50代になると「もう年だから」とおしゃれを邪魔するこんな言葉をつい使っていませんか? おしゃれ心にブレーキをかけるのは簡単。
そのコンプレックスをスタートラインにしてほしいと語るのは人気スタイリストの石田純子さん。
今回は、石田さんの著書『おしゃれな人には理由がある』(三笠書房)から、時代や流行を超えて通用するおしゃれのヒントの中から“着痩せ”について解説します。
【目次】Iラインは失敗なしの細見えコーデXラインのメリハリ感で華奢見せ「3首見せ」で即細見えIラインは失敗なしの細見えコーデ着痩せとは、自分の弱点を目立たなくして、長所を際だたせることで成立します。
まずは自分の体を客観視することが大事です。
着痩せして見えるラインの代表格がIライン。
縦方向のラインを作ることで成立します。
これは小柄な人も背が高くほっそり見えるそうです。
Ph/GettyImagesIラインの基本テクニックは3つ「【1】トップとボトムを同じ色でつなげる、【2】広がりのないアイテムを選ぶ、【3】縦のラインをつくる。
たとえば、ストンと落ちるタイトな形のネイビーのワンピースに、同系色のタイツと靴を合わせるとIラインができます。
でも、これだけではネイビーの面積が大きくなって『ひとかたまり』にも見えるので、さらに縦長になるような工夫が必要です。
アクセントカラーのストールやロングネックレスを垂らしてみましょう。
縦のラインが加わって、すっきりして見えますね」Ph/GettyImagesカーディガンやジャケットの前を開けてIラインを算出「あるいは、中のワンピースと反対色(コントラストカラー)のロングカーディガンやロングジャケットを重ねるのもおすすめです。
前ボタンは留めません。
そうすると、中のワンピースが縦長に切り取られて見えるので、細長く見えます」Xラインのメリハリ感で華奢見せウエストラインをキュッとしぼって、バストとボトムにボリューム感を出すXラインは、メリハリのある女性らしいボディラインが生まれます。
Ph/GettyImagesお尻が大きい日本人体型にうってつけ「ずんどうで、お尻が大きい日本人体型を、上手に隠してくれるのがXラインです。
Xラインの基本テクニックは3つ。
【1】上半身をコンパクトにする、【2】ウエスト位置をマークする、【3】ボトムはボリュームがあるけど、おなか回りが膨張しすぎないものを選ぶ」Ph/GettyImages「ウエスト位置をマークすると『おなかが目立っちゃう』と思うかもしれません。
でも、胴体の中でウエストはもっとも細い部分。
ここが少しでも締まっていると、腕と体の間に空間が生まれ、スマートさを感じさせるのです。
強くベルトを締めたりしなくても、トップをコンパクトにして、ボトムの色とコントラストをつければ、おのずとXラインがつくれます」「3首見せ」で即細見え手っ取り早く細見えを狙うなら、自分の体でいちばん細い首、手首、足首を見えるのが有効。
これが“3首マジック”です。
でもこの3首マジックにはきれいに見せるコツがあると石田さんは言います。
Ph/GettyImages3首マジックはとにかく簡単さが魅力「もっとも簡単な方法は、シャツやパンツのすそを折り返して、手首や足首を見せることです。
洋服を着た状態より断然細いのですから、視線の誘導先には最適です。
手首に大きめのシルバーや革のバングルをつけると、華奢に見える効果があります。
首回りは、デコルテを見せると全身がほっそりして見えます。
といっても、ぐるりと大きく開いては、首のしわも筋も丸見えです。
シャツの胸ボタンを開けてVゾーンを深くしたり、ボートネックで首からから肩のラインをきれいに見せるのがおすすめです」『おしゃれな人には理由がある』には、コンプレックスから生じる思い込みを払いのけ、おしゃれの試行錯誤に役立つ「法則」がたくさん紹介されています。
「デニムに合わせたいのはきれいめアイテム」「アニマル柄は小さく使う」など、実用的なるおしゃれ術が満載です。
教えてくれたのは:スタイリスト・石田純子さん雑誌『装苑』編集部を経て独立し、女性誌のファッションページや、広告・テレビなどで女優のスタイリングを担当。
百貨店の研修やトークショーなども精力的に行う。
また、2016年に東京・月島にセレクトショップ「DUEdeux」をオープン。
30~80代にわたる幅広い世代の女性を対象にしたパーソナルなスタイリングアドバイザ―としても活躍。
監修書に、『大人の着こなしバイブル』をはじめとする累計30万部超のベストセラー「大人のおしゃれバイブル」シリーズ、『第一印象で素敵な人になるおしゃれの法則』『捨てられない服』(すべて主婦の友社)のほか、多数。
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