ダイエット適正診断

慢性胃炎やストレスによる胃の不調は「半夏瀉心湯」で改善【漢方でカラダケア】

吐き気や胸焼けなどの胃の不調やストレスによる下痢は、漢方で解決できるかもしれません。

薬剤師の道川佳苗さんによると、漢方薬の「半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)」は胃の不調に広く用いられる漢方薬とのこと。

【第2類医薬品】「クラシエ」漢方半夏厚朴湯エキス顆粒45包(「クラシエ」公式HPより)そこで、どんな体質の人に合う漢方薬なのか、どんな効果があるのか詳しく解説してもらいました。

【目次】半夏瀉心湯ってどんな漢方薬?漢方薬ってそもそもどんなもの?漢方薬を始めるときの注意点長引く胃腸の不調には半夏瀉心湯を試してみて* * *半夏瀉心湯ってどんな漢方薬?◆半夏瀉心湯はこんな方におすすめ半夏瀉心湯は、下記のような体質の人に合う漢方薬です。

□風邪時や二日酔い時に吐き気がある□下痢気味である□食欲不振でお腹がゴロゴロ鳴る□ゲップや胸焼けがする□口内炎を繰り返す半夏瀉心湯は、極端に疲れやすいわけではなく、かといって体形ががっちりしていて頑張りがきくタイプではない、体力が中くらいの人で、みぞおちにつかえ感がある人に向く漢方薬です。

胃腸の不調に広く用いられ、とくにストレスによる症状に効果的です。

例えば、内視鏡検査などを行っても異常がないのに胃痛や胃もたれなどの症状が続く、機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群などにも用いられます。

他にも、不眠や神経症に使われることもあります。

◆半夏瀉心湯を不調改善に活用できた人の実際の事例若い頃から胃の調子が悪くなりやすかったという、42歳女性のかたの事例を紹介します。

彼女は、大人になってからも度々胸焼けや吐き気を繰り返していました。

お酒が好きで、あまり胃にはよくないと思いつつも、やめられずにいたそうです。

また、仕事で多忙な時期が続いていた彼女は、そのうち、胃に不快感が現れはじめました。

あまりに胃の不快感が続くので、病院を受診して検査をしてもらったところ「慢性胃炎」と診断されたとのことでした。

胃酸を抑えるはたらきのある西洋薬を処方してもらいましたが、服用すると胃が重く、胸焼けも改善しなかったそうです。

そこで、漢方薬も試してみようと漢方薬局で相談したところ、「半夏瀉心湯」を処方されました。

半夏瀉心湯を服用後は、数日で胃の不快感が軽くなり、胸焼けも改善してきたとのことです。

半夏瀉心湯を服用していると胃の調子がよいため、その後も継続しているそうです。

胃の不快感、胸焼けといった症状に、半夏瀉心湯の効果がしっかり出た事例です。

◆半夏瀉心湯に含まれる生薬写真/PhotoAC半夏瀉心湯には「黄芩(おうごん)」と「黄連(おうれん)」という胃腸の炎症を取るはたらきのある生薬が含まれています。

また、名前にもある「半夏(はんげ)」という生薬には吐き気を止め、胃の内部に余分に溜まった水を排出するはたらきがあります。

漢方薬ってそもそもどんなもの?漢方薬は複数の生薬を組み合わせた医薬品です。

さまざまな症状への効果と安全性が認めらており、一般的に、西洋薬よりも副作用が少ないといわれています。

例えば、今回の半夏瀉心湯は吐き気、食欲不振、消化不良、二日酔いなどに効果が認められています。

また、漢方薬は症状を和らげるための対症療法ではなく、体質の改善に働きかけることで根本的な解決を目指すので、同じ症状を繰り返したくないという思いに応えてくれます。

バランスの取れた食事や運動などを毎日続けるのは苦手という人も、毎日のむだけなので、手間なく気軽に継続できる点がメリットです。

漢方薬を始めるときの注意点漢方薬は自然由来のやさしい薬ですが、体質に合わないものを服用すると、効果がないだけでなく副作用が起こる場合もあります。

漢方薬を選ぶときは医師や薬剤師に相談するのが安心ですね。

漢方薬の購入はドラッグストア、漢方クリニック、漢方薬局などで可能です。

クリニックや漢方薬局は敷居が高いという人には、スマホで相談し、AI(人工知能)と漢方のプロフェッショナルが効く漢方薬を見極めて、ご自宅まで届けてくれる「オンライン個別相談・AI漢方」(https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/)などの、スマホで気軽に頼めるサービスもおすすめです。

長引く胃腸の不調には半夏瀉心湯を試してみて胃腸の不調全般に用いられる半夏瀉心湯は、以下のような症状のある人におすすめの漢方薬です。

・ストレス、過食、アルコールなどによる胃の不調・みぞおちにつかえ感があり、吐き気や胸焼けがある市販の胃腸薬をのんでも胃の不調が改善されない、ストレスがかかると胃腸の調子が悪くなるといったかたは、生活習慣の改善とともに、ぜひ一度漢方薬を試してみてくださいね。

教えてくれた人:道川佳苗さんみちかわ・かなえ。

漢方薬・生薬認定薬剤師。

調理師。

薬膳アドバイザー。

大学卒業後、薬局にて従事し服薬指導をする中、病気の予防、健康維持には食育が大切であると感じ、服部栄養専門学校で調理技術、栄養学を学ぶ。

現在はweb上で健康相談や薬膳や漢方に関する情報発信をしている。

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