マイボトルを持ち歩いていたり、子供に水筒を持たせていたりする人の中には、水筒内の雑菌が気になるという人もいるだろう。
UV-Cライトで99.9%の雑菌を死滅させることができる『LAQREEBOTTLE』の開発者も、そう考えるひとりの母親だった──。
子供に持たせたり、災害などの非常時にも重宝しそう水の温度も測定できるエコ意識の高まりから、多くの人が持つようになったマイボトル。
かつては、中身を付属のコップに移して飲むタイプの水筒も多かったが、現在では水筒に直に口をつけて飲む「直飲み」タイプが主流になってきた。
毎日きちんと洗っているものの、何度も口をつけるボトル内の衛生面が気になるという人もいるのではないだろうか。
そんな人におすすめしたいのが、UV-C(紫外線)ライトを照射し、ボトルの中身を除菌することができる『LAQREEBOTTLE』だ。
開発を手掛けた「コスメラボ」を運営する日本機能性コスメ研究所の林紗陽さん。
林さんもまた、水筒の衛生状態に不安を持つひとりだった。
特に子供の保育園に持たせる水筒は、定期的に台所用漂白剤で除菌していたものの、すぐに雑菌が繁殖してしまうことから、手軽に水筒を除菌できないかと考えていた。
とはいえ、水筒に直接消毒液などを入れるわけにはいかない。
そこで、中の物の性質を変えず、充電すると使い続けられるサステナブルな性質のある紫外線殺菌が最適と考えた。
また、自身の子育ての経験から、外出先で子供のミルクを作るときの適温を測れれば便利だと、水の温度も測定できるものを作ることにした。
さっそく、除菌できる水筒を作ることができるメーカーを探しはじめたものの、温度も測れて安全に除菌でき、一般の人が買いやすい価格で商品を提供できる企業は国内では見つからなかった。
そこで、アジアのシリコンバレーと呼ばれ、テック企業が集結する中国の深圳市に的を絞り、試作品を作ってもらうことにした。
このとき、すでに構想から1年が経っていた。
30~40代の子育て世代に反響キャップの上部をタップするだけで、除菌ができ、水の温度がわかる。
水だけでなくお茶やスポーツドリンクなどを入れることもできる安心して除菌ができること、そして温度が測れることがポイントのこの商品。
UV-Cライトは菌を99.9%死滅させることができるが、人間が直視してしまうと大変危険だということが、開発の過程で判明した。
小さい子供を持つ母親としても、そのような事故は決して起こしてはいけない。
そのため、蓋を閉めた状態でないとUV除菌機能が使えないように改良を加えるのに苦労をした。
2020年6月に発売を開始すると、30~40代の子育て世代の男女から大きな反響があった。
生水を飲むのに不安がある海外に出張に行く人や、アウトドア用に購入する人が多かった。
また、水筒内の水の温度表示ができる機能は、小さい子供を子育て中の母親に好評だ。
災害などの非常時に、新鮮な水が飲めないときにも使えるという『LAQREEBOTTLE』。
贈り物用のパッケージもおしゃれなので、身近な人へのプレゼントとしても喜ばれそうだ。
【データ】カラーはホワイト・ブラック・ピンクの3色。
USB充電式。
266g/6930円。
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