秋が深まってくると、コクのあるクリームやチーズなど、濃厚な味わいが恋しくなってくるもの。
でも、カロリーや脂肪分が気になって、食べたい気持ちをセーブしたり、食べたら罪悪感に駆られたりという女性も多いのでは?そこで、「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナー市橋有里(いちはし・あり)さんに、濃厚なコクと食べ応えがありながら、ヘルシーで美肌成分もたっぷりという、これからの季節にぴったりのビューティーレシピを直撃!せっかくおいしいものを食べるなら罪悪感ゼロで楽しみたいライターFが徹底レポートします!ダイエット中も安心!バター不使用、豆乳ベースのヘルシーグラタン――シチューとかグラタンとか、クリーミーなメニューが恋しい季節になってきましたね。
有里:はい。
最近は朝晩かなり涼しい日も増えてきて、そんな日には熱々のグラタンなんて最高ですよね。
――確かに最高なんですけど、ハイカロリーで太りそうなのが気になって…。
有里:大丈夫! ホワイトソースに豆乳を使用することで、グラタンのコクや食べ応えはそのままに、カロリーや脂肪分を抑えることができます。
おまけに美肌効果も!――なるほど! 豆乳で作るヘルシーグラタン、楽しみです!《材料》(2人分)かぼちゃ…1/8個 豚ひき肉…150g 生クリーム…100cc 豆乳…50cc 固形コンソメ…1/2個 ピザ用チーズ…50~100g 塩・こしょう…適量《作り方》【1】かぼちゃは種を取り除き、耐熱容器の幅に合わせて大きさを調整しながら薄く切る。
豚ひき肉は少し多めに塩・こしょうをして、ざっくりと混ぜておく。
コンソメは湯少々(分量外)でふやかしておく。
(粉末タイプの場合はそのままでOK)【2】豚ひき肉、かぼちゃを交互に並べ、生クリーム、豆乳、コンソメを混ぜたものを注ぎ入れ、チーズもふりかける。
【3】オーブンを200℃に温め、【2】を入れて様子を見ながら15分ほど焼き色がつくまで焼く。
多方面からアプローチ!豆乳の優れた美肌効果写真/アフロ――バターや牛乳の代わりに豆乳を使うと、カロリーや脂肪分を抑えられるだけでなく、美肌にもよさそうですね。
有里:はい。
豆乳には美肌に効果的な栄養素がたくさん含まれていて、さまざまな角度から美肌にアプローチしてくれますよ。
――ステキ! 具体的に教えてください!有里:まず、大豆から作られる豆乳はたんぱく質が豊富なので、新陳代謝を促し、肌のターンオーバー活性化が期待できます。
また、抗酸化作用のあるビタミンEやサポニンという成分が含まれているので、しわ、たるみなど肌の老化防止に有効です。
――なるほど。
豆乳には女性ホルモンと似たはたらきをするイソフラボンが含まれていることでも知られていますが、イソフラボンにも美肌効果があるのですよね?有里:確かにイソフラボンにはターンオーバーをサポートし、ハリのある肌に導くはたらきがあるのですが、実はこういった効果を得るためには、イソフラボンに含まれるダイゼインという成分が、腸内細菌によってエクオールという物質に変換されてから吸収される必要があるのです。
――少し難しい話になってきましたが、つまり、イソフラボンの美肌効果を得られないこともあるということですか?有里:その通りです。
腸内でエクオールが作れないと、せっかく大豆製品をとっても、十分にその効果を得ることができません。
でも、エクオールは毎日大豆製品をとり続けることで作られやすくなるといわれているので、継続することが大切といえますね。
――美は一日にして成らず、ということですね!実は美容効果たっぷり!秋の味覚、かぼちゃの魅力――10月といえば、かぼちゃははずせないですよね!有里:今やすっかりハロウィンが一大イベントになって、“10月=かぼちゃ”のイメージが強くなりましたよね。
ほくほくした食感とやさしい甘さがおいしいかぼちゃは、実は美容効果も高い野菜なんです。
――そうなんですか?有里:はい。
かぼちゃには、体内にはいると肌のターンオーバーを促すビタミンAに変化するβカロテンや、皮膚の健康を保つのに欠かせないビタミンB群、コラーゲンの生成を促すビタミンC、さらに抗酸化作用のあるビタミンEなど、肌にとってよい影響をもたらす栄養がたくさん含まれています。
――料理やスイーツに幅広くアレンジできて美容効果も高いなんて、優秀ですね!有里:そうですね。
他にも、体内の余分な水分、塩分の排出を促し、むくみ解消に役立つカリウムや、便秘解消、腸内環境改善に役立つ食物繊維も含まれているので、デトックスフードとしてもおすすめです。
――豆乳とかぼちゃの組み合わせなら、美容に効果的な栄養をたっぷりチャージできますね!有里:はい。
かぼちゃに含まれるビタミンB群には、たんぱく質の代謝を助けるはたらきもありますし、栄養面でも味わいの面でも相性抜群だと思います。
――今年はなかなかみんなでワイワイとはいかないですが、ハロウィンパーティーのメニューとしてもよさそう!有里:いいですね。
えび、サーモン、ブロッコリーなどを加えれば、より華やかになりますし、れんこんを入れて食感のアクセントを出すのもおすすめです。
――鉄板のえびもいいですけど、れんこんも新鮮で魅力的ですね。
有里:そうでしょう。
焼く時間を除くと10分ほどで完成するレシピなので、下ごしらえをしておけば、あとはチーズをのせて焼くだけ。
私も現役の頃から毎日乳製品をとっていて、チーズもよく食べていたので、冬場にはいろんな具材のグラタンを作っていましたよ。
――いろいろな具材でベースを仕込んでおけば、忙しい日や仕事で疲れた日などのヘルシーな時短メニューとしてもいいですね! 寒い日に、手軽に罪悪感なくグラタンが食べられるなんて最高! 有里さん、今回もステキなレシピをありがとうございます!有里:こちらこそ! 食べたいものを無理にガマンするより、おいしく食べながらキレイになる選択をしていけたらいいですよね。
しっかり食べたい日には、リゾットにアレンジして楽しむのも“アリ”だと思います!* * *ほくほく甘いかぼちゃとまろやかな豆乳クリームの組み合わせが絶妙なグラタンは、おいしさとヘルシーさを兼ね備え、美肌効果も期待できる、とっておきの欲ばりレシピ。
バランスよく栄養が摂れて罪悪感なく食べられる熱々の一皿は、きっと心まで満たしてくれるでしょう。
レシピ考案:市橋有里いちはし・あり。
1977年11月22日、徳島県生まれ。
アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。
1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。
2000年、シドニーオリンピック日本代表。
「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをするほか、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。
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