10か月で25kg減量した医師、結果を出せるダイエット法の3条件とは?
数々のダイエットがブームになっては消えていった。
果たして本当にやせる方法とは? 減量外来ドクターの工藤孝文さんが、自身のダイエット経験と実際に患者に行っている治療をもとに、本当にやせる方法を教えてくれました。
糖尿病内科・ダイエット外来の専門家の工藤さん。
左はダイエット前の92kgあった32才のころ。
右は67kgに減量した35才のころ減らしてがまんするより、足して続けやすい方法を貫禄ある体格の研修医時代から、約10か月で25kgもの減量に成功した医師の工藤孝文さんは、自身の経験を生かすため、現在勤務しているクリニックにダイエット外来を開設。
糖尿病、高血圧などの生活習慣病や合併症でやせなければならない患者や、健康のためにやせたい患者にダイエット指導を行っているダイエットのエキスパートだ。
「医師として仕事をする中で、規則正しい生活や充分な運動時間を取ることは無理でした。
また、患者さんに理想の食事、運動療法など、いくら正しい方法を指導しても、実践できる人は少ない。
そこで、自分も患者さんもラクに続けられ、効果が上がる方法はないかと、日々考えていました」(工藤さん・以下同)ダイエットの結果を出すには、【1】誰でもできる【2】意志が弱くても続く【3】エビデンスがそろっている以上3つの条件が必要と考えた工藤さんが注目したのは、緑茶とコーヒー、そして、食物繊維が簡単に摂れる、おからパウダーの3つだった。
「自分で試して結果が出てから患者さんにもすすめるので、効果は上々です。
何かをがまんするより、プラスする方が続けやすい。
食事内容を変えなくても、この3つを間食で取り入れればダイエットの助けになるんです」→おからコーヒーダイエットのやり方はコチラ!→緑茶コーヒーダイエットのやり方はコチラ!ダイエットの成功から3年。
今でも間食にこの3食材を取り入れているせいか、リバウンド知らずだという。
動脈硬化や心筋梗塞などのリスクが高まる、危険なダイエット工藤さんが「これはダメ!」と指摘する危険なダイエットもある。
写真/アフロ「やせるために運動するのは効率が悪すぎます。
例えば、板チョコ1枚分のカロリーを消費しようとしたら、約1時間半のウオーキングが必要。
フルマラソンをしても1kgしかやせません。
運動習慣のない人が無理してキツイ運動をすることで、ひざや腰を痛めてしまう危険もあります」昨今注目されている糖質制限にも警鐘を鳴らす。
「ダイエットの敵は油でなく糖だというエビデンスはそろっており、糖質の摂取量を控えることが減量につながるのは確かです。
しかし、何事も極端すぎてはいけません。
糖質の摂取をゼロにすると、脂肪やたんぱく質の摂取量が増え、動脈硬化や心筋梗塞などのリスクが高まります」糖質は脳のエネルギー源になるため、不足すると脳の働きが低下。
エネルギー不足で倒れるケースも。
この他、糖質制限によって体内の糖が不足することでケトン体という物質が作られるが、この物質は、体臭や口臭をきつくするマイナス面も指摘されている。
「ダイエットは、ストレスなく続けられるものがおすすめ。
今の生活習慣を乱さないものから始めるといいですよ」教えてくれたのは:医師・工藤孝文さんくどう・たかふみ。
福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。
帰国後、大学病院、地域の基幹病院を経て、現在は、福岡県みやま市の工藤内科で地域医療を行っている。
ダイエット外来・糖尿病内科・漢方治療を専門とし、『世界一受けたい授業』(日本テレビ系)減量外来ドクター、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)漢方治療評論家・肥満治療評論家など、メディア出演多数。
日本内科学会、日本糖尿病学会、日本東洋医学会、日本肥満学会、日本抗加齢医学会、日本女性医学学会、日本高血圧学会、日本甲状腺学会、小児慢性疾病指定医。
著書『たった7秒で座るだけダイエット』(晋遊舎)が発売中。
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