運動不足や長時間のデスクワークで首や肩がパンパンに凝っているものの、新型コロナウイルスの感染が心配でマッサージに行きづらい…。
そんな今、自宅でできるマッサージャーが売れている。
その1つ、フジ医療器の『マイリラシートマッサージャーMRL-1200』は今年5月の販売数が2月の発売時と比較して5倍になったという。
同製品は場所を取らずに使えるシート型のマッサージャーで、首や肩はもちろん、背中、肩甲骨、腰などを丹念にもみほぐしてくれる上半身に特化した製品だ。
美容家電ライターの田中真紀子さんも、早速自宅に導入。
「もみ心地と、使い勝手がすばらしい」と話す。
上半身に特化したマッサージャー、グイッとつかんでもみほぐす「マッサージチェアのパイオニア企業による製品なだけあり、もみ心地は本格的。
首・肩に備えた6つのもみ玉と、背中・腰の4つのもみ玉が、運動不足や長時間のパソコン作業で凝り固まった筋肉をグイッとつかむようにほぐしてくれるんです。
コリは放置しておくと血行不良が悪化し、美容と健康にも悪影響を及ぼすそう。
こまめにほぐしておきたいので、毎日使えるよう自宅に導入しました」(田中さん・以下同)本製品は折り畳み式のため、重量は約8.8kgと重いが、家の中で部屋から部屋への持ち運びもできる。
リビングで椅子やソファの上に置いて使ってもよし、床に広げてあおむけで使ってもよし。
使用場所を選べる点でもうれしい。
では実際の使用感など、詳しく教えてもらおう。
【使用感】もみ玉の動きや位置が絶妙電源を入れてコースを選べば、マッサージがスタート。
「全身」「肩」「腰」の自動コースと、「肩もみ」コースの他、もみ方や速度、強度、範囲などを選べる「背」コースがある。
マッサージ時間はいずれも最大で10分間だ。
田中さんは基本的に全身コースを使うが、特につらいときは「肩」や「腰」など、部位を選んで使っている。
「使ってみて最初に思ったのが『さすがフジ医療器!』という感想。
高級マッサージチェアを手掛けているだけあり、もみ玉の動きや位置が絶妙なんです。
特に背と腰は上下にもみ玉が2つずつあり、少しずつ違うペースで動くので、人が隅々まで丁寧にほぐしてくれるような感覚。
凝った部分にグイっと力強くはいり込んでくれる“つかみもみ”も最高に気持ちいい。
広範囲をマッサージしてくれるので、もみ残し感がないのもすばらしいですね」なお、一般的なマッサージチェアは、自分の身長と椅子の高さが合わず、往々にしてもみ玉の位置がずれることがあるが、この製品は椅子にシートを取り付ける際、座面クッションをファスナーで取り外すことで高さを調節できる。
例えば背の低い人は、厚みのある座面クッションをつけたまま座り、背の高い人は座面クッションを外すことで、肩ともみ玉の位置を合わせやすくできるのだ。
【意外性】寝姿勢でもしっかりマッサージ「床に敷けるタイプで、あおむけに寝そべった状態でもしっかりマッサージしてくれる製品はなかなかない。
それだけに、この製品が出たときは画期的だと思いました」と、田中さん。
「意外だったのは、座った状態より、あおむけで使う方が体圧がかかるためか、より強いマッサージ感が得られたこと。
特にお尻にしっかりもみ玉が当たるので、座りすぎで凝り固まった筋肉にアプローチできます。
私はコリがひどいのでその刺激が気持ちいいですが、痛がりの人は座って使ったほうがいいかも…と思うほどです」【手軽さ】ソファなどに取り付ければ、使いたいときに座るだけで開始さて、実際に使うまでのハードルはどうか。
「正直、注文してこの製品が到着したとき、梱包された製品の大きさと9kg近くの重さに驚きました。
ただ、大変なのは設置するまで。
わが家では、ソファの一部に固定で設置したので、あとは使いたいときにそのまま上に座るだけ。
何の準備も要らず、座ってリモコン操作でコースを選んだら、マッサージがスタートします」もちろん、椅子に設置してもいいし、リビングのある位置に広げたままにしてもいい。
何といっても、場所を取らないのがメリットだ。
「マッサージチェアの場合、狭い部屋には置きづらいという問題がありました。
それが本製品は、ソファや椅子、ベッドの上など、使いやすい場所に取り付けられるので、マッサージのためにわざわざ空間を用意する必要がありません。
ただ、畳んでもそんなにコンパクトにはならず、ある程度の存在感はあります」【時短】使用準備は0分。
ながら読書も可シートマッサージャーを定位置に固定しておけば、使うまでの準備は0分だし、マッサージを受けながら読書やテレビ、スマホ操作もできるので、時短になり得る。
「今は体が凝っても外にマッサージに行くのも心理的ハードルが…。
これなら、思い立ったときにパッと、それもテレビを見ながら使えるので、時短につながりますね」【コスパ】上半身が凝りやすい人には高コスパ?価格は4万円台前半。
全身で使えるマッサージチェアで10万円程度から上は30万円を超すものもあることを考えると、対象部位を上半身に特化したこの製品は、こと上半身が凝りやすい人にとっては手が届きやすい。
「機能的にも、マッサージチェアのような“つかみもみ”などを搭載しているので、コスパは優れていると思います。
外見も、レッド、ネイビー、ブラックと3色いずれも重厚感があり、椅子に設置しておいても、安っぽさはありません」電気代も、1日約30分、毎日使用しても月20円程度だという。
マッサージを受けてもその翌日にはまたコリを感じるような人には、コスパは高いと言えよう。
【データ】フジ医療器『マイリラシートマッサージャーMRL-1200』販売価格:4万4880円(税込)販売場所:家電量販店、楽天市場、Amazon、フジ医療器オンラインショップなどhttps://www.fujiiryoki.shop/products/detail/163フジ医療器シートマッサージャー(レッド)FUJIIRYOKImyrelax(マイリラ)MRL-1200REこの人に聞きました:田中真紀子さん美容家電と白物家電を専門とするライター。
雑誌やウェブなどの多くのメディアで、新製品を始めさまざまな家電についてレビューを執筆している。
1児の母として、慌ただしい生活でも手軽に使えてキレイになれる美容家電を日々研究中。
取材・文/桜田容子●マッサージも筋トレもこれ1枚!『ルルドEMSシート』は“ながら”にも最適【美容家電レビュー】●『メディリフトネック』は胸鎖乳突筋にアプローチ!首のコリとシワを徹底ケア、その効果は?【美容家電レビュー】●髪だけじゃなくボディケアまで!? 注目の『復元ドライヤー』を使ってみた【美容家電レビュー】●“乗るだけ”で痩せる!?ドクターエアの『3DスーパーブレードPRO』【美容家電レビュー】●今こそおうち美容!1日8分で肌ケアできるオールイン型美顔器【美容家電レビュー】【美容家電】の記事をもっとチェックしたいかたはコチラ