にんじんの美容効果UPには「鬼おろし」がカギ!“食べてキレイになる”リゾット【市橋有里の美レシピ】
新しい1年が始まり、もっと体を引き締めたい! キレイになりたい!など、年始は何ごとにおいてもモチベーションが高まるタイミング。
とはいえ、お正月の不摂生がたたって、なんだか体が重い…肌のコンディションが悪い…なんてことも。
お正月休みの不摂生の影響は、1日も早く消し去ってしまいたい! そこで、「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナー市橋有里(いちはし・あり)さんが、デトックスと美肌に効果的な食材を使ったレシピを伝授。
2020年の美容にスタートダッシュをかけたいライターFが徹底レポートします!七草がゆの代わりにも!?食べてキレイになる「にんじんリゾット」――お正月明けは、こういう体に優しいご飯が恋しくなりますよね。
有里:そうですね。
ごちそうや濃い味付けの料理が続くと、もちろん飽きてくるというのもありますし、何より胃腸に負担がかかるので、胃腸の回復のためにも、おかゆやリゾットはおすすめです。
――確か、七草がゆもそういった意味合いも込めて食べるものでしたよね?有里:はい。
今回は、七草がゆのように胃腸の回復を助けるだけでなく、お正月の間に溜まった老廃物のデトックスや、乾燥に負けない美肌作りに効果的なリゾットのレシピをご紹介したいと思います。
――キレイになる要素がたくさんのメニュー、大歓迎です!有里:せっかくなら、キレイになれるものを食べたいですよね。
もちろん、おいしさも保証しますよ!――楽しみです!《材料》(2人分)にんじん…1本 長ねぎ…1/4本(玉ねぎでも可) 牛乳…200ml バター…10g コンソメ…1個 ご飯…1/2合(ご飯茶碗1杯分) パルメザンチーズ…適量 塩こしょう…適量《作り方》【1】にんじんはおろし器ですりおろし、長ねぎはみじん切りにする。
【2】鍋にバターを入れて熱し、長ねぎを加え、香りが立ってきたらにんじんを加えて、サッと炒まったら水100cc(分量外)を注ぎ入れ、コンソメを入れて煮こむ。
【3】コンソメが溶けたら牛乳を加え、ご飯も入れて、混ぜながら水気がなくなるまで煮る。
最後に塩こしょうで味を調える。
※牛乳を加えたあとに沸騰させないよう注意する。
「鬼おろし」でにんじんの食感と美容効果をアップ!――にんじんというと、カロテンのイメージがとても強いのですが、カロテンに美容効果があるということですか?有里:はい。
カロテンは、吸収されると体内で必要に応じてビタミンAに変わって、肌の健康維持に役立ってくれます。
カロテンは摂りすぎても問題のない栄養素なので、健やかな美肌を保ちたいなら、にんじんをたくさん食べてほしいですね。
――今回のリゾットにも、丸ごと1本使っていますもんね。
有里:もちろん! にんじんの美肌効果はカロテンによるものだけでなく、食物繊維が豊富でデトックス効果が期待できるんです。
腸から美肌に働きかけたり、女性ホルモンに作用することで肌の調子を整えると言われるセロトニンも含まれていたり、さまざまな要素があるので、せっかくならたっぷり食べましょう!――いろいろな面から美容にアプローチしてくれるのですね!有里:そうなんです。
そして、にんじんに含まれる食物繊維を損なわず、より食感と風味よく味わうためには、「鬼おろし」がポイントです!――鬼おろしとは?有里:鬼の歯のようにギザギザした形の歯が特徴の、竹でできたおろし器のことです。
これを使ってすりおろすことで、栄養が失われにくく、食感も格段にアップして、よりおいしいリゾットになります。
――鬼おろし、すぐポチります!有里:もちろん、みじん切りでもOKですが、大根おろしもおいしく仕上がるので、持っておいて損はないかと思います。
パルメザンチーズで風味よく、美肌も後押し――このリゾット、お肉や魚介類を使っているわけじゃないのに、ほどよいコクがあって、食べたあとに満足感がありますね。
有里:具材はシンプルですが、牛乳やパルメザンチーズを使用しているので、あっさりすぎない味わいに仕上がっていると思います。
パルメザンチーズはどこでも手にはいりやすいだけでなく、亜鉛やビタミン類が豊富で、たんぱく質の代謝を促したり、肌の健康を守ったりする効果があるので、風味はもちろん、美容効果をアップするのにも一役買っているんですよ。
――おいしいけど、バター、牛乳、チーズと乳製品のとりすぎが気になるときはどうしたらいいですか?有里:そんなときは、バターをオリーブオイルに変えたり、牛乳を豆乳に変えたりしてみてください。
具材ももちろん、お好みでプラスしてOK! 私も現役時代から、よく冷蔵庫の中のご飯と野菜で、具だくさんのリゾットを作って食べていました。
――なるほど。
そのときの気分やコンディションに合わせてアレンジすればいいのですね。
有里:その通り。
長ねぎも、玉ねぎで代用してもおいしくできますし、ちょっと胃腸が疲れているなというときや、にんじんをたっぷり食べて美肌チャージしたいなと思ったときなどに、そのときにあるもので作ってもらえたらうれしいです。
――にんじんって、あまり一度にたくさん食べることがなかったので、おいしく、たっぷり食べられるレシピを知ることができてうれしいです! 有里さん、今回もステキなレシピをありがとうございました!有里:こちらこそ! 新しい年を迎えて、心新たに美容に取り組みたいと思っている女性も多いはず。
無病息災を願う七草がゆの代わりに、今年1年のキレイを願う「にんじんリゾット」、“アリ”だと思います!* * *いつでも手にはいるけれど、実はにんじんの旬は秋から冬。
1年の中でも特においしく、栄養価が高い時期のにんじんには、美肌作りに欠かせない栄養も豊富に含まれています。
消化がよく、美容に効果的なにんじんのリゾットで、年末年始に疲れた胃腸を休めながらビューティーチャージ! 1年のスタートに、美容へのモチベーションを高めていきたいですね。
レシピ考案:市橋有里いちはし・あり。
1977年11月22日、徳島県生まれ。
アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。
1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。
2000年、シドニーオリンピック日本代表。
「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをするほか、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。
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