ダイエット適正診断

病院に行くべき「むくみ」の見分け方。急に腫れたようにむくんだら要注意

寒くなって足先が冷えたり、疲れやすくなった――なんてことはありませんか? ただでさえ、コロナ禍の外出自粛で運動不足の日々が続くうえ、在宅ワークで座っている時間が長くなり、脚に負担がかかっている。

こうした脚の不調を抱えているとき、99%の確率で脚はむくんでいるのだそう。

写真/アフロほとんどのむくみは、冷えや運動不足などが原因。

しかし、なかには大病が潜んでいることも。

その見極め方を解説する。

むくみが生じる仕組みとは?そもそもなぜ、むくみは生じるのか。

「むくみは、血液の循環が滞ったり、細胞の外へ漏れる水分量の増加などが原因で起こる症状です。

加齢などによって血液を送り返す力が弱まると起こりやすくなるので、特に高齢者はむくみやすいといえます。

また、年齢に関係なく長時間立ちっぱなしの状態が続くと、重力で血液が下がって脚がむくむ場合もあります。

座りっぱなしも同様で、同じ姿勢を続けると血流が悪くなるため、むくみの原因になります」とは、国立長寿医療研究センターで足の腫れむくみ外来を担当する医師・藤城健さんだ(「」内、以下同)。

◆水分、塩分、アルコールの摂りすぎの場合もそのほか、水分、塩分、アルコールの摂りすぎや冷えもむくみに影響し、女性の場合は、ホルモンバランスの乱れによってむくみが出ることもある。

藤城さんのむくみ外来を訪れる患者の3分の2は女性だというが、男女問わず、すべての人に起こり得る症状なのだという。

特にいまはコロナ禍で在宅ワークの人が増え、長時間の座り仕事でむくみを訴える人が増えているようだ。

このような“日常的なむくみ”の解消には、運動が効果的だと、藤城さんは言う。

「1時間程度の軽いウオーキングで筋肉を動かしてあげるだけでも、むくみ改善につながります。

この時期は寒いですし、コロナの心配もありますから、家の中で筋トレやストレッチをするのもおすすめ。

また入浴も、水圧が体を圧迫するため、むくみ解消には効果的です。

のぼせないよう、ぬるめの湯で半身浴をするのがベストです」怖い病気のサインであることもこういった“日常的なむくみ”は心配いらないが、なかには怖い病気が潜むことも。

「急に両脚がむくんだり、片脚だけが異様にむくむような場合は気をつけなければいけません。

このようなむくみ方をしたら病気の可能性を考え、医師に相談を」異常なむくみは病気のサイン!(写真/GettyImages)急に両脚がむくむ場合は、「心不全・心負荷」「腎不全」など、心臓や腎臓の機能が弱って、体内の水分調節がうまくできなくなっている恐れがある。

一方、片脚だけむくむ場合は、「深部静脈血栓症」「下肢静脈瘤」「リンパ浮腫」など、脚全体に血液やリンパの流れが滞る原因があるケースが多いという。

しかし、深刻なむくみ方かどうか、素人がすぐに判断できるものだろうか。

「急にむくみ方がひどくなったり、顔や手までむくむ場合は病院へ。

左右の脚の腫れ方が大きく違う場合も同様です」「心不全」や「深部静脈血栓症」だとすると、命を脅かす病気なので、症状が該当するならすぐに受診しよう。

むくみの原因となる主な病気とその症状【心不全・心負荷】心臓の働きが弱くなると、むくみや息切れなどの症状が出る。

血管内の余分な水分が染み出して全身に水がたまるので体重も増加。

むくんだ部分を押すとくぼむようなむくみ方をする。

【腎不全】腎臓の働きが低下すると血液を充分にろ過できないため、余分な水分・塩分がたまって体がむくむ。

たんぱく尿になるため、尿検査で発覚する場合も。

【低栄養(たんぱく質不足)】充分なたんぱく質が摂れていない、あるいは腎機能の働きが低下して体内からたんぱく質が失われている場合、むくみが生じる。

【薬剤性の疾患】副腎皮質ステロイド、非ステロイド性抗炎症剤、カルシウム拮抗剤(高血圧の薬)、ピオグリタゾン(糖尿病薬)などの薬の副作用でむくみが生じる。

【下肢静脈瘤】脚の静脈がこぶのように膨らむ病気。

脚がだるい、重い、つりやすいなどの症状があり、見た目でもすぐにわかる。

【深部静脈血栓症】脚の静脈が血栓でつまる病気。

エコノミークラス症候群の原因になることもあり、長時間同じ姿勢を取り続けることで起こりやすくなる。

片脚全体が急に赤く腫れてむくんだら要注意。

【リンパ浮腫】リンパの流れが悪くなり脚が腫れてむくむ。

発症は片脚だけの場合が多い。

むくんだところが重くなる、関節が曲げにくくなるなど生活に影響が出るため早めに予防・治療をしたい。

【蜂窩織炎】けが、巻き爪、水虫などによって細菌が脚に入り、炎症を起こす。

赤く腫れて熱を持ち、痛みを伴う場合もある。

【皮膚病変】湿疹、皮膚炎、虫刺され、しもやけといった皮膚疾患によって脚が腫れてむくむ。

【腫瘍】腹部・骨盤内の腫瘍が原因で、静脈やリンパの流れが悪くなり、脚が腫れることも。

腫瘍が原因の場合、通常は片脚だけが腫れてむくむ。

【筋内血種】けがなどが原因で筋肉内で出血し、血がたまって腫れてむくむ。

急な痛みを伴う。

※女性セブン2021年1月28日号https://josei7.com/●水を飲んでむくみ解消!など気になる症状別「水の飲み方」のポイントと注意点●水のめぐりを助けるマッサージ5種|ながらでできてむくみ解消にもおすすめ!●セルカップでむくみやすい脚をほっそり!風呂でもできるプロ級セルフケア

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