干しぶどう酢の作り方は?噂のダイエット法を検証!
干しぶどう酢を使ったダイエットをご存知でしょうか?ぶどうで有名な山梨県に住む親子が考案した方法で、まだまだ体験談が少ない最新のダイエット法です。
干しぶどう酢にはダイエットだけでなく、健康維持に欠かせない栄養素がたくさん含まれているというのです。
この記事では、干しぶどう酢のダイエット効果・具体的なやり方・干しぶどう酢の作り方・健康効果を詳しく説明しています。
干しぶどう酢ってなに?干しぶどう酢と聞くと、干して作られるぶどうが使用されている酢が入っている言葉からはこのような食材だと連想されますが、実際はどういった食べ物なのでしょうか?干しぶどうはどうやって作られる?干しぶどうとはぶどうを乾燥させたもので、干し柿のように天日干しにしたり、人工的に乾燥させたりすることで製造された、ドライフルーツの一種です。
身近な呼び方だと「レーズン」が、干しぶどうと全く同じものを表しています。
干しぶどうと酢を合わせた干しぶどう酢干しぶどうを酢で漬けたものを、干しぶどう酢といいます。
料理で使用する果実酒のような液体ではなく、干しぶどうに酢を吸わせたドライフルーツと考えれば良いでしょう。
そのため栄養素においても、干しぶどうと酢、両方の効果が期待できる優れものなのです。
干しぶどう酢のダイエット効果とは?ドライフルーツはおつまみやお菓子のように考えがちですが、干しぶどう酢にはダイエットに効果的な栄養素が豊富に含まれています。
まずは干しぶどう酢のダイエット効果について説明します。
むくみを予防してセルライトをできにくくするセルライトは、脚やお腹などの下半身にできやすい脂肪の塊を指しますが、皮膚に凸凹ができるので見ためも良くありませんよね。
セルライトができる要因にはいくつか考えられ、その1つにむくみが挙げられます。
干しぶどうにはカリウムが豊富に含まれるため、体内の塩分濃度を調節して、不要な塩分を体外に排出するという働きをします。
細胞内のナトリウム濃度が多い時には、カリウムが細胞内に入ることで細胞内外のイオン濃度を均等にしています。
こういったカリウムの働きがなければ、ナトリウム濃度が高い時には濃度を薄めようと細胞内が水分で浸され、血液の流れが悪くなることでむくみを生じてしまうのです。
また酢に含まれる酢酸にも、血液をサラサラにして血流を良くするという働きがあるため、水分が溜まってむくみとなるのを予防できます。
血流が良くなることで体の隅々まで栄養が行き渡るようになり、冷え症・抜け毛などが起こりにくくなります。
すなわち干しぶどう酢は、細胞内外のイオン濃度を整えて血流を良くするというダブルの効果で、むくみを予防しているわけです。
代謝を活発にして痩せやすい体質作りを助けるダイエットを成功させるためにポイントとなるのが「基礎代謝量」です。
基礎代謝とは、生命を維持するのに必要な必要最低限のエネルギー量を指します。
つまり、安静状態で消費されているエネルギー量を表し、基礎代謝が多い場合には、動かなくても消費されるエネルギー量が多いということになります。
干しぶどうには、苦み・渋みなどを感じる成分であるポリフェノールが豊富で、レスベラトロールという種類のものを特に多く含んでいます。
レスベラトロールには、血流を良くすることで、肌のシワ・たるみを防止したり、肌荒れを防止したりする働きがあるのです。
また、酢に含まれるアミノ酸やクエン酸も、血液をサラサラにして血流を改善する効果があります。
そのため、体の隅々まで栄養素が行き届くことで体が温まって、基礎代謝を活発にさせることにも繋がるのです。
基礎代謝を活発にすることで、体の各部分が積極的に代謝するようになり、脂肪を分解・燃焼して痩せやすい体質へと変わっていくというわけです。
体内の不要物を排出して便秘を解消する干しぶどうには以下2種類の食物繊維を共に、バランス良く含んでいます。
水溶性食物繊維→水に溶けてゼリー状になり、便を柔らかくする。
食材を包みこんでゆっくり消化器官を移動する。
不溶性食物繊維→水を含んで膨れ、腸内の蠕動運動を促進する。
