脇汗、汗臭が…あなたの汗の原因を診断! 漢方で汗かきシーズンを爽やかに過ごす
汗は誰でもかくものですが、量が多い、ニオイが気になる、ベタつくなど、汗の悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか?薬剤師の道川佳苗さんによると、このような汗の不快な症状は、体質に応じた漢方薬を用いることで解消できる可能性があるそうです。
そこで、自分の汗悩みに適した漢方薬がわかるセルフチェック方法を教えてもらいました。
【目次】におう、汗染みができる…さまざまな女性の汗問題あなたはどれ?汗の悩みの原因は大きく3つ自分にあった漢方薬で汗の悩みを改善漢方薬なら体質改善で汗の悩みを改善* * *におう、汗染みができる…さまざまな女性の汗問題サラサラとした汗は無臭ですが、ベタベタとした汗をかくと、ニオイもあり、不快ですよね。
特に夏場は汗のニオイで悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
また、大量の寝汗のせいで寝起きに不快感のある人や、脇汗が気になる人、生活の支障になるほどの多汗症で悩む人もいます。
50代前後の女性に多い悩みとしては、更年期のホットフラッシュに伴う発汗などもあげられます。
実は汗の悩みというのは、明確には原因が特定できないことも多いのです。
そのようなときにも漢方の考え方は役に立ちます。
あなたはどれ?汗の悩みの原因は大きく3つ漢方の考えでは、汗の悩みは大きく分けて「気虚タイプ」「気虚・血虚タイプ」「水滞タイプ」の3つです。
以下のチェックリストで、汗の悩みタイプ(体質)を診断してみましょう。
気虚タイプ以下のチェック項目に当てはまる人は「気虚タイプ」の可能性があります。
・疲れやすい・胃腸が弱い・食欲がない・寝汗がひどい漢方では、全身を巡るエネルギーを「気」と呼んでいて、この気が不足した状態を「気虚」といいます。
気は汗などの液体状のものが外に漏れ出るのを防ぐ働きを持つと考えられているため、気が不足することで多汗や寝汗の症状が現れます。
気虚・血虚タイプ以下のチェック項目に多く当てはまる人は「気虚・血虚タイプ」の可能性があります。
・冷え性である・食欲がない・貧血である・疲れやすい・異常な発汗がある(汗の量が多い)漢方では、「血(けつ)」は全身に栄養や潤いを運ぶものと考えられています。
気や血は生命の根幹とされるもので、これらが不足した状態である「気虚・血虚」の状態に陥ると異常な発汗がみられることがあります。
水滞タイプ以下のチェック項目に多く当てはまる人は「水滞タイプ」の可能性があります。
・色白で筋肉が柔らかい水太りタイプ・体が重だるく疲れやすい・脚がむくみやすい・尿の量が少ない・常に汗をかいている(汗の量が多いというより、すぐに汗をかいてしまうことが気になる)漢方では、血以外の体液とその働きを「水(すい)」と呼び、この体内の水の流れが悪くなり停滞している状態を「水滞」といいます。
体内の水のバランスが乱れているために、汗をたくさんかく症状が出やすくなります。
自分にあった漢方薬で汗の悩みを改善気虚タイプにおすすめの漢方薬「補中益気湯」補中益気湯(ほちゅうえっきとう)は、消化器と呼吸器を同時に力づけて気を補います。
じっとりとかく寝汗にも効果があるとされています。
→「補中益気湯」について詳しく知る気虚・血虚タイプにおすすめの漢方薬「十全大補湯」十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)は、消化器、呼吸器、血液を補強し、気力・体力を補います。
水滞タイプにおすすめの漢方薬「防已黄耆湯」防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)は、水分代謝を促進し、消化器を元気にすることで、体内の水分バランスを整えます。
→「防已黄耆湯」について詳しく知る漢方薬なら体質改善で汗の悩みを改善自分ではどうすることもできない汗の悩み。
原因もわからず、どうしていいか悩んでいる人もいると思います。
西洋医学的には原因は不明でも、漢方薬で全身のバランスを整えることにより、汗の症状が今よりよくなるかもしれません。
「ほてりで汗が出る」「ストレスで汗が出る」「べたべたしていてにおう汗が気になる」など、さまざまなタイプの汗を体質から改善していく漢方薬は、過去に皮膚科での治療ができなかったという人でも改善が期待できます。
ただし、体質や体力に合わないと効果が出ないばかりか、西洋薬に比べ副作用が出にくいとされる漢方薬でも副作用が出る場合もあるため、服用の際は医師や薬剤師への相談が必要です。
Ph/GettyImagesクリニックや薬局に行くのが面倒という人には、「あんしん漢方(オンライン個別相談・AI漢方)」のような、スマホで気軽に頼めるサービスを使うのもおすすめです。
AIと漢方に詳しい薬剤師が効く漢方薬を見極めて、手軽な価格で自宅まで配送してくれます。
教えてくれたのは:薬剤師・道川佳苗さんみちかわ・かなえ。
漢方薬・生薬認定薬剤師。
調理師。
薬膳アドバイザー。
大学卒業後、薬局にて従事し服薬指導をする中、病気の予防、健康維持には食育が大切であると感じ、服部栄養専門学校で調理技術、栄養学を学ぶ。
現在はweb上で健康相談や薬膳や漢方に関する情報発信をしている。
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