日常的に愛飲する人も多いコーヒー。
がん予防があると云われている一方で、今年3月には発がん性警告の表示を米ロサンゼルスの裁判所が販売業者に対して下し、衝撃が走った。
とはいえ、上手に飲めば、プラスな効果を見込めるのも確か。
運動前のコーヒーに効果がそこで、医学博士の栗原久さんに、ダイエットにも効果的な飲み方を教えてもらった。
運動前の1杯で太りにくい体にカフェインには血管を広げる効果もある。
「カフェインは、摂取してから血流にのって、全身を巡り、30分前後で血中濃度がピークに達します。
また、カフェインには心臓を刺激する作用もあり、末梢の血管まで広げるので、血行がよくなります。
すると、肝臓や腎臓への血流も増え、基礎代謝も上がります」(栗原さん、以下「」は同)より効果的に基礎代謝を上げるには、運動をする30分~1時間前にコーヒーを飲むのがおすすめだ。
せっかくコーヒーを飲んで代謝を上げようと思っても、体を冷やしてしまっては意味がない。
夏でもアイスではなく、ホットで飲むのが◎。
さらに、ダイエット効果を期待するなら、カロリーがより低い“ブラック”を飲んで。
集中力を揚げるなら昼食時に飲むといいコーヒーには脳をシャキッとさせ、覚醒させる効果がある。
その効果を最も活用したいのが昼食時だ。
「コーヒーで摂取したカフェインの量は、3~4時間で半分ずつ減っていきます。
朝食後に飲んだとしたら、お昼時には集中力が切れてしまう。
また、ランチを食べると眠くなるのは、人間の体内サイクルが子供の時と同じだからです。
眠くなったら、ほんの少し昼寝をするのが効果的ですが、寝すぎは禁物。
そんな時は、昼寝前にコーヒーを飲むと、カフェインの作用で30分ほど後にスッキリ目が覚めます。
カフェインの効果が脳でピークに達するまでには、約30分かかるので、寝てから30分ですっきり目覚めれば、午後も活発に活動でき、集中力も高まりますよ」二日酔いの朝、飲むならミルクをプラスアルコールとコーヒーの相性は、実はあまりよくない。
「アルコールは体内で分解される時、アセトアルデヒドという物質が出て、これが悪酔いの原因になるのですが、コーヒーを飲むと脳が興奮して、さらにこの物質が出て、悪酔いしやすくなります。
飲みすぎた時はコーヒーを控えた方がいいのですが、どうしても飲みたい場合はミルクを入れて、胃の粘膜を保護してから、カフェインの吸収を抑えて」毎日飲めば、むくみ防止にコーヒーを飲むとトイレに行きたくなるが、これはカフェインの利尿効果によるもの。
「体内の老廃物の9割以上が排出されます。
コーヒーを飲むと、無駄な水分とともに老廃物も排出され、むくみ防止や美肌効果が上がるのです」ただし、水分も一緒に排出されてしまうので、脱水状態になることもある。
コーヒーを飲んでトイレに行ったら、コップ1杯の水を飲む習慣を。
肉料理のあとに飲めば消化を助けるフレンチやイタリアンなど、こってりしたコース料理のシメにコーヒーが欠かせないのには理由がある。
「カフェインには胃液の分泌を高め、消化促進の効果があります。
特に、肉料理のあとに飲むと、たんぱく質の消化を助け、胃への負担も軽くなります」“食べすぎた~”という時に、飲むと満腹感が収まるのもこのためだ。
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