肌トラブルは病気の前段階?シミ、くま、くすみは思わぬ大病が隠れていることも

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スキンケアをしても治らない、吹き出物、しわ、くすみ、シミなどはないだろうか。

治らないものは仕方がない…とあきらめていたらとんでもないことになるかもしれない。

実はそれ、体の不調のサインの可能性があるからだ。

専門家によると、フェイスラインはホルモンバランス、口まわりは胃腸、額は睡眠不足…など、どこに何ができるのかは体調次第だという。

そこで、“顔の肌荒れポイント”を完全図解して解説。

改善方法も教えてもらったので、健康もメンタルも、自分を劇的に変える「欲張りな秋」にしてみて。

シミ、くま、くすみが病気の“前段階”かも写真/ゲッティイメージズ肌荒れは一時的なものだとしても、シミ、くすみ、くまなどの悩みは、改善するのに時間がかかるもの。

これらは病気になる前段階の体の不調である「未病」の1つ、「瘀血(おけつ)」という状態によるものだと考えられている。

→肌荒れの原因は内臓!?対策法も紹介◆摩擦による色素沈着の場合も東洋医学、西洋医学、美容医療を組み合わせた治療を行うemiスキンクリニック松濤院長の中崎恵美さんが語る。

「瘀血とは、血流が滞っている状態のこと。

血が乾いて固まるとどす黒く見えるように、体の中に滞っている血液が、シミ、くすみ、くまとなって肌に現れてくるのです。

瘀血による青くまに肌のたるみが加わると陰ができ、落ちくぼんだような黒くまになります。

一方で、クレンジングや洗顔のときにゴシゴシこすってばかりいると、摩擦によって色素沈着を起こして茶色いくまになることもあります」目の下のくまの原因を放置すると大病に!?目の下のくまは西洋医学でも血行不良によるものだとされており、その原因はストレス、運動不足といった不摂生が主な要因。

しかし、放っておくと「未病」が恐ろしい病気に発展してしまう可能性もある。

東洋医学に精通する、医学博士で東京薬科大学中国医学研究室准教授の猪越英明さんが解説する。

「瘀血の状態が悪化すると、子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科系疾患や、静脈瘤などの病気につながるケースもあります。

たかが血行不良と考えないでほしい。

生活リズムを整えたり、漢方薬を服用したりすることで瘀血が改善すれば、病気を遠ざけられるばかりでなく、肌や体の老化を遅らせることにもつながります」(猪越さん・以下同)◆運動と香りのいいものを食べる瘀血を改善するには、エネルギーや血液、体の水分などの巡りをよくすることが不可欠だ。

適度な運動や冷えの改善に加えて、柑橘類やそばといった香りのいいものや、血流を改善する作用のあるにんにくやにら、酢などを積極的に摂るようにしたい。

しわが増えたらほてりや腰痛などが起こることも急にしわが増えたと思ったら、それは「陰虚(いんきょ)」という未病のせいかもしれない。

「陰虚とは、簡単にいえば体全体の乾燥のこと。

土がカラカラに乾くとひび割れるように、肌が乾いてしわができるのです。

水分不足による顔のほてりのほか、夕方になると熱っぽく感じる人もいます。

あわせて、めまいや耳鳴り、便秘、腰痛などが起こることもあります」◆肌の乾燥になしやぶどうをなしやぶどうは、陰虚に働きかける秋の味覚(写真/ゲッティイメージズ)なし、ぶどう、白菜、山いも、かに、いかなどの食品は、体に水分を補いながら熱を冷ます作用があるため、肌の乾燥やしわが気になるときは、積極的に取り入れるといい。

 胃腸の不調がむくみを引き起こす猪越さんは、日本人には特に「脾」の機能が弱っている人が多いと語る。

「胃腸での消化吸収を司る脾は冷えに弱いため、これからの季節はさらに注意が必要です。

胃のもたれのほか、お腹を下しやすい、むくみやすいなどの自覚がある人は、脾が弱りはじめている証拠です。

脾は食べたものからエネルギーを作る役割も担っているため、脾の不調は疲労感や倦怠感につながる場合もある」◆おかゆや山芋で胃腸を整える「炭水化物はかぼちゃやじゃがいもなどのホクホクしたものは避けて、おかゆや山いもなど胃腸に負担をかけないもので摂取し、野菜は葉物を中心にするといいでしょう」まさに“肌は内臓の鏡”。

裏を返せば、肌トラブルの根本的な解決を目指せば、体全体の調子を整えることにつながるということ。

「肌がいつもと違う」と感じたら、体からのシグナルに耳を傾けてみては。

【まとめ】肌トラブルの場所と原因、対策イラスト/ゲッティイメージズ肌荒れの原因はあなたの体の中にあるかも。

あなたの肌トラブルとイラストと見比べてチェックしてみて!額→「心」に対応睡眠や精神的なバランスの調整を担う領域。

よく眠れていないときや、心配事など気持ちが不安定なときに肌荒れしやすい。

目の下のくま、肌全体のシミ・くすみ→「瘀血」の状態血の巡りが悪くなっていること。

ストレスや運動不足、冷えなどが原因。

静脈瘤や子宮筋腫、子宮内膜症などがみられることもある。

こめかみ→「肝」に対応肝臓ではなく、自律神経系の調整を担う領域。

ストレスがたまっていたり、イライラしていたりすると不調が表れる。

鼻のまわり→「肺」に対応呼吸器全般の機能の調整を担う領域。

風邪、鼻炎、アレルギーなどによって不調が表れやすい。

肌のしわ・乾燥→「陰虚」の状態水分不足のこと。

熱がこもるためほてりを感じたり、体が熱っぽくなることがある。

めまい、耳鳴り、便秘、腰痛などが起こることも。

フェイスライン、あご→「腎」に対応生殖機能やホルモンバランスの調整を担う領域。

不摂生のほか、更年期や生理前などで肌荒れすることが多い。

口のまわり→「脾」に対応胃腸の働きの調整を担う領域。

食べすぎや油っこいもの、甘いもの、刺激物の摂りすぎで胃腸が荒れると不調が出やすい。

※女性セブン2020年10月8日号●マスクで老化が進む!肌荒れ、シミ、むくみなどの対策を医師が解説●肌にいい食べ物8選|肌荒れ、シミ、しわなど悩み別に紹介、簡単レシピも●シミが濃くなった…という人に!重ねづけもラクラクの薬用美白美容液【山本浩未さんのメイクのメ】●食事は量ではなく質!隠れ栄養不足の質的栄養失調をチェック|不調を改善して太りにくい体に●目や口などにサインが!顔のパーツを見て体の不調を読み取る「顔診断」

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