牛乳パックで作れて激ウマ!美容&デトックスに◎な「すだちういろう」【市橋有里の美レシピ】
真夏のような日差しが照りつけていたかと思えば、急にザッと雨が降るなど不安定な天候が続き、なかなか涼しくならない今年の9月。
夏とも秋ともいえないような気候に、秋の味覚を楽しみたいと思いつつ、まだまだ冷たいもの、さっぱりしたものを求めてしまうという人も多いのでは?そこで、「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナー市橋有里(いちはし・あり)さんが、今が旬のすだちを使った、さっぱり&ヘルシーな和スイーツを伝授!本格的な食欲の秋到来に向けて、今のうちにウエイトを調整しておきたいライターFが徹底レポートします!牛乳パックとレンチンで作れるお手軽“ういろう”――まだまだ暑い日が続いていますね。
有里:はい。
9月も半ばとはいえ、こう暑いとまだまだ清涼感のあるものが恋しくなりますよね。
そこで今回は、今が旬のすだちを使った、さっぱりおいしくヘルシーで美容効果も期待できる、とっておきの和スイーツをご紹介したいと思います!――ステキ! ういろうって、ようかんみたいな和菓子のことですよね?有里:ういろうとようかんは似て非なるもの。
基本的にようかんというのは、小豆を主原料としたあんを型に流し込み、寒天で固めた和菓子のことをいいます。
一方、ういろうは、米粉やわらび粉などの穀粉に砂糖と水を加えて練ったものを型に流し込み、蒸して固めた和菓子を指すのが一般的です。
――材料や作り方が全然違うのですね!↑写真のように牛乳パックで型を作る有里:そう。
今回ご紹介するレシピは、せいろで蒸すのではなく、家庭にあるものを型に使ってレンジで加熱するので、とっても手軽に作れますよ!――楽しみです!《材料》(2人分)わらび粉…25g 砂糖…25g 薄力粉…25g こしあん…100g 水…150cc すだち…1個《作り方》【1】すだち以外の材料をボウルに入れて、よく混ぜておく。
【2】牛乳パックの型にクッキングシートを敷いて、【1】をこしながら入れる。
【3】ふんわりとラップをして、電子レンジ500Wで4分ほど加熱する。
【4】冷めたら切り分け、すだちのすりおろしを散らす。
デトックス効果も!わらび粉スイーツはダイエットの強い味方――わらび粉というと、わらび餅の原料ですか?有里:わらび粉とは、わらびの根を精製したでんぷんなのですが、とても希少なため、実はわらび餅には、原料にさつまいもやタピオカのでんぷんやくず粉などが使われているものも多いんです。
――そうなのですね!有里:はい。
そんな希少なわらび粉には、不溶性と水溶性両方の食物繊維のはたらきをもつ「難消化性でんぷん」が豊富に含まれているため、整腸効果やデトックス効果が期待できます。
――なるほど。
ぷるんとした食感と優しい甘さ、すだちの爽やかな香りが病みつきになるおいしさですね!有里:そう言ってもらえるとうれしいです。
現役の頃、山口県出身の先輩が帰省の度にういろうをお土産に買ってきてくれて、いつもそれが楽しみでした。
甘いものはあまり食べなかったのですが、このういろうだけは、いくらでも食べられたんです。
――いくらでも食べられるの、わかります! おいしいだけでなく、ヘルシーなのも魅力ですね。
果汁にも果皮にも!すだちは美容に効果的な栄養の宝庫写真/アフロ――すだちは、料理だけでなくスイーツのおいしさも引き立ててくれるんですね。
有里:そうなんです。
特に9月に出荷されるすだちは、いっそう風味がよく、良質だと言われています。
美容に効果的な栄養もたっぷり詰まっているし、「もう何にでもすだちをかける」といっても過言ではないほど、私にとってなくてはならない存在です。
――そんなに!? すだちにはどんな美容効果が期待できるのですか?有里:すだちには、「スダチチン」をはじめとする複数のポリフェノールが含まれていて、新陳代謝を上げたり、脂肪の吸収を抑えたり、アンチエイジングにも効果が期待できます。
――そんなステキな効果が!有里:さらに、むくみの解消に役立つカリウムや、美肌に欠かせないビタミンCも豊富ですし、果皮にはビタミンEやカルシウム、食物繊維、そして果汁にはクエン酸なども含まれています。
――栄養の塊のようなものなのですね!有里:その通り。
皮にも栄養が詰まっていますから、余すことなく食べたいですね。
――はい! すだちのすりおろしをトッピングするだけで、とてもさわやかな味わいになって、まだ暑さが残るこの時期にぴったりの和スイーツですね。
有里:そうですよね。
すだちの果汁に含まれるクエン酸には疲労回復効果もあるので、夏の疲れが抜けないと感じているかたにもおすすめです。
ぷるんと感も!ういろうを上手に作るためのポイント――ういろうって手作りできると思っていなかったので、家庭でも簡単に作れると知ってうれしいですが、上手に作るためのポイントはありますか?有里:レンジで加熱する際、4分加熱してもまだ白っぽいようなら、透明感が出るまでもう少し加熱すると、キレイに仕上がります。
あとは、冷蔵庫に入れると硬くなりやすいので、冷やすときは氷や保冷剤を使って、サッと冷やすのがおすすめです。
ぷるんと感をアップさせたいときには、わらび粉の量を増やしても。
砂糖の量はお好みで加減してくださいね。
――参考になります! 美肌やデトックスに有効な栄養がたっぷり詰まったヘルシースイーツなら、罪悪感がないぶん、いっそうおいしく食べられますね。
有里さん、今回もステキなレシピをありがとうございます!有里:こちらこそ! なかなか涼しくならず、暑さ疲れが蓄積しているかたも多いと思いますが、すだちのさっぱりした風味でさっぱりと食べられるういろうで、体も心も元気になってもらえたらうれしいです。
ダイエット中のスイーツ欲を満たしたいときにも“アリ”だと思います!* * *手間がかかり、難しそうなイメージの和菓子ですが、このレシピなら、驚くほど簡単にういろうが作れます。
食物繊維豊富なわらび粉と美容効果たっぷりのすだちを使ったういろうなら、ダイエット中はもちろん、便秘や肌トラブルに悩むときにもピッタリ。
その手軽さ、おいしさ、ヘルシーさは、一度試してみたら病みつきになるかもしれません。
レシピ考案:市橋有里いちはし・あり。
1977年11月22日、徳島県生まれ。
アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。
1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。
2000年、シドニーオリンピック日本代表。
「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをするほか、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。
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