コロナうつはこれからが本番!今すぐできるストレスを軽減する方法とは?
地域によっては緊急事態宣言が解除されたものの、コロナ以前の日常にすぐ戻れるわけではない。
写真/ゲッティイメージズそんな中、「コロナうつ」に悩まされる人が増えている。
産業医事務所セントラルメディカルサポート代表で心療内科専門医・石澤哲郎さんの元には、メンタルの調子を崩してコロナうつになった患者からの相談が急増しているという。
→コロナうつ予備軍かも!?「チェックリスト」はコチラGW明けからコロナうつの相談が急増写真/ゲッティイメージズコロナうつとは、新型コロナウイルスに伴うストレスがきっかけで起こる心の不調。
コロナ関連の情報を必要以上に集めて不安や恐怖感を持ったり、日常生活が大きく変わって心に負荷がかかり、発症するケースが多いという。
すでに石澤さんの元には5月の連休明けから相談が絶えない。
「コロナうつは、実はこれからが本番なんです。
ストレスがかかったばかりの頃や、本当に忙しくて頑張っている最中は、皆さんには“抵抗力”があり、頑張れます。
ところがその状態が長く続くと、徐々に心のエネルギーが減ってしまってつらくなり、うつになっていくのです」(石澤さん・以下同)◆緊急事態宣言の延長でストレスが限界に新型コロナウイルスでいえば、流行し始めた2月や3月は気を張っていられた。
自粛が始まった4月も「1か月の辛抱だから」とまだ頑張れた。
ところが5月になり、緊急事態宣言がさらに1か月延長されたことで、ストレスが限界に達してしまった人が多いのだ。
「今後、緊急事態宣言が解除されても感染者数が増えて再び宣言が出される可能性もあり、何か変化があればそれが引き金になることもあります。
“今まで何とか持ちこたえてきたから大丈夫だろう”ではなく、これからの体調不良を防ぐために、工夫をしていただきたい」つらくなったら「発想の転換」を写真/ゲッティイメージズコロナうつを予防するために必要なのは、朝起きて日の光を浴び、3食きちんと食べる規則正しい生活。
そして、不安になる情報を過度に取り入れないこと。
同時に、ストレス発散として、同居家族以外とのオンライントークや適度な運動を取り入れるなどの息抜きも不可欠だ。
その上で、石澤さんは、次のように「発想の転換」をしてみることもすすめている。
「心身が疲れている人は、とにかく無理は禁物。
例えば、在宅ワーカーの場合、“三度の食事は、免疫力が高まる食材を中心にバランスよく!”などと意気込んで全て手作りするのをやめ、用意するのはごはんと副菜だけにする。
他は食材宅配のキットを使ったサラダや、気になっていた店のデリバリーやテイクアウトを利用しましょう。
ただ、ここ“で”お金を使ってしまった“などと罪悪感や後悔の念を持つのが、うつになりやすい人。
そうではなく、”むしろこの方が栄養が摂れる“”今しか味わえない贅沢!“などと、前向きに考えてほしい。
きれいな盛り付けのおかずを見れば、心も体も元気になり、それがうつ予防にもなるんです」◆外出自粛の今しかできない楽しみを見つける写真/ゲッティイメージズ全ての物事は表裏一体。
つらく感じることでも、別の側面から見ればいくらでも前向きになれる。
「他にも、“もし自分や家族が感染して死んでしまったらどうしよう”という不安は“しっかりと予防対策をすれば万一かかっても大丈夫かもしれない”と考えたり、“会社がつぶれるかもしれない”は、“今の仕事に強い愛着があったわけではないし、これを機に転職活動してみよう”となど考え方を変えれば先が明るく見えてきます。
“暇になり、暗いことばかり考えてしまう”という人は、“普段忙しい生活でできなかった、新たな取り組みができるいい機会。
この時間は神からのギフトだ”と思えば幸福感につながります。
ぜひ、外出を控えている今しかできない新たな楽しみを見つけてください。
そうして徐々に笑う時間が増えていけば、自然とコロナうつから遠ざかっていくはずです」今、自分は暗闇の中にいる。
そう思っていても、別の角度を向いてみれば、光は見えてくるのだ。
この人に聞きました:石澤哲郎さん産業医事務所セントラルメディカルサポートの代表、ワーカーズクリニック銀座院長。
心療内科専門医として、契約企業の従業員に対し、メンタルヘルス対策やストレスチェック対応などのメンタルのサポートを行う。
取材・文/桜田容子●コロナ不調は水を飲んで改善!?1日2リットルとらないと水太り、むくみなどが…●コロナ禍のストレス解消にお風呂!睡眠不足、心配事が消えない…など悩み別入浴法●体がダルい、化粧ノリが悪い…慢性脱水症かも?簡単チェックリストで判定!●簡単!使い捨てマスクを正しい洗い方で再利用!食器洗剤を活用して10回使う方法●簡単!マスク美人になる方法|眉の”ちょいメイク”だけであとはノーメイクでOK