さつまいもが太りやすいは間違い?忙しい日の美を叶える「クリームジンジャーSOUP」【市橋有里の美レシピ】
日に日に寒さと忙しさが増す年の瀬は、お鍋ひとつでさっと作れて、体の芯からポカポカ温まるような料理が恋しくなるもの。
その一品で栄養がしっかり摂れて、美容にうれしい効果もあれば、言うことなし!ということで、「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナー市橋有里(いちはし・あり)さんに、お鍋ひとつで手軽に作れて、栄養たっぷり! おまけにデトックスや風邪予防効果も期待できるレシピを直撃!疲れやストレスが溜まりやすいこの時期、栄養補給と同じくらいデトックスも急務なライターFが徹底レポートします!エネルギー補給とデトックスを両立!「さつまいものクリームジンジャーSOUP」――雪でも降ってきそうな寒さに凍えています…。
有里:いよいよ寒さも本格的になってきましたね。
体調は大丈夫ですか?――この時期に寝込むようなことは絶対避けたいので、なるべく温かいものを食べるとか、体を冷やさないように気をつけています。
有里:いいことですね。
体調不良は冷えからくることも多いので、ゆっくり湯船につかって血流をよくする、体を内側から温めてくれる食べものをとるなどの対策が効果的です。
――体が温まる食べものには、どんなものがありますか?有里:野菜であれば、血行促進や代謝アップの作用がある根菜がおすすめ。
中でもしょうがは体を温める食材として有名ですよね。
あとは、筋肉のもととなるたんぱく質をしっかり摂ることもポイントです。
――なるほど! 根菜とたんぱく質を両方摂れるメニューなら、栄養的にもバランスがよさそうですね。
有里:はい。
さらに今回のレシピでは、デトックス効果のあるカリウムや食物繊維を豊富に含む食材を使うので、むくみや便秘の解消などにも効果が期待できますよ!――この時期、不摂生しがちなので、デトックス効果は本当にうれしい! 楽しみです。
《材料》(2人分)さつまいも…1/2本(1本380g) 鶏肉…200g 豆乳、水…各250cc コンソメ…固形キューブ1個 しょうが…5スライス 塩こしょう…少々《作り方》【1】さつまいもは乱切りにして、ボウルに水を張り、アク抜きしておく。
鶏肉は一口大に切り、塩こしょうをふっておく。
【2】鍋にオリーブオイル(分量外)をしいて熱し、【1】の鶏肉をきつね色になるまで炒め、白ワイン(分量外)を回し入れる。
そこに、水、さつまいもを加えて煮る。
【3】【2】にコンソメ、豆乳を加え、塩こしょうで味を調える。
※豆乳を加えてから沸騰させないことがポイント!健康な体作りにはたんぱく質が不可欠! 鶏肉と豆乳でたっぷりチャージ――たんぱく質やプロテインって、最近よく見聞きしますけど、具体的にどんないいことがあるのでしょうか?有里:最近、ますますたんぱく質の大切さが見直されていますよね。
たんぱく質は、筋肉はもちろん、骨や関節、内臓や血管、皮膚や毛髪、血液、ホルモンの一部など、体のもととなり、私たちが生きる上で欠かすことのできないものなんです。
――血液やホルモンまでとは、知りませんでした!有里:たんぱく質は、私たちが思う以上に体にとって大切な栄養素。
そしてその反面、意識して摂らないと不足しがちな栄養素でもあります。
――確かに、忙しいからといってパンや麺だけで済ませたり、カロリーを気にしてサラダだけを食べたりしていたら、たんぱく質は不足してしまいますよね。
有里:そう。
忙しいときほど、しっかりと体に必要な栄養とエネルギーをチャージしてあげることが大切です。
このスープは、手軽にたんぱく質も糖質も摂ることができるので、私は40kmなどの距離を走るときによく作っていました。
――まさにエネルギーの源になっていたわけですね。
有里:はい。
根菜と鶏肉がゴロゴロはいっているから、これ一皿で十分食事になります。
しょうがを抜いて白米を添えるとシチューのように楽しめるし、パンを添えても立派なワンプレート料理になるので、忙しいこの季節にもおすすめですよ!――確かに、これなら忙しい日や疲れたときでも作れそうです。
有里:ぜひ、作ってみてください。
豆乳ベースだからヘルシーで美肌効果もありますし、鶏肉を豚肉や肉だんごに変えてもおいしいので、アレンジしながら楽しんでみてくださいね。
豊富な食物繊維とカリウムでデトックス!風邪予防にもうれしい、さつまいもの効能――さつまいもは大好きなのですが、あまり食べると太りやすいのかなと思っていました。
有里:甘くておいしいさつまいもは太りそうなイメージがあるかもしれませんが、食べ方に気をつければ大丈夫。
むしろ、食物繊維やカリウムが豊富なのでデトックス効果が期待できますし、腹持ちがいいので、上手に食べればダイエットにもつながります。
――それを聞いて安心しました!有里:確かに、大学いもや天ぷらなど、油を使って揚げたり、スイートポテトのように砂糖や生クリームなどと合わせて食べたりすると太りやすくなりますが、焼いたり蒸したり、今回のような豆乳ベースのスープにすれば、カロリーは抑えられます。
――なるほど! さつまいもそのものには、そんなに太る要素はないということですね。
有里:そうですね。
さつまいもは、ミネラルや食物繊維の他にビタミンC、ビタミンB群、ビタミンEなども豊富で免疫力アップ、つまりは風邪などの予防や美肌にも効果的なので、敬遠せずに食べてほしいです。
――はい! さつまいものおいしさと栄養が溶け込んでいると思ったら、このスープがますます魅力的に見えてきました。
有里さん、今回もステキなレシピをありがとうございました!有里:こちらこそ! スパイシーさが欲しいときや、しっかり体を温めたいときにはしょうがの量を増やしたり、時間に余裕があるときにはきのこや他の野菜なども加えて、さらに栄養バランスをアップしたり、その時々に合わせてお気に入りの一杯を作ってみてくださいね。
エネルギーチャージ、デトックス、風邪予防、美肌などにおすすめの「さつまいものクリームジンジャーSOUP」は、忙しくても美と健康をあきらめたくない女性のエンパワーメントメニューとして、“アリ”だと思います!* * *食べたもので体は作られるし、忙しさにかまけて食事をおろそかにしてしまうと、心まで元気がなくなってしまいがち。
だからこそ、忙しい年の瀬には、鍋ひとつで手軽に作れて、エネルギー補給やデトックス、免疫力アップ、美肌効果など、欲しいメリットがたっぷり詰まった欲張りレシピを投入するのがおすすめ。
今年も残りわずか。
しっかり食べて、元気に駆け抜けましょう!レシピ考案:市橋有里いちはし・あり。
1977年11月22日、徳島県生まれ。
アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。
1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。
2000年、シドニーオリンピック日本代表。
「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でのランニングモデル、料理イベントを開催するなど、活躍の場を広げている。
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