ダイエット適正診断

63歳オバ記者が訪問、星野リゾートが作ったサイクリスト向けホテルとは?

63歳にして、原付き自転車に乗ることにハマっているオバ記者だが、以前は移動といえばもっぱら“ママチャリ”だったという。

そんなオバ記者が、自転車好きにはたまないスポットへお出かけ。

連載220回目となる今回は、故郷・茨城を舞台にチャリについて綴ります。

* * *あの星野リゾートが、わが故郷、茨城の土浦駅の構内にサイクリストのためのホテル『BEB5土浦』をつくったと聞いて、原チャの免許を取るまではママチャリストだった私は、勇んで常磐線に乗りこんだ。

いやいや、ビックリしたなんてもんじゃないね。

電車を降りて改札に向かったら、ジャーン! いきなりの横断幕。

自転車に対する気合が伝わってくるではないの。

自転車を愛する人の心のヒダを理解駅ナカのそのホテルはいうなら「簡素だけどスタイリッシュ」だけど、それだけじゃない。

自転車を愛する人の心のヒダまで理解しているの。

たとえば愛車を部屋の中に入れるのは当たり前。

その自転車を壁にかけ、ガラス張りのお風呂に入りながら眺められる仕掛け。

110万円の輸入自転車を持っている個性的っていうか、変わり者の知人の顔が浮かんだ。

自転車の添い寝も可能?「いやいや、そんなもんじゃございません。

こんなこともできます」と、ホテルのスタッフが見せてくれたのが添い寝。

愛車を抱いて寝たいという人が「まれにいらっしゃいます」だって。

だからといってそれを実現しちゃう?茨城県の西側、筑波山の向こう側で生まれた私にとって土浦は、初めて見た都会でね。

駅前のデパートの食堂でお子さまランチを食べ、屋上の遊園地でコーヒーカップに乗り、高校生になるとバイトをして貯めたお金を握りしめて、夏のワンピースを買いに行った街なの。

サイクリストの街になった土浦あれから45年の歳月が流れ、田舎娘の憧れの架け橋になったディーゼル機関車が走った関東鉄道筑波線はずいぶん前に廃線になり、いまは自転車専用のりんりん道路に。

私の実家付近の道にも、本格的なサイクリストがびゅんびゅんとばしている。

でも土浦駅のすぐ近くに霞ヶ浦を一周する自転車専用道路があるなんて、知らなかったなあ。

ぜひ走ってみたいわ。

と、思いつつ部屋の窓から外を見たら、キャーッ、うそっ、マジ?なんと目の前は土浦駅のホームで上野、品川行きの常磐線のホームではないの! 列車の送電線は手を伸ばせば届きそう!と、鉄女の血を騒がせたのも束の間、ホテルから一歩出ると、また違う現実が迫ってくる。

私の記憶の中にある土浦駅前の風景はきれいさっぱり消えていて、仙台駅前をうーんと”雑”にしたみたい。

てか、私の記憶の中の土浦はズタズタ、こっぱみじんと言ったらいいすぎかしら。

変わり果てた桜町の様子まあ、ね。

地方都市の変わりようは、今さら何を驚いているのって話。

土浦城跡まで歩きながら、そう自分をなだめたまではよかったの。

ホテルまで戻るとき迷い込んだ道でとんでもないものを見ちゃったんだわ。

何がって、土浦の一大“色街”、桜町よ。

大きさは新宿の歌舞伎町くらいの規模なのに、閉店してシャッターを下ろした店があちらこちらに。

見るも無残としか言いようがない。

そのあまりな変わりっぷりに、とうとう一枚の写真も撮れなかった。

「ああ、土浦は変わったよなぁ」弟のやまちゃん(52才)に見たままを話すと気の抜けた声。

そういえばバブルの真っ最中、弟が結婚式をあげたのが土浦のホテルだ。

結婚式にはJリーガーになった茨城大学のサッカー部の同期が、頭にグラサンをかけて駆けつけてくれたっけ。

ゆで卵ダイエットで痩せた弟まあね。

人のことは言えないが、わが弟もまた見る影もない! 特に50過ぎたころからお腹まわりがひどいんだわ。

それですすめたのがゆで卵ダイエットよ。

毎朝、糖質オフの食事とゆで卵を3個食べるだけという簡単なダイエット法よ。

そしたら「姉ちゃん、オレ、1週間で1kg痩せたど」と、愛猫チョビをひざに乗せてドヤ顔をする。

「ゆで卵3個食べると、確かに腹減んねえんだよな」とも言う。

すでにマイブームが去り、リバウンド中の私は、黙ってチョビを引き寄せたわよ。

で、ただいま野菜料理をせっせと食べて調整中。

心身をリセットするには野菜がいちばんよ。

オバ記者(野原広子)1957年生まれ、茨城県出身。

『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。

同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。

バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。

一昨年、7か月で11kgの減量を達成。

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