コロナ禍で夫と会話をする時間が増えたら、イライラも増した――こんな悩みを抱える夫婦がいま、増えているという。
コミュニケーションを取っているのに、なぜ関係がこじれるのか。
それは、会話の意味と役割が男女で違うから。
その違いを知れば、夫婦仲も改善されるはず!【目次】夫、妻ってそもそもどんな”生き物”?会話するときの脳の使い方が男女で違う夫と妻の性格の傾向に決定的な違いが夫、妻ってそもそもどんな”生き物”?まずは、お互いの特徴をあらためて知ることからはじめて。
実は、会話をしているとき、相手は心のなかでこう思っています。
ムカつくけど、理解しておくと、会話がスムーズにいくはず。
◆夫ってこういう生き物・言葉に出して具体的に指示してほしい!・不安なことを話すなんてカッコ悪いよな…・会話は情報を共有するためにするもんでしょ・好きな人にはわかりやすく喜んでほしいよね!妻の笑顔が見たい!!・会話は論理的にしたい・家の中では“オフモード”でいたい・「え?オチは?」結論がわかりにくい会話って苦手だな◆妻ってこういう生き物・空気は読める方かな・愚痴はただ聞いてほしいの。
ストレス発散なの!・話すことで、私の気持ちをわかってもらいたいのよ・話すことで共感したいし、されたいの・あれもこれも全部“なんかカワイイ”!その理由を話す必要ある?感じたまま話したいのよ!!・家でも外でも、いつでも“オンモード”よ!!・「え?会話にオチっている?」芸人じゃないんだから思いついたまま話させて会話するときの脳の使い方が男女で違う「脳には感覚やひらめきなどを司る“右脳”と、論理的な思考を司る“左脳”があります。
会話をするとき、男性は左脳を活発に使う傾向があるため、論理的な話をしたがります。
一方の女性は、左脳をメインに使いつつ右脳も同時に使うため、言語能力は男性よりもすぐれています。
論理的な内容だけでなく、感情的・感覚的に表現する能力にも長けているのです」こう話すのは、男女の脳の違いを研究する佛教大学保健医療技術学部教授の河田光博さん(以下、「」内同)だ。
写真/ゲッティイメージズなぜ女性は、会話の際に右脳まで使うのか。
基本的に言語発達は女性の方がかなり早い段階から進む特徴があるのだが、それに加え、右脳の育成には子育てが関係しているという。
「古来、出産・育児をメインで担ってきた女性は、赤ちゃんの多様な表情や発言を読み取って世話をしないとなりませんでした。
そのため、右脳が研ぎ澄まされてきたのです。
難しい言葉を使わず、子供でもわかるよう、感覚に訴えるような多様な表現を、子育てを通して身につけてきたというわけです」◆右脳遣いと左脳遣いの境界線があいまいにとはいえ近年の日本では、育児をメインで行う男性や、仕事をメインに生きる女性も増えているため、右脳遣いと左脳遣いの境界線があいまいになりつつある。
そのため、相手の置かれている社会的な状況を踏まえたうえで、左脳偏重型タイプなのか、左脳&右脳バランス型タイプなのかを判断し、会話の対策を立てるのがおすすめだ。
夫と妻の性格の傾向に決定的な違いが一方、産婦人科医の池川明さん(「」内、以下同)は、来院する夫婦に約10年かけて聞き取り調査を行い、“夫婦関係の法則”を見つけた。
それは、「夫は犬のような性格、妻は猫のような性格の傾向がある」という点。
この法則を踏まえた夫婦のつきあい方を提唱している。
写真/ゲッティイメージズ「群れで生きる犬は、飼い主から具体的な指示が出されることを好みます。
そして命令を遂行した暁には、ほめられるなどのごほうびを欲する。
片や単独で生きる猫は、安全な場所を見つけるため、常に周りの状況を観察する傾向にあり、空気を読む能力に長けています」◆夫婦は犬と猫の異文化交流?これらの特徴を夫婦に置き換えてみよう。
例えば、「洗濯物を取り込んで」と妻に頼まれた夫は、洗濯物を取り込む。
これでほめられると思いきや、妻は激怒。
なぜなら妻にとって「取り込む」の中には「たたんでおく」という意味まで入っていたからだ。
妻はそれくらい察してほしいとイライラし、一方の夫は、頼まれた通りにしたのに怒られ、納得がいかない。
こういった誤解は、「夫婦=犬猫論」に当てはめて考えると理解しやすい。
「夫婦を“同じ人間”と思うのではなく、犬と猫ほどに違う生き物と考えましょう。
夫婦生活は犬と猫との異文化交流。
お互いの特徴を知れば誤解がなくなります」教えてくれたのは河田光博さん/医学博士。
佛教大学保健医療技術学部教授、京都府立医科大学名誉教授。
専門分野は神経内分泌学、脳科学、解剖学。
池川明さん/池川クリニック院長、医学博士。
主な著書は『男と女は、イヌとネコ 違いがわかればもっとハッピー!夫婦の異文化交流術』(BABJAPAN)など多数。
男と女は、イヌとネコ:違いがわかればもっとハッピー!夫婦の異文化交流術取材・文/桜田容子 イラスト/白ふくろう舎※女性セブン2020年11月19日号●急増中!コロナうつの予防と対処法は?チェックリストで気になる症状の確認を●コロナうつはこれからが本番!今すぐできるストレスを軽減する方法とは?●【ストレスケアアプリ】発散&解消、測定して数値化もできる!お手軽アプリ5選●ストレスやうつに悩む人にはバナナがおすすめ!効果UPには牛乳をプラス●コロナストレスにはビタミンC&Dが有効!新しい生活様式での不安を解消する方法を解説