すしを食べる際のマナー|しょうゆのつけ方、食べる順番にも決まりがある?
基本的には自由に食べてよいものの、食べ方にしばしば迷うこともある「すし」。
そこで今回は、大人のたしなみとして知っておきたい「すしの食べ方」をマナーアドバイザー・松本繁美さんに教えてもらいました。
写真/GettyImages【目次】しょうゆはネタにつけ、形を崩さずに食べるしょうゆはどこにつけるべき?にぎりずしは手と箸のどちらで食べる?すしは何口で食べるもの?ちらしずしの美しい食べ方は?すしを食べる順番に決まりはある?しょうゆはネタにつけ、形を崩さずに食べるすしは、形を崩さず口へ運ぶのがスマートな食べ方である。
「手と箸のどちらで食べても問題ありませんが、にぎりずしの場合は横に寝かせて持つと崩れにくいですよ」と松本さんは語る。
しょうゆはネタにつけるが、にぎりずしのネタをご飯からはがしてしょうゆにつけるのはマナー違反。
軍艦巻きのネタには、ガリにしょうゆをつけて垂らすとよい。
その際、わさびはしょうゆに溶かすと本来の風味が薄れるため、ネタに直接のせるのがおすすめ。
◆ご飯、わさびの量はリクエストしてもOK「すしはひと口で食べるのが基本ですが、女性が頰張るには大きすぎることもあります。
そんなときはご飯の量を減らしてもらうよう、あらかじめ頼んでおくとよいでしょう。
わさびの量も遠慮なくリクエストして、おいしく味わいましょう」(松本さん・以下同)しょうゆはどこにつけるべき?◆にぎりずしの場合ご飯にしょうゆをつけるとポロポロと崩れてしまうため、ネタ側に適量つける。
◆軍艦巻きの場合しょうゆを「つける」のではなく「垂らす」と心得て。
ガリや、添えてあればきゅうりなどにしょうゆをつけ、ネタに垂らして食べるとよい。
◆巻きものの場合ネタだけにしょうゆをつけるのは困難。
のり側でなく、切り口や、ご飯とネタの境目につける。
のりにしょうゆをつけすぎないのがコツ。
にぎりずしは手と箸のどちらで食べる?手でも箸でもOK。
すしはもともとカジュアルな食べ物であるため、自分が食べやすい方法で気楽に食べて。
手で持つときは親指と中指を使い、ネタが左、ご飯が右になるように横にして持つ(左利きの場合は逆)と食べやすい。
すしは何口で食べるもの?ネタの旨みが途切れないよう、ひと口で食べるのがマナー。
にぎりが大きい場合は、あらかじめ「小さめににぎってください」と伝えても失礼にならない。
ちらしずしの美しい食べ方は?しょうゆを直接垂らすのはNG! わさびをネタに適量のせる。
そのネタを小皿に注いだしょうゆにつけ、その後、ご飯の上に戻してご飯と一緒に食べる。
箸で持てないイクラなどは、ガリにしょうゆをつけて垂らすとよい。
すしを食べる順番に決まりはある?穴子やうなぎなどの味が濃いネタは、先に食べるとほかのネタの味を消してしまうため、淡泊な白身や、いか、ホタテなどの魚介類から味の濃い穴子、うなどなどのネタへ食べ進めるのがおすすめ。
旬のネタを先ににぎりでたっぷりと堪能してから、卵や巻きものでシメるとよい。
◆鯛などの白身魚や、いか、ホタテなどの魚介類から↓ 教えてくれた人:松本繁美さんマナーアドバイザー、エル・ステーションLTD.代表。
研修や客員講師、メディアの監修で活躍。
暮らしのなかの食卓マナー取材・文/スペースリーブ(加藤瞳) イラスト/細川夏子※女性セブン2021年1月21日号●身は左から!魚のキレイな食べ方マナー|丸ごと一尾、切り身、干ものにわけて解説●知っておきたい日本茶・和菓子のマナー|茶碗の正面には口を付けないのが礼儀●手紙のマナーが変化!コロナ禍ならではの最新文例2パターン&作法の基本