63歳オバ記者、浅草ウォーキングの後にダウン!復活のきっけかは「爆走」!?

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ダイエットの目標を高らかに掲げながらも、なかなか腰を上げようとしないオバ記者だったが、下半期にはいってようやく動き出した。

ある日の雨上がりの夕方、「カロリーを燃焼させる!」と意気込んで向かった先は浅草だった。

連載204回目となる今回は、浅草ウォーキング、そして、その後の“体調急変”について。

* * *「痩せるためのたった1つの方法」とは?いきなりだけど、ダイエット話と幽霊話は、武骨な若い男から聞くといいんだわ。

何が違うって? 無骨な若い男は闘う意欲が違うんだよ。

前回、書いたYouTuberピアニストのフォルテくんは23才のひょうきんキャラの若者だけど、100kgの体重を30kgダイエットした人。

「ダイエットを続けるには、なぜダイエットをしたいか目的を明確にすること」と言うその顔の真剣なこと!で、その方法は、摂取カロリーより消費カロリーを増やすこと。

要するにカロリーを減らして、動く量を増やせばいいって、基本中の基本。

単純明快なダイエット法を、大まじめに実践したの。

結局、痩せるにはこれしかないんだよ。

それはわかっている。

だけど「いつの間にか、するすると」とか「気がつけばワンサイズダウン」にならないか、その方法を聞かせてと願うのが私を含めた女たちなのよね。

でも本当は、急がば回れなんだよね。

なんちゃって。

話はそれるけど、もういっぽうの幽霊話も若い男の体験談に限るよ。

なぜかって、たいがいの女の話は、「出た!」の次の瞬間、「キャーッ‼」か、または驚いて声も出ないというもの。

金縛りで幽霊からHなことをされたというパターンもある。

結局、受け身なんだよね。

でも若い男は違う。

幽霊と闘うんだよ。

「もう何日も何日も亡くなったはずの大家のおばあちゃんが、枕元にペタンと座ってんだよ。

最初は怖くて寝たふりしていたけど、そのうち頭にきちゃって、『てめえ、ふざけんなッ』と起き上がって思いっきり蹴飛ばしたら、足にバスッと布のかたまりを蹴飛ばした感覚が残って…」って、その時の描写が、またリアル。

ずい分前に元自衛隊員の若者から聞いた、この“幽霊大家さん”とのバトルは、毎年、夏になると思い出すんだわ。

東京スカイツリーが見えてきたそんなことを思いながら、消費カロリーを減らすべく、雨上がりの夕方、隅田川沿いの遊歩道に散歩へ。

浅草橋の近くの家から川沿いにたどりつくまで約10分。

しばらく歩くと東京スカイツリーが目の前に見えて、どんどんその距離が近くなる。

こんな日でもジョギングしている人がいるにはいるけど、雨上がりのせいか、遊歩道から人気が消える瞬間があって、思わずパチリ。

いくつかの橋の下をくぐって、浅草の観光名所、観音様にもっとも近い吾妻橋まで4440歩で、約1時間。

さて、どうする。

そこで、浅草には大きな100均があることを思い出して、ぷらぷらと歩く歩く。

帰りは地下鉄でふた駅乗ったけど、なんとこの日は1万1166歩。

茨城からの新鮮野菜でサラダ翌朝は、茨城から送られてきたばかりの野菜で、サラダ。

土から離れたばかりの野菜って、なんて美味しいのかしら。

特にオカヒジキのシャリシャリした食感と、ほどよい青臭さ。

甘いトマトといい、夏の味、きゅうりといい、口に入れるたびに幸せが広がるね。

と、よかったのはここまで。

雨に次ぐ雨で低気圧がアラカンの体に襲い掛かってきて、みるみる体調降下。

食事が終わったら体が重くてベッドに倒れこんじゃった。

茨城の同級生の友だちにそれをいうと、みんな同じことをいう。

「私だって朝と夕方、2回昼寝してもまだ眠い。

うちの犬だって今日は散歩の足取りが重いよ」だって。

原チャにまたがって行けるところまでそれで2日間、寝込んだら、今度は精神にきた。

トイレにたったとき、鏡を見ると見知らずのおばあさんが映っているし。

いや、老けるのはいい…ってか、仕方ない。

でも「これまで何をしたのか」と思うといてもたってもいられなくてね。

寝るに寝られず、起きるに起きられず。

ふとスマホのアプリで天気を見たら、夕方までの数時間は晴れ間が差すと表示されているじゃない。

「よし、行くか!」。

天気が回復して、いくらか体が軽くなったんだよね。

原チャにまたがって行けるところまで行ってみようと、アクセルをふかしたの。

あてずっぽうに走って、ときどき写真を撮って記録を残すのが私流。

この日は千葉方面に向かって途中から左折。

広い足立区を走りに走る。

後から地図を見比たら、もう少しで東京拘置所だったのよね。

さて、次は原チャでもっと遠くまで、今度は食料を持参で走ろうかな。

自宅に着いてヘルメットを脱いだら、ふさいでいた気分はどこへやら。

その日はぐっすり朝まで目が覚めなかった。

オバ記者(野原広子)1957年生まれ、茨城県出身。

『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。

同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。

バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。

一昨年、7か月で11kgの減量を達成。

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