新型コロナの消毒液は簡単に作れる？家にある食器用洗剤で作ってみた
新型コロナウイルス対策のための消毒液に、家庭用洗剤が代用できるという。
写真／GettyImages独立行政法人製品評価技術基盤機構nite（ナイト）による発表を踏まえて、経済産業省が資料を公開した。
niteの調査によると、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキルグリコシド、アルキルアミンオキシド、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテルといった7種類の界面活性剤が新型コロナウイルスの除去に有効だとされている。
（情報は6月2日現在のもの。
最新情報はniteのサイトにて更新中）これらは、台所用洗剤やバス・トイレ用洗剤などに使われていて、製品裏面の成分表示でチェックすることができる。
そこで、niteが発表したリストに新型コロナウイルスの除去に有効とされている洗剤が家にあるか探し、編集Oが実際に消毒液を作ってみた。
＊ ＊ ＊新型コロナウイルス除去に有効な洗剤は家にある？リストを確認したところ編集Oの自宅にあったのは、アルキルアミンオキシドを含む『チャーミーマジカ除菌＋（レモンピールの香り）』とポリオキシエチレンアルキルエーテルとアルキルアミンオキシドを含む『スクラビングバブルバスフリー』の2つ。
リストにはメーカー別に150種以上掲載されているので、家庭にはどれかしらありそうな気がする。
界面活性剤の種類によって有効な濃度は異なるようだけれど、100倍希釈時に効果がある商品を掲載しているようなので、基本的には100倍の水で薄めればOK。
台所用洗剤を使う場合の消毒液の作り方が公開されているので、それに基づき『チャーミーマジカ除菌＋（レモンピールの香り）』を使って作ってみる。
◆食器用洗剤で消毒液を作成【1】まず洗面器に500mlの水を用意。
これに5g（小さじ1）の台所用洗剤を入れる。
家に小さじがない場合は、ペットボトルのふた（8分目くらいまで）で代用してもよさそう。
【2】【1】を布に染み込ませて、液だれしないように絞る。
汚れやウイルスを広げないように一方向に拭くのがコツ。
【3】5分程度経ったら水拭きで、洗剤を拭き取る。
【4】キッチンペーパーなどで乾拭きをする。
◆食器用洗剤で作った消毒液の注意点この消毒液を使う際には、安全面から下記を守る必要がある。
・手指や皮膚の消毒には使用しない・スプレーボトルでの噴射は行わないさらに使い方においても、注意点が。
・作り置きした液は効果がなくなるので、その都度使い切る・台所用洗剤でプラスチック部分を拭いた場合、そのまま放置すると傷むことがあるのですぐに水拭きする。
・シミになるおそれがあるので、塗装面（家具、ラッカー塗装部分、自動車の塗装面など）や、水が染み込む場所や材質（布製カーテン、木、壁など）には使わない。
◆手作り消毒液を作ってみての感想作り方はさほど難しくないものの作り置きNGなので、細々とした箇所に都度500ml作って拭き取るというのは少しもったいない。
1日に何度も消毒したいなら、台所用洗剤をメモリ付きの容器に入れ替えておくなど、100倍希釈液を少量でも簡単に作ることができる工夫をした方がいいかも。
また、洗剤で拭いたあと、水拭き、乾拭きをするのはすごく手間なので、どうしてもというとき以外はあまり使わないだろうなというのが個人的な感想。
さらに、木製のテーブルなどには向かないということなので、台所シンクやドアノブの消毒など用途も限られそう。
家族や人の出入りが多い家などは、洗剤を使った消毒液で対応できるところにはそれを使い、アルコール消毒液は手指やダイニングテーブルなどに最低限だけ使うなど、使い分けることで節約にはつながるかもしれない。
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