腸内の不要物を一緒に排出する。
ダイエットをすることで食生活が変わるために、便秘に悩む方も多いでしょう。
しかし、干しぶどうには2種類の食物繊維をバランス良く含むことから、効率的に老廃物を体外に排出します。
水溶性食物繊維のみの摂取だと、便を柔らかくする力が強いために、体質によっては下痢になってしまうことがあります。
また、不溶性食物繊維のみの摂取だと、逆に便を排出する力だけが強くなるために、腹痛などを起こしやすくなってしまいます。
干しぶどうには2種の食物繊維の効果がバランス良く期待できるために、便秘解消以外のリスクが比較的少なくなります。
さらには酢においても、強烈な香りからも分かるように殺菌力が強く、悪玉菌の繁殖を防いで腸内環境を快適に保ってくれます。
干しぶどう・酢共に、腸内環境を正常に保つ効果に関わり体内の老廃物を効率的に排出することで、健康的にダイエットに取り組めるわけです。
干しぶどう酢の食べ過ぎは禁物!適切な量はどれくらい?ダイエットに効果的だと言われると、その食材ばかりをたくさん食べてしまい、逆に体調不良を起こしたという例も少なくありません。
干しぶどう酢も1日の適正摂取量を守って、ダイエットに取り入れていきましょう。
干しぶどう酢の目安摂取量とタイミング干しぶどう酢の目安摂取量は、1日10粒だと言われています。
毎日かかさず食べ続けることは大切ですが、とても手軽なので食べ過ぎに注意しましょう!食べるタイミングは特に定められておらず、おやつ・食前・デザートなど、ご自身が決めた時間で問題ありません。
また、干しぶどう酢単品ではなく、ヨーグルト・グラノーラといった食材と混ぜて食べても良いです。
よりダイエット効果を高めたいのならば、食前に食べるのがおすすめです。
干しぶどう酢をよく咀嚼して食べることで、食物繊維の性質も重なり満腹感が得られて、食べ過ぎを防ぐことができるためです。
干しぶどう酢は食べ過ぎに注意!干しぶどうは全体の6割程度が果糖(フルクトース)であり、急激な血糖値の上昇は防げるものの過剰摂取のリスクを指摘されています。
なぜならば、果糖を過剰摂取することで、エネルギーとして利用されなかった糖質は脂肪として蓄積し、肥満のリスクが高まると考えられているからです。
カロリーを見ても100g当たり301kcalと、仮に100g食べ続けたとすれば、一般的な朝食と同じくらいのカロリーを摂取してしまうのです。
干しぶどう酢の作り方「干しぶどう酢」という形で入手できない場合でも、ご家庭で簡単に干しぶどう酢を手作りすることができます。
ここでは、一般的な干しぶどう酢のレシピをご紹介します。
興味のある方は、ぜひ実際に作ってみてください!必要な材料干しぶどう(レーズン):100g酢(あればりんご酢が望ましい):干しぶどうが隠れるくらいはちみつやメープルシロップ:大さじ2程度作り方煮沸消毒した保管容器に、はちみつと酢を加えてよく混ぜます。
続いて干しぶどうを加え、蓋をして常温で2~3日ほど放置します。
完成後は、冷蔵庫で1ヶ月ほど保管が可能です。
干しぶどう酢を作る際の注意点干しぶどう酢を作る時には、まず干しぶどうの原材料を確認してください。
原材料に「植物油」とある場合には、干しぶどうの周りが油でコーティングされています。
油でコーティングされていることで、干しぶどうに酢・はちみつが染み込まなくなってしまいます。
そのため、干しぶどうを購入する際にはノンオイルのものを選ぶことをおすすめします。
もし植物油が含まれている場合には、オイルコーティングを剥がしてあげる必要があります。
ここでポイントなのは、水ではなく40℃くらいのぬるま湯を使用すること!ぬるま湯で軽く洗ってあげることで、干しぶどう表面の油が溶けだしてくるのです。
ひと手間増えてしまいますが、干しぶどうと他の材料がしっかり漬かるよう工夫してあげましょう。
干しぶどう酢でダイエットも健康も促進しましょう!干しぶどう酢にはダイエット以外にも、健康的な生活を送るために大切な効能がいくつか挙げられます。
