連休明けは、倦怠感を感じたり、やる気や食欲が落ち込んだり、なんとなく不調を感じやすい時期。
いわゆる五月病へと発展しないよう、できるだけ疲労やストレスを溜めず、栄養と休息をしっかりとることが大切です。
そこで、「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナー市橋有里(いちはし・あり)さんが、食欲がないときでも手軽にしっかりと栄養を補給できるヘルシーレシピを伝授!食欲不振どころか、連休中に食べすぎてしまい、夏に向けてダイエットに励みたい人にもおすすめの一品と聞いて、期待がふくらむライターFが徹底レポートします!緑萌ゆる季節にぴったりの涼しげビシソワーズ――5月になって、一気に季節が進んだような気がしますね。
沖縄ではもう梅雨入りしたとか。
有里:はい。
夏日に迫る日も増えましたが、まだまだ朝晩はぐっと気温が下がる日もあり、急な変化に体がついていかず、不調を感じやすい時期でもあります。
特に連休明けは、倦怠感や食欲不振に見舞われたり、新生活の疲れが出たりしやすいタイミングなので、養生したいですね。
――そして、夏に向けてダイエットに気合を入れたい季節でもあります。
有里:そうですね。
今回ご紹介するのは、食欲がないときの栄養補給、そしてダイエット中の栄養バランスアップにも最適なレシピですよ!――スープって、どんなときにも体に優しくて大好きです。
今の季節らしい色味もいいですね。
楽しみです!《材料》(2人分)※調理時間目安10分冷凍枝豆…200g(むき身では100g) 玉ねぎ…1/2個 牛乳…300cc 固形コンソメ…1個 オリーブオイル…少々 塩、こしょう…少々《作り方》【1】玉ねぎは皮をむいて角切りにしておく。
冷凍枝豆は自然解凍し、皮をむいておく。
(むくと、ちょうど半量になる)【2】鍋に【1】の玉ねぎとひたひたの水、コンソメを入れて、玉ねぎが柔らかくなるまで煮る。
途中、水分が減りすぎたら水を加える。
【3】柔らかくなったら、火を止めてあら熱をとり、ミキサーで滑らかにする。
まず、玉ねぎをペースト状にしてから枝豆を入れ、ミキサーにかけて滑らかにする。
【4】【3】に牛乳を加えて冷蔵庫で冷やし、塩、こしょうで味を調え、オリーブオイルを回し入れる。
たんぱく質たっぷり!枝豆は日本が誇るスーパーフード――枝豆は大好きで、スープにも具材として入れることはありましたが、ビシソワーズにするという発想はありませんでした。
有里:これからの季節、冷たくてのど越しなめらかな冷製スープは、いくつレシピを知っておいても重宝しますよ。
じゃがいもを使う基本のビシソワーズもいいですが、手軽にバランスよく栄養を摂りたいなら、枝豆がおすすめです。
――枝豆は日本のスーパーフードとも呼ばれているそうですが、それだけ栄養価が高いということですか?有里:はい。
良質なたんぱく質が豊富な枝豆は、食欲がないときやダイエット中のたんぱく補給に最適です。
また、ビタミンや食物繊維、カリウムやイソフラボンなど、美容に効果的な栄養もたくさん含まれています。
――最近はヘルシーフードというイメージが高まりつつ、やっぱりおつまみの定番という感じもありますが、実は枝豆は美容効果にも優れているのですね。
有里:そう。
豊富なビタミンCやイソフラボンは、美肌やアンチエイジングに効果的です。
また、疲労回復を助けるビタミンB1も豊富なので、疲れたときや元気を出したいときにもおすすめですよ!――なるほど! 冷凍枝豆なら、スーパーやコンビニでいつでも手にはいりますし、ミキサーがあれば手軽にビシソワーズを楽しめますね。
有里:はい。
手軽でおいしくて、きっとハマりますよ! 冷凍枝豆には塩分が含まれているものもありますので、調味の際には、味を見ながらお好みで塩を加えてくださいね。
栄養たっぷりの玉ねぎは加熱調理ならスープがおすすめ!――枝豆のおいしさはもちろんですが、玉ねぎがはいっていることで、いっそう深みのある味わいになっていますよね。
有里:その通り。
枝豆だけでなく、玉ねぎのペーストを加えることによって、よりおいしくなりますし、栄養価もアップします。
――なるほど。
一石二鳥ということですね!有里:はい。
玉ねぎには、枝豆に豊富に含まれるビタミンB1の吸収を促進させる「アリシン」という成分が含まれていて、エネルギー代謝や疲労回復効果を高めるはたらきが期待できます。
また、「ケルセチン」というポリフェノールも含まれているので、抗酸化作用、つまりアンチエイジング効果も狙えます。
――それは魅力的ですね。
有里:たまねぎの栄養は熱に弱いものもあるのですが、スープなら、溶け出した栄養までしっかり摂取することができておすすめです。
――1品でビタミンやたんぱく質を摂れるメニューは、ダイエット中にも頼りになりますよね。
有里:はい。
食べる量やカロリーをセーブしたいときにも、逆に体調不良や食欲不振で食べられないときにも頼れるレシピです。
もっとヘルシーにしたければ、牛乳を豆乳に変えるのもいいですし、もっとリッチな味わいに仕上げたいときには、最後にパルメザンチーズを振りかけると風味が増します。
――どちらも試してみたくなりますね。
有里:そう言ってもらえるとうれしいです。
これからの季節、たくさん作ってみてくださいね。
――もちろんです! 栄養たっぷりのビシソワーズで体のバランスを整えて、初夏の季節を元気に過ごしたいと思います。
有里さん、今回もステキなレシピをありがとうございます!有里:こちらこそ! 今年は季節の歩みがはやく、夏本番の暑さを迎える日もそう遠くなさそうですが、蒸し暑さや気温の変化で食欲が落ちてしまっても、冷たいビシソワーズならすんなりと食べられ、必要な栄養をしっかりチャージできます。
時短で手軽なのに、凝った料理に見えるのもポイント。
緑が美しい季節に映えるビシソワーズで、おうちレストラン気分を味わうのも“アリ”だと思います!* * *スーパーフードとして海外でも注目を集める枝豆には、良質なたんぱく質をはじめ、ビタミンや食物繊維などがバランスよく含まれています。
素材のおいしさがたっぷり溶け込んだビシソワーズは1品でも栄養満点。
ライ麦パンなどを添えればミネラルも補給でき、いっそうバランスがよくなります。
食欲がないときや忙しいとき、そしてダイエット中にも頼りになる、定番に加えたい美レシピですね。
レシピ考案:アスリートフードマイスター・市橋有里さんいちはし・あり。
1977年11月22日、徳島県生まれ。
アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。
1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。
2000年、シドニーオリンピック日本代表。
「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをするほか、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。
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