんて言葉も生まれるくらいですから、自分をいたわる意味でも、楽して栄養補給、“アリ”だと思います！＊ ＊ ＊たこには疲労回復に効果的なタウリンが豊富に含まれていて、セリはデトックスや免疫力を高めるために役立つとのこと。
身近な食材の栄養や効能を知っておくと、“体にいいものを食べたい”という漠然とした悩みが劇的に解決しやすくなります。
疲れを感じたときには、体にいいものをシンプルに食べて、心と体に元気をチャージしたいですね。
レシピ考案：市橋有里いちはし・あり。
1977年11月22日、徳島県生まれ。
アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。
1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。
2000年、シドニーオリンピック日本代表。
「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをするほか、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。
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