最後に、干しぶどう酢のダイエット以外の健康効果について、詳しく解説します。
抗酸化作用が強いのでアンチエイジングに繋がる干しぶどうにはポリフェノールが豊富に含まれています。
なかでも注目すべきなのは、レスベラトロール・アントシアニンという2種類のポリフェノールです。
共に強い抗酸化力を持ち、体内に過剰に発生した活性酸素により、細胞が酸化して錆びるのを防ぎます。
活性酸素が体内に増えるのを阻害することで、肌のしわ・たるみなどといった老化の緩和となって、アンチエイジングに繋がるというわけです。
またレスベラトロールは、多くの研究の結果、長寿に関わるサーチュイン遺伝子を活性化させる働きがあるということが明らかになっています。
サーチュイン遺伝子は、極度なカロリー制限によって活性化されますが、レスベラトロールは摂取することで活性化されるのです。
すなわち、健康的に長寿を目指すことができるようになるわけです。
さらに、酢に含まれるクエン酸にも抗酸化力があるため、干しぶどう酢は極めて抗酸化力が強いことが理解できるでしょう。
生活習慣病の予防効果がある酢・干しぶどうは共に、血糖値の上昇を穏やかにする働きがあります。
そのため、干しぶどう酢を食前に食べることで、糖質を体内に取り入れたことによる急激な血糖値の上昇を防ぐことができます。
血糖値の高い状態が続くと、動脈硬化を起こしやすくなり、心疾患・脳血管障害といった生活習慣病のリスクも高まります。
つまり、干しぶどう酢を継続的に摂取することにより、生活習慣病を早期に予防していくことも可能なのです。
また、酢に豊富に含まれるアミノ酸、干しぶどうに含まれるポリフェノールは、血液をサラサラにして血流を良くします。
血液の流れを良くすることで血栓ををできにくくし、高血圧となるのを防いでくれます。
カルシウムの吸収を高めて骨を丈夫にする干しぶどうにはミネラル分に当たる、カルシウム:マグネシウムの割合が1:2の割合で含まれ、これは骨の形成に最も効果的な配合比だと言われています。
さらに、酢はカルシウムの吸収をサポートするので、しっかり吸収して丈夫な骨にするのを助けています。
鉄分が豊富なので手軽に貧血の対策ができる干しぶどうと似たドライフルーツにプルーンがありますよね。
どちらも果物の中では、鉄分が多いとして注目されています。
干しぶどう→2.3mg乾燥プルーン→1.0mg100g当たりに換算すると、上記の鉄分量になります。
すなわち、干しぶどうは乾燥プルーンの2.3倍もの鉄分が含まれているのです。
豚レバー13.0mg、しじみ5.3mgと比較すると随分少ないように感じますが、調理などの手軽さで考えれば、ドライフルーツは食べやすいですよね。
鉄分を意識して摂取することで、血液中のヘモグロビンを通じて酸素を運搬するのを助けます。
鉄分が少ないと体内に十分に酸素が行き渡らないため、ちょっとした貧血予防のためにも干しぶどうを常備しておくと良いかもしれません。
美肌効果のある成分が含まれる酢にはアミノ酸の一種である、アルギニン・プロリンという成分が含まれています。
これらのアミノ酸は、有酸素運動と同様の脂肪燃焼効果があるために、ダイエット効果の面でも注目されている成分です。
しかしそれだけでなく、プロリンは肌の形成に必要となるコラーゲンの合成を高め、一度壊れたコラーゲンをも修復する働きがあります。
また、アルギニンは保湿力が高いことが有名で、保湿クリームやパーマ液にも多用されているのです。
干しぶどう酢からこういった美容成分も補給できるのは、綺麗にダイエットしたい女性の強い味方になるでしょう。
まとめ干しぶどう酢にはダイエットだけでなく、多くの健康効果があることが分かりました。
体験者の中には、1日に3~4回お通じが来るようになった、という劇的な変化が見られた方もいて、便秘解消には特に効果的だと言えるでしょう。
干しぶどう酢は、ヨーグルト・スムージー・グラノーラなど、朝食向きのメニューにのせても美味しいですよね。
途中で飽きてしまわないためにも、色々なアレンジ料理に挑戦して、楽しくダイエットに取り組んでみませんか?