まだまだ寒い日が続くこの時期。
夜寝るときに布団が温かいだけで快眠につながりやすいでしょう。
そこでおすすめなのが、就寝前に即座に布団をふかふかに温めてくれる布団乾燥機。
冷え性の人にはもちろん、花粉症で布団をベランダで干せない人にとっても室内で布団を乾燥できるため、花粉に悩まされずに心地よい布団で眠れます。
布団乾燥機はさまざまな種類がありますが、もっとも手軽で評判なのが、アイリスオーヤマのカラリエシリーズ。
布団乾燥機メーカーシェアでは4年連続No.1です。
特に新発売の『ふとん乾燥機 カラリエ FK-D1』は家電ライターの田中真紀子さんのイチオシ。
掛布団と敷布団の間にホースを差し込めば布団がほかほかに「780Wのハイパワーなので掛布団と敷布団(ベッドならマットレス)の間にホースを差し込むだけで、布団全体がしっかり温まります。
布団全体を温めるのにかかる時間は最短で約20分。
約80cmものロングホースで、ベッドサイドから使っても、布団の真ん中にセットできます」(田中さん・以下同)◆おしゃれな木目調だからインテリアにもなじむ今回新発売されたモデルは、デザインが特徴的。
「アイリスオーヤマの布団乾燥機は温風がパワフルに出て短時間でしっかり温めてくれる点と使いやすさで人気ですが、デザイン性は正直、高くありませんでした。
それが今回、インテリアに合わせやすい木目調のデザインになり、おしゃれ度が断然アップ。
色も明るい木目のナチュラルオークと、黒っぽいシックなスモークオークの2種類あり、部屋の雰囲気に合わせやすくなりました」それでは、実際の使用感はいかがでしょうか。
5つの視点から評価してもらいましょう。
【使用感】温めたばかりの布団で寝る心地よさは一度使うと手放せないまず、田中さんは見た目のデザインを高く評価。
「これまで何世代かにわたってアイリスオーヤマの布団乾燥機を試してきて、値段の割にパワフルで優秀だと思っていました。
ただ、前述の通りデザイン性が高くなく、収納時もホースがむき出しになる仕様だったので、部屋にそのまま置きっぱなしにするには抵抗がありました。
それが今回、インテリアに合わせやすい家具調になってびっくり。
これならベッドサイドに置いておき、使いたいときにサッと使えます。
自分のベッドの乾燥や温めが終わり、子供のベッドに移動したいときは、手をひっかける持ち手もついていますし、3.4kgと比較的軽量なので、部屋から部屋へと持ち運ぶこともできます」自動モードは、お休み前にお布団をすぐに高温風で温める「あたため」コースが20分の他、高温風で温め乾燥もしてくれせる「冬」コースの60分、お布団のダニ対策で使う「ダニ」コースが100分など。
その他、タイマー設定で15・30・60・120・180分から選んで温める方法もあり、季節や用途に応じて1年中使い分けられます。
「また、ホースも80cmと長いので、ベッドの端に本機を置き、ホースを布団の中に差し入れても、布団の中央にしっかりホースの先端をセットできます。
先端に立体ノズルがついていて、掛布団をしっかり持ちあげるので、乾燥後は、布団の首元から足元まで広範囲もしっかり温めてくれています。
これを使って寝ると、氷のように冷たい手足もすぐに温まり、気持ちよすぎて寝つきもぐっとよくなります。
一度使うと手放せません」【手軽さ】使いたいときにすぐ使える手軽さ。
ただしボタン操作は…布団乾燥機には、専用のマットを敷布団と掛布団の間に敷いたうえで隅々まで温める「マットあり」タイプと、本製品のように、掛布団と敷布団の間にホースを直接差し込むだけで温められる「マットなし」タイプに分けられます。
前者は使用ごとにマットを敷く手間があるのに対し、本製品のようなマットなしタイプは、使いたいときにサッと使える点が最大のメリットです。
「ホースを本体から引っ張って伸ばし、布団の中に入れるだけ…という手軽さは申し分ありません。
ただし少し残念なのが、液晶画面がなく、操作ボタンも分かりづらいこと。
他の『カラリエ』シリーズはボタンも液晶画面があり、表示される文字も大きく、就寝時の暗闇でも、視力が悪いかたでも簡単に操作できるほど使いやすかったんです。
それが今回はデザイン性が優先されたからか、その点が使いにくくなりました。
また、従来モデルでは2kg程度だった重量も、本製品は3.4kgと約1.5倍の重量になっているので持ち運びは若干しづらくなったかもしれません」デザインを取るなら本製品。
操作のしやすさや軽さを求めるなら、従来モデルを選ぶとよいでしょう。
温めと乾燥の機能に関しては、従来モデルとほぼ同様です。
【時短】布団干しの重労働から解放!温まるまでの時間も20分ベランダなどに干す手間が省けるという点でも、時短度は大きいといいます。
「ベランダや庭に何人分もの布団を運び込み、干して、取り込む。
この手間が省けるのは時短にもなるし重労働から解放されて、大助かりです。
温める時間もハイパワーな分、1つの布団につき最短20分なのはうれしい。
寝る直前に思い出してもすぐ使えます」【コスパ】毎シーズン、幅広く使えることを考えるとコスパ◎価格は、税込で1万8480円。
「お値段自体は、他と比べて安いとはいえませんが、消費電力780Wというヒーター出力は、同価格帯では高いほう。
また最近は『デザインも機能』と言われるように、デザインがいいからこそ出しっぱなしにできる。
それによって出し入れの手間が省け、使用頻度が高まるため、結果的にコスパがいいと考えることもできます」さらに本製品は、布団だけでなく衣類も温められる機能が搭載されています。
衣類乾燥機の代用にもなることを考えると、コスパは決して悪くないでしょう。
【意外性】布団の他、衣類やタオル、靴も温められる!『カラリエ』シリーズから、衣類乾燥用のノズルハンガーが搭載されるようになりました。
前述のように、布団だけでなく衣類も乾燥できるようになったのです。
「本体からノズルハンガーを上に引き出して、そこにホースの先端を乗せれば、温風を好きな場所に吹きかけられます。
部屋干ししているタオルや衣類、雨に濡れたアウターや靴などに、タイマー機能を使って60分なり120分なり直接温風をかけられれば、乾燥用としても使えます。
ちなみに私は、自宅でデスクワーク中に腰回りが寒かったので温風をあててみました。
とても心地よい温かさが味わえ、こういう使い方もアリだと思いました。
もちろん、押し入れやクローゼットなど湿気がこもりやすい空間にも使えます」その他、寒い外から帰ってきて、布団乾燥機で即温めた布団にはいって冷え切った体を温めるという「こたつ代わり」の使い方をしている人も。
意外にも、さまざまなシーンで活躍する布団乾燥機。
花粉症でつらい人、ほかほかのお布団で寝たい人、こたつ代わりに使いたい人も、ぜひ検討してみては。
【データ】アイリスオーヤマ『ふとん乾燥機 カラリエ FK-D1』販売価格:1万8480円(税込)販売場所:家電量販店、ホームセンター、楽天市場やAmazonなどのECサイト、アイリスオーヤマ公式通販サイトhttps://www.irisplaza.co.jp/index.php?KB=SHOSAI&SID=H285656F教えてくれた人:家電ライター・田中真紀子さん白物家電・美容家電を専門とするライター。
雑誌やウェブなどの多くのメディアで、新製品を始めさまざまな家電についてレビューを執筆している。
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