仕事や暮らし、コミュニケーションのスタイルが様変わりした2020年も、いよいよ師走に。
新型コロナウイルスの感染拡大に負けず、この冬を元気に乗り切るためには、感染防止対策はもちろんのこと免疫力を上げるためのたゆまぬ努力が必要不可欠!そこで、「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナー市橋有里(いちはし・あり)さんに、忙しいときでも手軽に作れて女性の体にうれしい栄養もしっかり補える、とっておきの免疫力アップレシピを直撃!年末に向けて、忙しさの波にのまれつつあるライターFが徹底レポートします!具だくさんスープで免疫力と素肌美を底上げ!――12月になりましたね。
新型コロナウイルス第3波も心配ですが、だんだん寒さも本格化してくるし、仕事も忙しくなるし、最近いつにもまして体調に気をつかっています。
有里:それはいいことですね。
これから“低温低湿”が加速していく中で感染症対策はますます重要になりますから、規則正しい生活や栄養バランスのとれた食事を心がけていきましょう。
――はい。
でも、何かと忙しい年の瀬に、毎日ちゃんと栄養バランスのとれた食事を作れる自信がなくて…有里:大丈夫! 私が短時間で簡単に作れる栄養バランス抜群のレシピを伝授します!――ぜひ、お願いします!有里:免疫力を高めるのはもちろん、美肌効果も期待でき、生理不順や更年期障害の諸症状緩和などにも効果的なパワースープですよ。
――すごい! 楽しみです!《材料》(2人前)ホタテ…10個 しいたけ…4個 豆腐…1パック 玉ねぎ…1/2個 クコの実…少々 豆乳…300cc 水…300cc 酒…大さじ1 鶏がらスープの素…大さじ1.5 ごま油…大さじ1 塩…適量《作り方》【1】しいたけ、玉ねぎは一口大に切っておく。
【2】鍋に水と【1】、ごま油、酒、鳥がらスープの素を入れて火にかけ、沸騰してアクが出たら取る。
【3】しいたけに火が通ったら、ホタテ、豆乳、クコの実を加え、豆腐をちぎりながら入れる。
【4】塩で味を調え、でき上がり。
驚くほど栄養価の高いホタテとしいたけで免疫力アップ――プリプリのホタテがたっぷりで、いかにも栄養満点という感じですね!有里:はい。
ホタテは高たんぱく低カロリーな上に、とても栄養価の高い食品です。
疲労回復や糖分の代謝促進に有効なアミノ酸やビタミンB1、B2、貧血防止に欠かせない鉄分などが豊富に含まれている他、免疫力を高める効果も期待でき、がん細胞の増殖を抑える可能性も示唆されているんですよ。
◆タウリンの豊富さは栄養ドリンク並み!?――そんなにいろいろな効能があるのですね。
有里:そう。
疲れや二日酔いなどに効く「タウリン」が栄養ドリンク並みに豊富なのも特長です。
――栄養ドリンク並み! ホタテの時短レシピを知っておくと、これからの季節に重宝しそうですね。
有里:はい。
ホタテだけでも栄養たっぷりですが、このスープには、豆乳、豆腐、しいたけ、クコの実など、他にも栄養価の高い素材をたくさん使っていますから、忙しいときはこれ1杯でも十分栄養を補給できます。
――確かに、どれも体によさそうなものばかり。
有里:中でも、しいたけは免疫力アップに効果的。
しいたけに含まれる「多糖類(βグルカン)」には、免疫力を高めてウイルスに対する抵抗力を上げる効果があるといわれています。
――ウイルスに対する抵抗力、まさに今求めているものですね!大豆イソフラボンは生理不順や更年期障害にも効果的――このスープ、栄養価の高い具材がゴロゴロはいっているだけでなく、豆乳ベースというのもヘルシーでいいですね。
有里:そうでしょう。
豆乳は、女性ホルモン「エストロゲン」に似たはたらきをする大豆イソフラボンが豊富。
腸内環境改善や美肌に効果的な他、加齢とともに分泌量が減少するエストロゲンを補うような効果が期待できます。
写真/アフロ――具体的にはどんな効果が期待できますか?有里:私たち女性は、加齢とともに卵巣の機能低下やエストロゲンの減少によるさまざまな不快症状を感じやすくなります。
――いわゆる更年期障害ですね。
有里:そう。
大豆イソフラボンは、不足したエストロゲンを補うようにはたらくため、生理不順の改善や、ホットフラッシュや気分の落ち込みなど、更年期障害の諸症状緩和に貢献してくれるんです。
――食品で女性ホルモンを補えるって、すごくありがたいことですよね。
有里:そうですね。
もちろん、ホルモンの減少の仕方や更年期障害の程度などには個人差があるので、大豆製品から大豆イソフラボンを摂ることですべて解決とはいきませんが、高たんぱくで美容、健康のメリットも多いので、意識的に摂取して損はないと思います。
◆きのこ類や根菜など”免疫力UP食材”を追加も――なるほど。
豆乳と豆腐を使ったこのスープなら、大豆イソフラボンをたっぷり摂れますね。
有里:はい。
豆乳をそのまま飲むのはなかなか続けられないという人も多いかと思いますが、豆乳ベースのスープやお鍋なら、体も温まりますし、飽きにくくておすすめです。
――確かに! これから献立に悩んだときや時間がないときには、豆乳スープか豆乳鍋にして、大豆イソフラボンをチャージしようと思います。
有里:スープやお鍋は、家にあるものでさっと作れるのも魅力ですよね。
余裕があるときは、きのこ類や根菜など免疫力を高めるはたらきのある具材をたくさん入れて栄養価をアップさせると、なおよいと思います。
――はい! なんだか、この冬を元気に乗り切れそうな気がしてきました。
有里さん、今回もステキなレシピをありがとうございます!有里:こちらこそ! ベースも具材も栄養たっぷりで、免疫力アップや女性のお悩み解消に効果的なスープは、頑張る女性の強い味方。
美しく健やかであるために、貪欲に栄養を摂っていきましょう。
味に変化がほしいときには、しょうがのすりおろしやねぎ、ラー油などで辛味をプラスするのも“アリ”だと思います!* * *猛威をふるう感染症や加齢によるさまざまな不調に負けないためにも、必要な栄養をきちんと補うことは基本中の基本。
材料を刻んでコトコト煮込むだけのスープは、忙しい年の瀬でも手軽にバランスよく栄養を摂れる、頼れる一品です。
栄養がたっぷり溶け込んだ温かいスープで、この冬を元気に過ごしましょう。
レシピ考案:市橋有里いちはし・あり。
1977年11月22日、徳島県生まれ。
アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。
1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。
2000年、シドニーオリンピック日本代表。
「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをするほか、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。
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