今年もバレンタインシーズンが到来。
街やメディア、SNSにはチョコレートの情報があふれている反面、終わりの見えない自粛ムードの中、バレンタインデーというイベントにどう臨むべきか、悩ましく感じている人も多いかもしれません。
ならばいっそ今年のバレンタインは、とっておきの美スイーツを楽しみながら、自分で自分を労るのもアリ! ということで、「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナー市橋有里(いちはし・あり)さんに、バレンタインシーズンにピッタリなヘルシー“美”スイーツのレシピを直撃!こんな状況だからこそ、自分で自分を労る時間や習慣を大切にしたいライターFが徹底レポートします!くるみの食感としょうがの香りがアクセント!大人好みのブラウニー――今年もバレンタインシーズンがやってきましたが、新しい生活様式にともなって、その過ごし方も変わりそうですね。
有里:そうですね。
会いたい人に会うのもままならない状況ですから、配送という形が増えたり、リモートワークが増えたことによって、職場で義理チョコを配る機会は減ったりするかもしれないですね。
――はい。
私も今年は例年よりチョコレートを贈る機会が少なくなりそうなので、そのぶん自分にチョコレートを奮発しちゃおうかなと思っています。
有里:それもステキですが、せっかくなら体を労り、美容にプラスになるようなチョコレートスイーツを自分のために手作りしてみるのはどうですか?――それもいいですね!有里:でしょう! 今回は、温活、美肌、デトックス、アンチエイジングなど、さまざまな効果が期待できるヘルシースイーツのレシピをご紹介します!――楽しみです!《材料》(18cm×11cm型1つ分/4人分)※調理時間目安50分薄力粉…30g 板チョコ…70g 片栗粉…10g 牛乳…大さじ1 ココアパウダー…10g くるみ…ひとつかみ 絹ごし豆腐…200g しょうがのはちみつ漬け…適量 卵…1個 砂糖…50~70g《作り方》【1】絹ごし豆腐、卵、砂糖をフードプロセッサーにかけ、滑らかになったら粉類を加えてよく混ぜ、ボウルに入れておく。
【2】板チョコ、牛乳を耐熱容器に入れ、レンジで1分ほど加熱し、【1】のボウルに加えてよく混ぜる。
くるみ、しょうがのはちみつ漬けも加えてざっくりと混ぜ、型にクッキングシートを敷いて、すべて流し入れる。
【3】【2】を180度に予熱しておいたオーブンで35分ほど焼き、冷めたら好みの大きさに切り分ける。
ポイントはこまめに摂取! ポリフェノールたっぷりのカカオでアンチエイジング――ひと昔前はチョコレート=罪悪感の塊のような印象でしたけど、最近はヘルシーなイメージが定着してきましたよね。
有里:そうですね。
カカオ含有量の多いチョコレートは、美容や健康を促進するものとして意識的に取り入れているかたも多いかと思います。
私も現役の頃は、いつもカカオ75%以上のチョコレートを食べていました。
100%カカオにはまったこともあり、今思えば少しストイックでしたね。
最近はカカオ分が高すぎないものや、ミルクチョコレートも好んで食べています。
――100%! それはすごいですね。
甘いチョコレートも癒しや幸せを与えてくれますけど、ハイカカオの香りや目が覚めるような味わいもクセになりますよね。
それに、美容や健康にとってプラスと思うと、心置きなく食べられるのも魅力的。
有里:わかります。
カカオはポリフェノールがとても豊富で、その含有量は赤ワインの2倍ともいわれています。
高い抗酸化力でアンチエイジング効果が期待できるので、こまめに摂取するのがおすすめです。
――そんなにポリフェノールが豊富と聞くと、たくさん食べたくなってしまうのですが、やっぱり食べすぎはよくないですよね?有里:はい。
「何事もほどほど」が美と健康の秘訣です。
それに、カカオの効能が期待できるのは摂取後2~4時間程度といわれているので、一度にたくさんではなく、こまめにとり続けるのがポイントです。
――なるほど! 飽きずに続けるためにも、今回のブラウニーのようにアレンジを楽しむのもいいですね。
有里:その通り。
チョコレートには、皮膚の血行を促進し、紫外線によるダメージを防ぐなど美肌効果が期待できる「フラボノイド」も含まれています。
おいしく食べて、その恩恵にあやかれたら最高ですね。
豆腐、しょうが、くるみ…美肌のもとをたっぷり忍ばせて――ブラウニーって、ものによっては重すぎたり甘すぎたりしますけど、このブラウニーはしっとりしているけど重くないですし、くるみやしょうがもいいアクセントになっていますね。
有里:大人が食べやすいブラウニーですよね。
しっとりなのに食べやすいのは、生地に豆腐を使っているからです。
粉の量を減らして豆腐を加えることで、たんぱく質やイソフラボンなど、美肌効果のある栄養もプラスできます。
――なるほど!有里:また、しょうがに含まれるショウガオールは、血行を促進する効果があり、体を温め、発汗作用を高めてくれます。
それに、良質な脂質とビタミン、ミネラルを豊富に含むくるみは、美肌やアンチエイジング効果に優れ、ひとつかみのくるみを毎日食べるとキレイになるとも言われています。
――さすが有里さん、おいしさだけでなく、栄養バランスや美容効果も計算されたレシピなのですね!有里:せっかく作って食べるなら、おいしくてキレイになれるレシピのほうが気分もあがりますよね。
――おっしゃる通りです! しょうがのはちみつ漬けは作り置きしてあるんですか?有里:はい。
しょうがをよく洗って、皮ごとスライスしたら容器に入れて、はちみつをひたひたに注いで半日以上置いておくだけで、とても簡単に作れます。
しんなりしてそのまま食べても、紅茶や焼き菓子に入れてもおいしいので、おすすめですよ。
――意外に簡単に作れるのですね! 2月もおうち時間が主になりそうなので、しょうがのはちみつ漬けもブラウニーもさっそく作ってみたいと思います。
有里さん、今回もステキなレシピをありがとうございます!有里:こちらこそ! ココアや砂糖の量は、お好みで調節してみてください。
もっとチョコレート感の強いブラウニーがお好みの場合は、ココアの量を増やして牛乳も少し多めにすると濃厚になります。
今年のバレンタインデーは日曜日ということもありますし、自分へのご褒美に仕込んでみるのも、おやつやデザートとして家族に振る舞うのも“アリ”だと思います!* * *普段はそんなにチョコレートが好きではないけど、この季節になると無性にチョコレートに心惹かれるという人も少なくないでしょう。
甘さ、重さ控えめで、くるみの香ばしさと食感、しょうがの風味が絶妙なアクセントのブラウニーは、ヘルシーにチョコレートを楽しみながら、美肌やアンチエイジング効果が狙える優れもの。
誰かに贈るだけでなく、おうち時間の充実や自分を労る目的で作ってみるのもおすすめです。
レシピ考案:市橋有里いちはし・あり。
1977年11月22日、徳島県生まれ。
アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。
1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。
2000年、シドニーオリンピック日本代表。
「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをするほか、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。
●チーズを使わないチーズケーキ!?アーモンドミルクで作るヘルシースイーツ【市橋有里の美レシピ】●生しょうがで定番スイーツがヘルシー&温活仕様に「ジンジャーチョコクッキー」【市橋有里の美レシピ】●簡単10分!かぼちゃを使って美肌成分をプラス「豆乳クリームグラタン」【市橋有里の美レシピ】【市橋有里の美レシピ】その他のメニューはコチラ