ついに緊急事態宣言が解除され、これから少しずつ外出の機会も増えてくるでしょう。
ステイホームの間にすっかり季節が進み、薄着ゆえに体のラインが気になる…、紫外線対策が急務!など、美容面のさまざまな問題に直面している人も多いのでは?そこで、「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナー市橋有里(いちはし・あり)さんに、美と健康を底上げするポイントをおさえた、とっておきのヘルシーレシピを教えてもらうことに。
新しい生活様式を機に日頃の食生活も新しくしたいライターFが徹底レポートします!高カロリーなのにダイエット向き?フォーの秘密――フォーはお米からできているから、ダイエットには不向きかと思っていました。
有里:確かに、米粉から作られるフォーは他の麺類と比べても低カロリーとはいえません。
でも、ダイエットのポイントはカロリーだけではありませんからね。
――と言うと…?有里:フォーは、うどんやパスタなど小麦粉から作られる麺に比べて油分を吸収しにくい性質があり、糖質も少なめ。
それでいて、たんぱく質、脂質、炭水化物という三大栄養素がバランスよく含まれています。
――“カロリーが高め=太りやすい”ということでは必ずしもないのですね。
有里:その通り。
ダイエット中はついついカロリーを気にしてしまいがちですが、美しく健康的に痩せたいなら、栄養のバランスがとても大切。
もちろん食べすぎには注意が必要ですが、「豆乳のフォー」は”健康美”の味方になってくれる一品です。
――それはステキ! 楽しみです。
《材料》(2人分)豚ひき肉…100g 鶏がらスープの素…大さじ1 長ねぎ…1/2本 塩・こしょう…少々 しいたけ(他のきのこでも可)…2個 フォー…30g 水…300ml 豆乳…150ml 油…大さじ1 料理酒…大さじ1《作り方》【1】長ねぎは小口切り、しいたけはスライスしておく。
【2】フライパンに油を入れ、豚ひき肉と【1】の長ねぎを炒める。
豚ひき肉にサッと火が通ったら料理酒を加え、水分(アルコール)を飛ばし、水、鶏がらスープの素、塩・こしょう、しいたけを加えて2~3分ほど煮込む。
【3】フォーも加えて、パッケージの表示時間にしたがって茹でる。
【4】火を止めたら豆乳を加えて混ぜ、器に盛り付ける。
紫外線のインナーケアにも!豆乳の美肌効果――豆乳ベースのスープが、フォーとよく合いますね。
有里:豆乳には、女性の体にとってうれしい栄養がたくさん詰まっています。
そのまま飲むのはちょっと苦手という人も、こうしたアレンジなら食べやすくておすすめです。
――豆乳には美肌効果があるのですよね?有里:はい。
”豆乳といえば”のイソフラボンは、女性ホルモンと似たはたらきをしてコラーゲンやヒアルロン酸の生成を促し、しみやしわの予防、肌にハリや弾力をもたらすなどの美肌効果が期待できます。
写真/アフロ――紫外線が強い季節なので、体の内側から美肌にアプローチできるのはうれしいですよね。
有里:そうですね。
紫外線による肌の老化を防ぐためにも、外側からだけでなく、内側からもしっかりケアをしていきたいですね。
――美肌以外にはどんな効果が期待できますか?有里:たんぱく質やビタミンEも豊富なので、美肌に限らず、美髪、美爪を育む効果や、腸内環境を整えて便秘を解消する効果、それにホルモンバランスを整えることにより、生理痛が緩和されることもあるようです。
――本当に女性にとってうれしい効能ばかりですね。
たっぷりの長ねぎで美容&健康効果を底上げ!――フォーにはパクチーというイメージがありますが、今回は長ねぎを使用しているのには理由があるのですか?有里:ねぎには、“アリシン”という辛味の素となる成分が含まれているのですが、これが豚肉に含まれるビタミンB1の吸収を助けてくれて、豚肉と相性がいいんです。
それに、ねぎには菌やウイルスのはたらきを抑制する“ネギオール”という成分も豊富に含まれています。
――殺菌成分が含まれているのは心強いですね。
有里:そうでしょう? さらに、ねぎには体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を保護するはたらきをするβ-カロテンや美肌に有効なビタミンCも含まれていますから、ぜひ、たっぷりトッピングして食べることをおすすめします。
――なるほど! もともと栄養バランスに優れたフォーに長ねぎや豆乳を組み合わせることで、よりパーフェクトな一皿になりますね。
有里:はい。
しいたけには食物繊維やミネラルも含まれていますし、これ一品で効率よく栄養を摂れるので、健康的にバランスよくダイエットをしたいときに頼れるメニューです。
――本当に頼もしいメニューですね!有里:はい。
デトックス効果がほしいときには、長ねぎの代わりにパクチーを加えたり、ヘルシーさを追求したいときにはフォーを春雨に換えたり、いろいろアレンジもできます。
――なるほど、参考になります! まだまだ健康への高い意識が求められる日々が続きそうですし、暑くなってきて体のラインや紫外線対策が気になる時期でもあるので、手軽にダイエット、美容、健康に効果的なレシピはすごく重宝します。
有里さん、今回もステキなレシピをありがとうございました!有里:こちらこそ! カロリーさえとらなければ痩せられるということでもないですし、栄養バランスを欠いたダイエットは健康を害する原因にもなりかねません。
栄養満点の豆乳のフォーでバランスのよいダイエットを心がけたいですね。
暑い日にはラー油をかけてピリ辛テイストを楽しむのも“アリ”だと思います!* * *米粉から作られるフォーは、低カロリーとはいえないものの、栄養バランスに優れ、小麦粉で作られる麺に比べて太りにくい性質があります。
美肌効果の高い豆乳や、健康をサポートする成分が豊富に含まれた長ねぎ、きのこ類など、組み合わせる食材で栄養を補いながら、賢く効率的なダイエットで健やかな美しさを手に入れたいですね。
レシピ考案:市橋有里いちはし・あり。
1977年11月22日、徳島県生まれ。
アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。
1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。
2000年、シドニーオリンピック日本代表。
「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをするほか、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。
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