過ごしやすい気候の日が増える一方、花粉や黄砂が飛び交う春は、定期的なデトックスを意識したい季節でもあります。
体調管理や美肌のためにも、毒素の排出や腸活を心がけたいと思っている人も多いのでは?そこで、「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナー市橋有里(いちはし・あり)さんが、デトックス成分を豊富に含む春野菜を使ったヘルシーレシピを伝授!デトックスしたいのももちろんのこと、栄養たっぷりでおいしい春野菜を楽しみ尽くしたいライターFが徹底レポートします!冷蔵庫のデトックスにも!アレンジ自在のリゾット――“春野菜”という響きだけでテンションが上がりますね。
有里:わかります。
私も現役の頃から春野菜が大好きで、菜の花、山菜、たけのこ、そら豆など、気づけば冷蔵庫が春野菜のオンパレードになっていることも多くて。
――旬のものは特別感があっていいですよね。
有里:はい。
旬のものは、おいしさも栄養も抜群! 春野菜にはデトックス成分を含むものも多いので、腸内環境改善や美肌、ダイエットにも効果的です。
――おいしく食べてデトックスにつながるって、とても魅力的ですね。
有里:そうですよね。
リゾットなら手軽に作れますし、冷蔵庫の中の残りご飯や野菜、お肉など、何を使ってもそれなりに仕上がるのもいいところ。
たけのこご飯を作って微妙にたけのこが残ったときなどは、リゾットにして楽しむのがおすすめです。
――冷蔵庫もすっきりデトックスできそうですね!《材料》 (1人分)※調理時間目安10分桜えび…25g たけのこ…小1/2本(大きいものなら1/4本) そら豆…6粒 調整豆乳…150cc 水…50cc 固形コンソメ…1/2個 ご飯…100g オリーブオイル…適量 塩、こしょう…適量《作り方》【1】たけのこは穂先と下の部分とに分け、穂先はスライスして、下の部分はいちょう切りにする。
そら豆は外皮を剥いてさっと茹で、内皮も剥いて半分にしておく。
【2】フライパンにオリーブオイルをひいて熱し、たけのこ、桜えびを入れて炒め、香りが立ってきたら、水とコンソメを入れ、グツグツしてきたら豆乳も加える。
沸騰させすぎないよう、鍋肌からよくかき混ぜながら水分を飛ばす。
【3】【2】にとろみが出てきたら、そら豆を加えてさっと温め、最後に塩、こしょうで味を調える。
仕上げにオリーブオイルをまわしかけると風味が増す(なくてもOK)。
今が旬のたけのこは、デトックスと美容の強い味方!――春野菜の中でも、やっぱりたけのこは外せないですよね!Ph/AFLO有里:春の喜びを感じさせてくれますよね。
和食や中華に登場する機会が多いたけのこですが、おいしいだけでなく、驚くほど栄養が豊富で美容効果も高いので、洋食にもどんどん活用してほしいです。
――そんなに美容効果が期待できるのですか?有里:はい。
まず、たけのこには不溶性食物繊維が豊富に含まれているので、便通改善や腸を整えるのに効果的。
また、余分な水分、塩分の排出を促すカリウムも豊富なので、ダブルのデトックス効果が期待できます。
――むくみにも腸にも効果的なのですね。
有里:その通りです。
また、皮膚や粘膜を健康に保つはたらきのあるビタミンB2や、アンチエイジング効果のあるビタミンE、美髪効果が期待できる「チロシン」など、美容に有効な栄養もたくさん含まれています。
――髪や肌にも! それを聞いたら、ますますたけのこが好きになっちゃいますね。
有里:旬のおいしさを味わいながら美容や健康の促進につながるって、とてもうれしいことですよね。
――はい! 旬のうちに、たくさん楽しみたいです。
有里:ぜひ! たけのこには他にも疲労回復に効果的な「アスパラギン酸」や亜鉛なども含まれていて、まさに栄養の宝庫といえます。
旬ならではの香りや味わいを存分に楽しみましょう!そら豆と豆乳で、さらに美肌効果アップ!――コロンとしたフォルムがかわいらしくて、さっと茹でるだけでもおいしくて、そら豆って大好きです。
Ph/AFLO有里:私もです。
春から初夏にかけて旬を迎えるそら豆は、たんぱく質やビタミン、ミネラル、食物繊維などを含み、単体でも栄養をバランスよく摂ることができます。
――さすが、豆類は栄養価が高いですね。
有里:はい。
そら豆に豊富に含まれるビタミンB1やB2、Cなどの各種ビタミンには、細胞の新陳代謝を高め、肌や粘膜の健康を保つはたらきがあったり、抗酸化作用があって、活性酸素から体を守るはたらきがあったりするので、美容効果も期待できます。
――春野菜には美容効果のある栄養が豊富なのですね。
有里:そう。
そら豆にも、たけのこと同じく食物繊維やカリウムが含まれていて、デトックス効果も期待できますし、旬の春野菜を楽しむことで美腸や美肌につながります。
――それはステキ!有里:ベースに使用している豆乳も栄養バランスアップや美肌効果の底上げに一役買ってくれますし、体や肌の調子を整えたいときにおすすめのレシピです。
たまねぎのみじん切りを加えるのもいいですが、調整豆乳に甘みがあるので、お好みでアレンジしてみてくださいね。
――リゾットって、どうアレンジしても正解というか、幅があるのもいいですよね。
春野菜を加えることで、残りご飯のリメイクとは思えないほど華やかに仕上がるし、美容に効果的な栄養もたっぷり摂れるのがうれしいです。
有里さん、今回もステキなレシピをありがとうございます!有里:こちらこそ! 冷蔵庫や冷凍庫の中がもたついてきたときや、食材が中途半端に残ってしまったときなど、リゾットのレシピは重宝すると思います。
カロリー控えめでデトックス効果の高い食材を使っているので、体が重いなと感じたときにもおすすめ。
今回、桜えびは盛り付けように取っておきましたが、一緒に炒めて香ばしさをアップさせるのも“アリ”だと思います!* * *春野菜には、体にたまった老廃物や毒素の排出を促す効果のある成分を含むものが多く、たけのこやそら豆にもデトックス効果が期待できます。
決まった材料、決まった分量でなくとも手軽においしく作れるリゾットなら、冷蔵庫のデトックスにもなって一石二鳥。
旬のものをおいしく味わいながら、体の中からきれいになりましょう。
レシピ考案:アスリートフードマイスター・市橋有里さんいちはし・あり。
1977年11月22日、徳島県生まれ。
アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。
1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。
2000年、シドニーオリンピック日本代表。
「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをするほか、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。
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