新型コロナが猛威!免疫力UPに役立つ睡眠のとり方を3人のプロが伝授
気温差が大きく、乾燥も気になるこの時期は、風邪やインフルエンザなどで体調を崩しやすいシーズン。
しかも、今年は新型コロナウイルスが感染拡大しており、不安を抱えている人も多いのでは?写真/アフロ毎日を健康に過ごすためには、「規則正しい生活」、「バランスのよい食事」、「適度な運動」、そして「質のよい睡眠」をしっかりとり、免疫力を高めることがとても重要だ。
では、「質のよい睡眠」を得るためにはどうしたらいいのだろうか? また、“睡眠と免疫力”とどんな関係があるのか? 3人の睡眠のスペシャリストに聞いた。
【目次】【1】睡眠の質の低下は免疫力ダウン!ポイントは寝具と暗闇【2】1日の睡眠6時間以下はリスクがアップ!?【3】寝室の湿度に注意!眠る1時間前までにぬるめの湯に入浴を【1】睡眠の質の低下は免疫力ダウン!ポイントは寝具と暗闇写真/アフロ寝具メーカー・西川の研究機関「日本睡眠科学研究所」と睡眠が健康状態に及ぼす影響について共同研究を行っている、同志社大学大学院生命医科学研究科・アンチエイジングリサーチセンターの米井嘉一教授は、睡眠は免疫力に大きな影響を与えていると語る。
「風邪の季節ですし、新型の肺炎も問題になっています。
自分自身の免疫力を高め、しっかりと防御することが大切です。
まずは、十分な睡眠をとること。
睡眠不足や睡眠の質の低下は免疫力の低下を招いてしまいます」米井嘉一教授よい睡眠をとるためには、自分に合った快適な寝具を使い、体への負担を軽減することが欠かせないという。
写真/アフロ「睡眠と免疫機構との間をつなぐのがメラトニンというホルモンです。
例えば、目の不自由なかたは網膜で光を感受できないため、メラトニン分泌量が高まり、免疫機能が強化されて、がんの発症頻度が低いことが知られています。
風邪や肺炎に対する防御力を高めるためには、快適な寝具で、部屋を真っ暗にして、メラトニンがたっぷり分泌される状態で眠ることが重要です」【2】1日の睡眠6時間以下はリスクがアップ!?写真/アフロ西川の商品開発に携わっている睡眠コンサルタントの友野なおさんは、1日の睡眠時間も、免疫力に大きく影響していると明かす。
「1日の睡眠時間が6時間以下の場合、7時間以上眠っている人に比べて風邪をひくリスクが4.24倍になるという研究報告があり、慢性的な睡眠不足は免疫力機能を落とすことが明らかになっています」友野なおさんさらに、睡眠時間はワクチンの有効率にも影響を与えているとも。
「感染症予防対策としてワクチンを接種するかたも少なくないと思いますが、睡眠不足の場合、ワクチンの有効率が11.5倍も低くなることが報告されているのです。
まさに、睡眠力とは免疫力であり、睡眠の質は健康の質とイコールといえます。
快適な寝具でぐっすり眠れる睡眠環境を整え、さらに適切な睡眠時間を確保することで心身の健康を維持しましょう」【3】寝室の湿度に注意!眠る1時間前までにぬるめの湯に入浴を写真/アフロ西川の「日本睡眠科学研究所」認定の眠りのスペシャリスト「スリープマスター」の富下瞳さんは、部屋の湿度にも気をつけるべきとアドバイス。
「今の時期は、眠るときに暖房をつけたまま眠るかたも多いと思います。
暖房をつけたままですと、室内は乾燥しがちになります。
加湿器などを使って、寝室の湿度は50~60%程度を保ち乾燥を防ぎましょう。
また、暖房の風が直接、体に当たらないよう、風向きは上向きに調整しながら活用しましょう」富下瞳さんさらに、入浴をうまく活用することで、質のいい睡眠が得られるとも言う。
写真/アフロ「入眠後の約3時間を深く眠ることがポイントです。
眠る1時間前までにぬるめのお湯に入浴し、深部体温を一度上げることで放熱を促しましょう。
自律神経の副交感神経を優位にすることで寝つきもスムーズになります。
質の高い睡眠をとることが、体を守り、健康を維持、免疫力のアップにもつながります」こんなときだからこそ質のよい睡眠をしっかりとって、免疫力を高めて。
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