【今週の読みたい本】直木賞作家・辻村深月さんの”普段着エッセイ”他、この秋のおすすめ4冊
全国各地で新型コロナウイルスの感染者が増えている中で、おうち時間をゆったりと過ごす人も多くなってきた。
それに伴い、街やネットの書店では、さまざまなジャンルの本が売れている。
読書をすることで、コロナ禍の不安を乗り越えていきたいという人もいるようだ。
そこで今、読んでおきたい新刊4冊を紹介。
話題の単行本や文庫本、コミックスなど多ジャンルのものをピックアップ。
あなたの心を支える1冊になりますように!【目次】【単行本】『発達障害最初の一歩―お友だちとのかかわり方、言葉の引き出し方、「療育」の受け方、接し方』松永正訓【単行本】『自転しながら公転する』山本文緒【文庫本】『図書室で暮らしたい』辻村深月【コミックス】『俺、つしま3』おぷうのきょうだい【単行本】『発達障害最初の一歩―お友だちとのかかわり方、言葉の引き出し方、「療育」の受け方、接し方』松永正訓◆自閉症、多動症、学習障害。
適切な対処法で、我が子を見守る『発達障害最初の一歩―お友だちとのかかわり方、言葉の引き出し方、「療育」の受け方、接し方』松永正訓 中央公論新社 1500円著者は小児外科医だが、近年“うちの子は発達障害かも”と悩む親御さんからの相談も多い。
言葉の出ないカッ君、友だちと仲良くできないイッキ君、座っていられないシン君。
本書は臨床例を通し、発達障害とどう向き合っていったらいいのかを真摯に伝える。
大切なのは褒めること。
それによって成功体験を身につけ、自尊心が育つ。
本書から勇気をもらう親御さんは多いはず。
発達障害最初の一歩-お友だちとのかかわり方、言葉の引き出し方、「療育」の受け方、接し方(単行本)【単行本】『自転しながら公転する』山本文緒◆待ちに待った著者7年ぶりの長編。
衣食住語りの下に震災や格差の記録も『自転しながら公転する』山本文緒 新潮社 1800円喉を滑り落ちる水のようによどみなく読ませる。
お洋服が好きで東京で販売員となった都。
母を看るため故郷に戻ってアウトレットで働く中、寿司職人の貫一とつきあい始める。
日常を“働く・食べる・住まう・装う”などに因数分解する筋立てに、作家の圧倒的な実りが。
ベトナムで結婚式を挙げるプロローグの語り手は誰?女たちのクロニクルという“器”の大きさも心に響く。
自転しながら公転する【文庫本】『図書室で暮らしたい』辻村深月◆直木賞作家の普段着エッセイ。
地に足のついた日常が素敵『図書室で暮らしたい』辻村深月 講談社文庫 660円東京會舘の1編にはグッとくる。
ここを披露宴の会場にした著者は係の女性に見得を切る。
「いずれ直木賞で戻ってきます」。
そしてたった4年で凱旋。
支配人は「お待ちしておりました」と言い、係の女性は祝電で「おかえりなさいませ」と。
果樹農家の実家から届く芳醇な果物、保育園に通う息子、自分の作風のふる里が松本洋子の漫画にあることなど、素顔の辻村さんがいっぱい。
図書室で暮らしたい(講談社文庫)【コミックス】『俺、つしま3』おぷうのきょうだい◆兄妹で創作する大人気の猫漫画。
エピソードはほとんど実話とか『俺、つしま3』おぷうのきょうだい 小学館 1000円知人の家を訪ねたとき「わ、タヌキ飼ってるんだ」と驚いて叱られたことがある。
妙なボス感を漂わせたこのつしま(つーさん)がソックリ。
可愛くないところがめっぽう可愛い。
作画は「おぷうのきょうだい」の兄が、ストーリーは妹が担当。
ツイッターで人気に火が付き、こうして3巻目も書籍に。
「やさぐれ会」の猫たちや隣人たちとの交流が描かれ、猫愛が止まらなくなる。
俺、つしま3文/温水ゆかり※女性セブン2020年11月26日号●61歳オバ記者、“月曜断食”の書籍の帯に登場!「最終目標は15kg減」●大島優子が明かした美容法、毎日欠かさずやっていることとは?【『七人の秘書』リレー連載最終回】●おウチ時間を活用!バッグの整理整頓術|「3秒ルール」で捨てる捨てないを即ジャッジ