年間9万2000人が罹患!女性に一番多い「乳がん」治療にかかるお金は?

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女性がかかるがんの中で、一番多いのが乳がん。

年間9万2000人もの人が罹患します。

Ph/PhotoAC年々患者数が増えている乳がんは、女性にとっては恐ろしいもの。

山本学医師監修、医療アドバイザーの御喜千代さんが著した『大切な人が入院・手術になったときの病気の値段がわかる本』(アスコム)から、万が一のときに備えるべきポイントを、健康なうちにしっかりと知っておきましょう。

【目次】女性にとって身近な乳がんとは?もし乳がんにかかったときら、かかる費用は?手術後には専用ブラジャーが必要!* * *女性にとって身近な乳がんとは?乳がんとは、乳腺組織にできる悪性腫瘍のこと。

罹患者数(年間9万2000人)に対して、死亡者数(年間1万5000人)と、ほかのがんに比べて亡くなる人は多くないというのが特徴です。

→乳がんの患者数の統計はコチラPh/GettyImages死亡リスクは低いものの、乳房を切除しなければいけないリスクがあります。

早期発見のためには、自治体や企業が行っているがん検診を受けておくのがおすすめです。

乳がんにかかりやすくなる40歳以上の年齢の女性は、2年に1回、乳がん検診の受診が推進されています。

もし乳がんにかかったときら、かかる費用は?もし治療をするとなると、平均医療費総額は77万2000円(3割負担で約23万2000円、1割負担約7万7000円)もかかり、平均入院日数は7.8日ほど。

保険が適用されたとしても、金銭的に大きな負担がかかってしまいます。

※平均医療費総額は、手術費、入院費、食事・生活療養費など、がんの治療を受けたときにかかる費用を含みます。

平均入院日数は、手術を受けたときの入院の平均になります。

Ph/PhotoACまた、乳がんの切除手術は大きく分けて2種類。

マンモグラフィー検査で発見できる非浸潤がんならば、切除をすれば完治の可能性が高くなるといいます。

◆乳房温存手術しこりの周囲を1~2cmほど大きく取って切除する方法。

転移のリスクを考慮して、放射線療法を組み合わせることが一般的となっています。

手術費用は28万2100円~42万3500円ほど(健康保険適用で1~3割負担)。

◆乳房切除術がんのある側の乳房をすべて切除する方法で、新しく乳房をつくる再建が可能。

乳房再建術は、自分の脂肪組織などを移植する自家組織再建と、シリコン製の人工乳房(インプラント)を使用する人工乳房再建の2種類があり、いずれも健康保険が適用できます。

全摘した日に再建を行う、同時再建術を選ぶ人も少なくないそうです。

手術費用は22万5200円~52万8200円ほど(健康保険適用で1~3割負担)。

乳房再建費用は、自家組織による乳房再建の場合は乳がん切除と同時ならば49万1200円、術後半年以降は53万5600円。

シリコン製人工乳房を用いた乳房再建術ならば25万円(いずれも健康保険適用で1~3割負担)が目安となります。

(※実際は高額医療費制度が適用されるため、申請すれば自己負担限度額を超えた分は払い戻される〈自己負担限度額は所得によって異なる〉)。

手術後には専用ブラジャーが必要!乳がんの手術をした場合は、乳房再建をした・しないにかかわらず、専用のブラジャーが必要になります。

専用のブラジャーは、手術の直後、術後数か月経って傷の痛みや腫れが治まってきた時期、放射線療法中など、時期や状況によって異なります。

刺激や摩擦などから、傷口を守る役割があり、素材が柔らかく、前開きのものが多い。

中には治療の照射後におけるヒリヒリ感を軽減する、冷感パッドが入っているものもあります。

Ph/PhotoACさらに、治療後に胸の大きさの左右差が気になる人向けに、パッドを入れることができるブラジャーも多く、精神的な不安を解消する役割も果たしています。

価格は手術直後用の前開きでソフトなタイプが3000~5000円程度、術後の経過が落ち着いた時期向きのタイプが4000~1万円程度となっています。

一般的なブラジャーとあまり変わらない値段ではありますが、洗い替えのために複数用意しなければならないことを考えると、予算として考えておいたほうがよいでしょう。

教えてくれたのは:医療アドバイザー・御喜千代さんみき・ちよ。

世界60カ国にグループ企業を有す世界最大級のヘルスケアカンパニーJohnson&Johnsonで、外科医・産婦人科医を中心に新しい手術手技に関する概念の普及やトレーニングに携わる。

宮内庁病院等の医療現場や、医学系学会・研究会でのコミュニケーション領域のプログラムを実施。

MBA取得後、1999年からコミュニケーション業界に従事。

マーケティング・コミュニケーションを専門領域とし、厚生労働省が行うヘルスプロモーションの民間団体の立ち上げにかかわる。

各種医学系学会・研究会と生活者のコミュニケーションを担当し、「メタボリック・シンドローム」等の概念の認知向上や、健康概念理解促進目的の講演、美容系新素材の概念普及活動を行う。

医学会、医療業界における豊富な人脈を持つ。

日本医学ジャーナリスト協会正会員、健康管理士一般指導員、健康マスター・普及認定講師、日本パブリックリレーションズ協会認定PRプランナー。

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