まだまだ日中は強い日差しが照りつけるものの、日の短さや虫の音に少しずつ秋らしさを感じられるようになってきました。
スーパーの店頭や飲食店を彩る秋の味覚に、思わず目と心を奪われてしまい、早くも“食欲の秋”を実感している人も多いのでは?そこで、「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナー市橋有里(いちはし・あり)さんに、秋の味覚を存分に味わえて、なおかつ食べてキレイになるビューティーレシピを直撃!本格的な秋の訪れに向けて、紫外線でダメージを受けた肌や髪をとにかく労りたいライターFが徹底レポートします!* * *ひと手間で果物の楽しみ方が広がる、旬を味わうフルーツサラダ――いちじくがおいしい季節ですね。
最近、SNSでもいちじくを使ったスイーツや料理の投稿をよく見るようになって、食べたいなと思っていました。
有里:9月といえば、いちじくは欠かせないですよね。
そのまま食べてもおいしいですが、ジャムにしたり、スイーツにしたり、生ハムと合わせたり、アレンジの幅が広いのも魅力。
――今回はサラダで、しかもクレソンやなすとの組み合わせなんて新鮮です。
有里:私は現役の頃からフルーツと野菜のサラダが大好きで、りんご、オレンジ、梨、柿などなど、1年中いろいろなフルーツをサラダにして食べているんです。
旬のフルーツを加えることで手軽に季節感のあるサラダに仕上がりますし、おいしさも栄養価もアップするのでおすすめですよ。
――秋を感じるサラダ、楽しみです!《材料》(2人分)いちじく…3個 なす…2本 クレソン1/2束 【A】[オリーブオイル…大さじ3 ホワイトバルサミコ…大さじ1 塩・こしょう…少々]《作り方》【1】いちじく、なす、クレソンは一口大に切っておく。
また、いちじくにレモン汁を少々かけることで変色防止に。
【2】フライパンに多めの油を熱し、なすを揚げ焼きにする。
その際、なすは色よく仕上げるため、皮目から焼く。
【3】ボウルに【A】をすべて入れてよく混ぜ、【2】のなす、いちじくを入れて【A】をなじませ、クレソンを加えてさっと混ぜる。
“不老不死の果物”いちじくには美容効果がたっぷり!写真/アフロ――いちじくは歴史の古い果物らしいですね。
有里:そう。
旧約聖書に登場したり、古代エジプトの壁画に描かれたりしていることから、その歴史はとても古いとされています。
古代ローマでは、「不老不死の果物」と呼ばれていたことも有名ですね。
――不老不死! 栄養価の高さがうかがえますね。
有里:はい。
古くから世界各地で愛されてきたいちじくには、おいしいだけでなく、美容やアンチエイジングに効果をもたらす栄養素がたっぷり詰まっています。
――具体的にはどんな美容効果が期待できるのでしょうか?有里:まず、いちじくには水溶性食物繊維の一種で、栄養素の消化吸収スピードを遅らせる作用のある「ペクチン」が含まれている他、不溶性食物繊維も豊富なので、腸内環境を整えて便通を促すことで、美肌効果が期待できます。
――腸内環境は美肌の要ですものね!有里:その通り。
さらに、むくみの改善に効果的な「カリウム」や、「ザクロエラグ酸」、「アントシアニン」などのポリフェノールも含まれています。
ポリフェノールには抗酸化作用がありますから、紫外線でダメージを受けたこの時期の肌のしみ、しわ予防などにおすすめです。
――ステキ! さすが“不老不死の果物”ですね。
肌だけじゃない!いちじくとクレソンの美髪効果に注目――夏の終わりから秋にかけては、肌だけでなく髪のダメージも気になりますよね。
有里:そうですよね。
本格的な秋の訪れに向けて、きちんとケアをして、新しい季節に似合うヘアスタイルやカラーを楽しみたいという女性は多いと思います。
実はこのサラダは、美肌だけでなく美髪に効果的な栄養も摂ることができるんですよ。
――さすがです!有里:クレソンには、体内でビタミンAに変換され、髪を健やかに保つはたらきをするβカロテンが豊富に含まれていますし、いちじくの抗酸化作用は、肌だけでなく髪のダメージ修復や老化防止も期待できます。
――確かに、いちじくの成分が配合されたヘアケアアイテムもありますよね。
有里:そうですね。
また、なすの皮にも「ナスニン」というポリフェノールが含まれていますので、より美容効果を高めたいなら、皮ごと食べるのがおすすめです。
――なるほど! それぞれの食材に美容効果が期待できて、まさにビューティーサラダですね。
有里:はい。
いちじく、そして同じく秋にかけておいしさを増すなすを堪能しながら、しっかりビューティーチャージもできる、この時期におすすめのレシピです!――おいしく食べて、体の内側からキレイになれるって本当に最高ですよね! まだまだ暑い日も多いですが、まずは食べ物から秋を楽しみたいと思います。
有里さん、今回もステキなレシピをありがとうございます!有里:こちらこそ! 暑くて、さっぱりしたものを食べたいというときには、調理したいちじくとなすを先に冷蔵庫で冷やしておいて、食べる直前にクレソンと合わせたり、ホワイトバルサミコをレモン汁に変えたりするのもおすすめです。
また、はちみつとも相性がいいので、はちみつを加えて甘めに仕上げれば、ダイエット中に甘いものがほしくなったときの糖分チャージにも“アリ”だと思います!* * *その季節ならではのおいしいものを食べることは、体にとっても、心にとってもプラスになること。
美肌や美髪に作用する栄養を豊富に含み、“不老不死の果物”として古くから愛されてきたいちじくを、より高い美容効果が期待できるフルーツサラダで楽しんでみてはいかがでしょうか。
レシピ考案:市橋有里いちはし・あり。
1977年11月22日、徳島県生まれ。
アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。
1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。
2000年、シドニーオリンピック日本代表。
「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをするほか、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。
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