食欲の原因は遺伝子「MC4R」!夜中に食べたくなる意外な理由も解説

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「紅茶キノコ」「ダイエットスリッパ」「アブトロニック」「カーヴィーダンス」――いつの時代も、「いかにしてやせるか」は至上命題だった。

しかし最新の研究で、ダイエットの成功には「何をするか」よりもっと重要な要素があることが、わかってきた。

ダイエットがなぜ失敗?成功しない理由はおせちやお雑煮が食卓に並ぶ年末年始や、穀物の収穫期である“食欲の秋”…太りやすいといわれる時期はいくつもある。

しかし2016年にドコモ・ヘルスケアが約12万人を対象に行った調査によれば、女性の体重が最も増えるのは「ゴールデンウイーク明けの5月中旬」。

つまり、今なのだ。

気温が上がり、長袖やセーターで二の腕やぽっこりお腹が隠せなくなる時期はもうすぐそこまで来ている。

マーケティング会社「シタシオンジャパン」が2014年に行った調査によれば、8割の女性がダイエットに失敗した経験があるという。

東京都在住の会社員・横山愛子さん(42才)がため息をつく。

「とりえず3時のおやつと夜の晩酌のおつまみからやめようとしたけれど、代謝が低いみたいでなかなかやせない。

イライラして、ついに夜中にチョコレートをつまんでしまった。

どうして自分はこうも意志が弱いんだろう…」しかし、最新の研究によれば、ダイエットが成功しない理由は、代謝でも意志でもないことが明らかになりつつあるのだ――。

写真/ピクスタ食欲がとまらないのは遺伝子ゆえ《食欲が強いか弱いかは、遺伝子で決まる》そんな驚きの事実が、英ケンブリッジ大学の研究チームによる最新の調査で明らかになった。

『ゲノム編集からはじまる新世界』などの著書があり、遺伝子研究に詳しいKDDI総合研究所の小林雅一さんが解説する。

「今回見つかったのは“食欲”に関する遺伝子です。

肥満に関する遺伝子はこれまでに何十種類も発見されていますが、食欲と関係のあるものはまれです。

研究チームは英国の『バイオバンク』と呼ばれるデータベースから、40~69才の45万2300人分のDNAデータを取得し、本人の了承を得たうえでDNAを体重や身長、心臓病や糖尿病などの疾患記録と比較対照しました」写真/ピクスタ大規模な調査の結果、浮上してきたのが「MC4R」と呼ばれる食欲をコントロールする役割を持つ遺伝子だった。

人は満腹になるとこの遺伝子のスイッチがオンになり、脳に満腹のシグナルとして伝えられて、それ以上ものを食べたくなくなるのだという。

「つまりMC4Rがオンになりやすければ食欲を抑えることがたやすく、オフになりがちであれば、食欲が旺盛である傾向になるということ。

常にオンになっている人や、常にオフになっている人がいることもわかりました」(小林さん)MC4R遺伝子が常にオンになっている人は、全体の6%くらいでほぼ全員がやせ型。

片手にのるサイズのお弁当箱で満腹になってしまうような人が該当するという。

彼らは糖尿病や心臓病にかかるリスクが極めて低い。

自分がMC4R遺伝子がオンになりやすいかどうかを知る方法は、まだ解明されていない部分が多い。

「常にオフになっている人の割合や特徴は調査中とされていますが、夜中に冷蔵庫を開けて、買いだめしておいた食べ物を平らげてしまうような人が当てはまる可能性が高いようです」(小林さん)太るとわかっていても「お夜食」を求めて冷蔵庫を探ってしまうのは、遺伝子のなせる業だったのかもしれない。

”夜食症候群”の原因はストレス説も国立精神・神経医療研究センター医師の松井健太郎さんによれば、夜に食欲が止まらなくなる理由はもう1つあるという。

「夜間摂食症候群といい、朝昼晩の食事のバランスが崩れ、夕方以降に集まってしまっている状態を指します。

1日の食事量の25~50%以上が夕方以降に集中していれば、該当する可能性が高い」働き方や生活環境の変化により、食事の時間が後ろにずれ込む人が増えた。

厚生労働省の統計によれば、40代以上の女性の5人に1人、男性の3人に1人が夜9時以降に食事を摂っているという現代において、夜間摂食症候群に陥る人は急激に増加している。

工藤内科でダイエット外来を行う工藤孝文さんは、「いちばんの原因はストレス」と言う。

「ものを食べると“セロトニン”と呼ばれる幸せホルモンが出るため、ストレスを感じている人は過食に走りやすい。

そのうえ、夜は交感神経と副交感神経が切り替わるタイミングで、気持ちが緩みやすく、一度食欲のスイッチが入ってしまうと止めづらい。

特に昼間は仕事や家事で忙しかったり緊張状態に置かれたりしている人ほど、解放されてひとりになった夜に、セロトニンを求めて食べ続けてしまうのです」「夜食べると太る」の根拠は?過食を助長するうえ、同じメニューを食べても、昼よりも夜の方が太りやすいという研究結果もある。

「“時計遺伝子”と呼ばれる遺伝子群の働きにより、夜に食べると脂肪がたまりやすい。

同じものを食べても、いちばん脂肪がつきにくいお昼の2時に比べ、夜の10時に食べると約6倍脂肪をため込む遺伝子が働くことになるのです」(工藤さん)弊害はダイエットの強い味方である“代謝”にもおよぶ。

「脂肪細胞から分泌されるレプチンというホルモンには、食欲を抑制し、代謝を高める働きがあります。

レプチンは摂取した脂肪が多い時に分泌され、“脂肪はもう充分摂取しました”と脳に働きかけて食欲を止めたり、消化するためにエネルギー代謝を上げたりする役割を果たします。

結果、体重が減るため、“やせホルモン”とも呼ばれている。

ところが夜にたくさん食べる人は、レプチンの分泌量が減ることがわかっています」(工藤さん)“夜食”が常習化すれば、食欲は止まらないのに代謝は低いという太りやすい条件が生まれてしまうのだ。

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