コロナ禍で、自宅でできるセルフケアに注目が集まっている。
今回は自粛疲れに効きそうな美容家電として、髪だけでなく全身のケアまでできるドライヤーをご紹介。
どんなにズボラな人でも、髪を乾かす延長でボディケアを行う“ついでケア”なら、手軽に実践できちゃうかも。
美容家電に詳しいライターの田中真紀子さんがおすすめするのは、マクセルイズミの『CALEA(カレア)復元ドライヤー DR-RF365』。
「もともと美容師さん向けに開発された美容室専売品。
それが昨年12月に一般ユーザー向けに改良して発売され、話題になりました。
最大の特徴は、低温の風で乾かせるため髪のダメージが抑えられることと、髪を乾かすついでにボディケアまでできることです」(田中さん・以下同)その効果は?遠赤外線でお肌にハリも一般的なドライヤーは平均100~200℃で、高温により髪のキューティクルがはがれやすいのが難点。
それに対しこのドライヤーは、約80℃(HIGHモード)と人肌くらいの低温風のため、髪への負担が少ない。
さらに、風の吹き出し口には特殊セラミックフィルターがついていて、髪のキューティクルを引き締める「マイナス電子」が放出される。
ゆえに、一般的なドライヤーのように本体を髪から20cm以上も離す必要はなく、写真のように10cm程度まで近づけても何ら問題ない。
むしろ、遠くからドライヤーを当てると髪が乾きにくくパサつきの原因になるため、10cm程度まで近づけた方がいいという。
ボディケアに本当に”使える”のか?「実はこのドライヤー、吹き出し口の特殊セラミックフィルターから、お肌にハリをもたらすといわれる『育成光線』という遠赤外線が出ているんです。
髪だけでなく、全身も温めながらマッサージできるので、おうち時間が長い今、活用できそうですね」では、実際の使用感はどうか。
約1か月使ってみた田中さんに、5つの項目からジャッジしてもらった。
【使用感】1か月使ってもしっとりツヤツヤとにかく髪にやさしそうなドライヤーだけど、乾かしたあとの髪の手触りは?「使ってみて顕著だったのは、髪がしっとりなめらかになること。
私はもともと髪が細く、ドライヤーによっては髪が静電気でボサボサしたり、からまりやすくなるのですが、1か月ほど使ってもしっとりツヤツヤです。
また、乾かしている間も低温風なので熱さを感じず、心地いい。
特にこれからの暑い季節にはありがたい」【意外性】「ドライヤー=髪を乾かすためのもの」というイメージを覆すより低温の65℃のLOWモードに切り替えると、フェイスラインをはじめ、首や肩、バストからふくらはぎまで全身にわたりボディケアができる。
「ドライヤーの風を当てながら、肌の上で付属のビューティーローラーを転がすと、血行を促進してくれるそう。
『育成光線』で岩盤浴のように肌をポカポカ温めながら、ローラーでマッサージすると、気持ちいいですよ。
お肌のハリもアップするそうです」この「育成光線」、他にもこんな働きがあるという。
「仕上がりがしっとりするドライヤーは、髪はツヤツヤにきれいに見せてくれる半面、髪のボリュームダウンが気になります。
一方、このドライヤーから放出される『育成光線』には、髪の生え際の筋肉(立毛筋)を刺激して収縮させ、髪を立ち上げる効果が期待できるそうです。
しっとり効果に加え、根元にハリができるのはうれしいですね」【手軽さ】付属のスタンドでフェイスマッサージがしやすいドライヤーは片手で数十分間持ち続けるため、重量は軽い方がいい。
こちらの本体重量は約600gと、他の高級ドライヤーとほぼ変わらない。
ただし、持ちやすさでいうと…。
「持ってみると、手持ち部分のハンドルが短いため、ヘッドに重心が取られて前傾してしまいがち。
重く感じたら、美容師さんのようにノーズ(吹き出し口)を持って使うと扱いやすくなります」なお、ドライヤーを置いておくスタンドが付属されている。
これはどんなときに使うのだろうか?「まずヘアドライで使うときは、ドライヤーを振らずに上から下へとドライヤーを動かしながら乾かすことが推奨されているため、スタンドは使えません。
ただし、ボディケア、特にフェイスケアでは重宝します。
テーブルの上にスタンドを置いてドライヤーを設置すると、絶妙な高さで顔に温風を当てられます。
そうすると両手も空くので、遠赤外線をお肌に当てながら、両手でフェイスマッサージができます。
ボーっと温風に当たるだけでも気持ちいいです」普段なかなか顔やボディまでケアまでできない人には、髪を乾かすついでにケアができるのはうれしい。
【時短】“速乾”までいかないが、思いのほかしっかり乾く実施に使ってみると、低温風なうえ、風量も弱めに感じるという。
だが、意外としっかり乾くそうだ。
「このドライヤーは、低温の風と振動で水分を気化させやすくする『振動気化乾燥方式』を採用。
さらに『育成光線』も発するため、低温かつ風量が弱い割にちゃんと乾きました。
ただし、速乾をうたうドライヤーよりは完全に乾くまで時間がかかります。
鎖骨より下のロングヘアの私が使うと、速乾をうたう高級ドライヤーでは約5分、他の高級ドライヤーで約6分~6分半だったのに対し、こちらでは約7分半でした」“速乾”より“髪のいたわり”を優先したい人に向いていると言えよう。
【コスパ】高額ドライヤーだが、ボディケア分も考慮するとお得?お値段は、税込で2万4200円と決して安くはない。
「いわゆる高級ドライヤーの部類になりますが、仕上がりのしっとり感やボディにも使えることなど考えると、その分お得だと思います」暑い季節に低温風で乾かす心地よさや、ボディケアとして使うことを重要視するならおすすめかも。
【データ】マクセルイズミ『CALEA(カレア)復元ドライヤー DR-RF365』販売価格:2万4200円(税込)販売場所:家電量販店、東急ハンズ、Amazon、楽天市場ほかhttps://calea.jp/この人に聞きました:田中真紀子さん美容家電に詳しいライター。
雑誌やウェブなどの多くのメディアで、新製品を始めとするさまざまな美容家電についてレビューを執筆している。
1児の母として、慌ただしい生活でも手軽に使えてキレイになれる美容家電を日々研究中。
取材・文/桜田容子●“乗るだけ”で痩せる!?ドクターエアの『3DスーパーブレードPRO』【美容家電レビュー】●今こそおうち美容!1日8分で肌ケアできるオールイン型美顔器【美容家電レビュー】●ポータブル水素ガス吸引具って何?『KENCOS4』なら5分でストレス解消!?【美容家電レビュー】●VIOゾーン“除毛”は今や常識!?『VIOフェリエES-WV60』(パナソニック)の実力は?【美容家電レビュー】●3000円以下の美顔器、効果ある?『フェイシャルスキントリートメント』(FESTINO)【美容家電レビュー】【美容家電】の記事をもっとチェックしたいかたはコチラ